現代文(国語)は勉強方法がよくわからない
普段、保護者の皆様からいただく相談で多いのが、国語の勉強方法です。
国語は読解力および論理的思考力に直結する最重要科目。
保護者の方も、国語の重要性を理解しているのですが、お子さんはなかなか重要性を理解しにくいです。
なので、どうしても後回しになりがち。
さらに、ちゃんと国語を教えてくれる先生を見つけることが至難の業で、困ったまま放置するしかなくなっているのが現状でしょう。
小学校1年生から文章読解をしているのに、むしろずっとしているからこそ勉強方法について考える機会が少ない科目です。
国語の成績をあげたい
テストの点数という意味だけでなく、人生に役立つ勉強だから頑張りたい
なのに勉強方法がわからない、さらに勉強方法を教えてくれる人がいない。
学校の先生に聞いたら
「授業を真面目に聞きなさい」
「先生の板書をノートに書き写しなさい」
「本をたくさん読みなさい」
「文章を書いてみなさい」
など、抽象的なことばかり。
それを上手く実行できないから、今困っている。
だから相談しているわけです。
授業を真面目に聞くとはどういうことか
ノートをどのように書くのか、何を考えながら線を引くのか
本を読むと何がよくて、それで本当に国語の勉強になるのか
漫画じゃだめなのか
文章はそもそも書き方がわからない
生徒目線になると、そんな先生の指示は意味がわからないし、従う気持ちにもなれません。
頑張って従ってみてもわからない状況は変わらないので、勉強をすればするほどつらいだけ。
真面目に従った方が損をするともいえるレベルです。
こういったことを勉強方法として生徒に伝えることは、指導として不十分でしょう。
大切なのは、生徒が理解・実行できて、継続もできることです。
小学生の国語の勉強方法は → こちら
中学生の国語の勉強方法は → こちら
国語には正しい勉強方法があります
国語(現代文)、特に説明文や評論文といわれる分野は、明確な勉強方法があります。
そして、私の生徒では、私の授業を受けたことで、ちゃんと国語の勉強方法を理解してくれた生徒ばかり。
やる気さえあれば実際に実行可能で、成績も上がります。
よくあるパターンの、先生