【文系数学】関西大学を徹底分析 | 関関同立ならプロ家庭教師のロジティー

 

関西大学の文系数学

関関同立のひとつである関西大学。

 

総合情報学部をのぞいた全学部では、一般入試の全学部日程(1,2)が最も定員が多く、最重要な受験日程といえます。

 

他にもAO入試は各学部で実施されており、小論文や英語、面接などが試験になっています。

商学部では特に定める基準として簿記や数学検定準1級など数学的な要素が有利に働きます。

経済学部でも数学検定準一級がデータサイエンティスト志向型として、ビジネスデータサイエンス学部でも特に定める基準に入っています。

 

経済学部や商学部では数学が非常に重要と言えるでしょう。

実際難易度の高い大学では、文系でも数学が入試での必須科目として扱われ始めています。

 

関西大学分析 → 化学生命工学部 環境都市・理工学部 総合情報学部

関関同立分析

 

文系数学が利用できる学部

法学部
文学部
経済学部
商学部
社会学部
政策創造学部
外国語学部
人間健康学部
総合情報学部
社会安全学部
ビジネスデータサイエンス学部

 

頻出分野は絶対に勉強しておこう

関西大学は数学には比較的めずらしく大問数が3つしかありません。

同時に、小問集合がなく、それぞれが独立した大問となっています。

 

一部複合問題もありますが、基本的には複合度合いも少なめ。

1つの大問で活用する分野は1~3つ つまり、ⅠAⅡBCで15~20ある分野のうち、実際に入試で使うのは分野は5つ程度となります。

 

頻出分野重視は当然

前述したとおり、大問が3つしかないので、ほぼ確実に出題される分野は存在しません。

過去5~10年をみても、現在の入試傾向はかなりばらばらといえます。

 

現実的には若干の偏りがあり、

数列(数B)
ベクトル(数C)
場合の数と確率(数A)

の3つは、特に出題率が高い分野といえます。

 

次いで出題されやすいのが、

2次関数(数Ⅰ)および微分積分(数Ⅱ)
三角関数(数Ⅱ)
指数対数関数(数Ⅱ)

あたりだといえるでしょう。

 

ここまで上げた分野をしっかり勉強しておけば大体入試の2つ以上の大問はカバーできています。

頻出とはいえない分野からも毎年のように出題はある

2025年にベクトルと合わせて図形の性質(数A)と数学と人間の活動(数A:旧整数の性質)が入った問題が出題されています。

どちらも基本的な公式や考え方を合わせているので、ベクトル以外の難易度は非常に低く、基本的といえます。

 

同じく2025年に集合と命題(数Ⅰ)と複素数(数Ⅱ)を合わせた問題が出ていました。

他の2つの大問は上記の出題頻度が高い分野から出ており、出題頻度が高くない分野も難易度が基礎~標準レベルで比較的取り組みやすく作られていました。

 

2024年も複数の日程を見てみると、図形と方程式(数Ⅱ)や図形の性質(数A)が出題された大問がありました。

 

実際の勉強範囲は全部が基本

実際には上記分野が確実に出るとは言えないほど多様な分野が出題されており、本気で関西大学に合格したいのであれば全てを一定以上のレベルする必要があります。

 

ただし、関西大学は典型的な問題が多いので、できれば高校1年生から。

遅くとも高校2年生の春くらいから正しい勉強を続けていれば無理のない勉強習慣で合格に必要な学力は身に付きます。

受験勉強を高校2年生の秋だったり、そこそこ学力がある生徒でも3年生からだとかなり大変になるでしょう。

 

難易度はそこまで高くない

全ての大問をみても、関関同立ということを考えても、文系数学の難易度は決して高くありません。

はっきり言ってしまうと、関関同立の中で最もコスパ・タイパがよく、点数がとりやすい文系数学になっています。

 

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頻出分野も典型的な組み合わせ

前述した数列やベクトル、微分積分や三角関数など、関西大学やその併願校でも出題頻度が非常に高い分野。

そういった分野ごとの難易度が標準レベルでもかなり解けるように問題が作られています。

 

関西大学を中心に勉強するのであれば、それぞれの分野をものすごく深堀しなくても、発展レベルをほとんど勉強しなくても、合格点が取れるように作られています。

言い換えると、基礎~標準レベルはある程度の学力がないと合格は難しくなっています。

 

関西大学の数学は他の大学との共通点も多く、関西大学対策をしていれば産近甲龍あたりの数学対策にもなりますし、共通テストにも一定の効果が見込めることは間違いありません。

 

頻出のパターンも蓄積しよう

理系数学や関関同立でも同志社や立命館を受験したい。

大阪公立大学や京都府立大学、神戸市外国語大学、滋賀大学なども併願校に入っている。

そもそも文系数学だけでなく、これからの進路選択によっては理系に進む可能性がありそうだ。

 

そういう生徒は公式を暗記するのではなく、理解する必要があります。

一方で、志望校の中で一番難しいのが関西大学あたりだ。 という生徒は、公式をある程度までは暗記してしまって大丈夫です。

 

理想をいえば関西大学の文系数学受験者でも公式理解にチャレンジしてほしいですが、現実問題として合格点をとることだけでいえばほとんど公式暗記でも点数はとれます。

その代わり、基礎~標準レベルの典型的なパターンをしっかり練習しなければいけません。

関西大学の傾向を考えても、定期テストや問題集に絶対出てくるくらいの問題は、最低でも3回は勉強してから受験に挑めるようなスケジュール管理が必須といえます。

 

関西大学は、公式はそこそこ理解し難しいものは暗記。

頻出分野を中心に典型問題はちゃんと勉強。

頻出じゃない分野もそこそこには勉強し、頻出分野と複合されてもある程度は対応。

くらいまでいければ、過去問もかなり解きやすくなります。

このレベルまで行くことができれば、合格が現実のものとして感じられるでしょう。

 

問題集

関西大学が第一志望であれば、黄色チャート(Amazonリンク)くらいがベストです。

 

このあたりの大学を受験する場合の生徒では、青チャート(Amazonリンク)やニューアクションレジェンド(Amazonリンク)レベルを学校で使っていることが多いでしょう。

英単語帳もターゲット1900(Amazonリンク)を使うなど、生徒の目指すべきレベルから1,2段階上の参考書・問題集をつかいがちです。

 

本命が関西大学で、産近甲龍あたりも併願するくらいを狙うならば黄色チャートやニューアクションフロンティア(Amazonリンク)くらいのレベルをしっかり勉強しましょう。

なぜ青チャートやニューアクションレジェンドはだめなのか

青チャートレベルは典型問題がしっかり掲載されていますが、同時にその一つ二つ上のレベルまで例題や練習問題として数多く掲載されています。

章末問題であるexerciseはさらに難易度が高いです。

 

フォーカスゴールドは青チャートと同じかそれより難しいので、関西大学が第一志望なら論外といえるほど難しいです。

京都大学や大阪大学を目指す生徒が高校2年生までにつかうイメージです。

 

上記の問題集は良質であることは事実ですし、実際私の指導で使っている生徒も多くいます。

では、なぜ関西大学では合わないのか?

関西大学のレベルを超える問題が多く、難易度が高すぎるからです。

 

難易度が高い問題は理解するのにも時間がかかりますし、解けない問題が多いとやる気にも影響します。

難しすぎる問題が解けたとしても、関西大学の合格率は上がりません。

 

逆に無駄になってしまうので、合格率が下がるといえます。

関西大学よりも同志社や立命館などが第一志望だったり、国公立の合格者数が伸びているなど、他にも色々な事情があるのかもしれません。

学校や塾ではなく、お子さん自身、生徒自身の現時点でのレベルと志望校のレベルを考えて問題集を選んでみてください。

 

まとめ

  • 大問数は少なくても全分野を頑張ろう
  • 難易度は標準レベルが中心
  • 難しすぎる問題集は選ばないように注意

 

保護者の方へ

お子さんが文系で、関西大学を志望している場合には、数学は受験科目にならない可能性が高いでしょう。

 

ただし、数学がそこそこできる場合は数学選択は有力な候補といえます。

それくらい関西大学の数学は比較的攻略がしやすく、正しく積み上げればほぼ確実に点数がとれます。

 

特に、入学後にも数学が重要である経済学部や商学部に興味がある場合には、文理選択の際にはぜひ選択肢にいれてみてください。

 

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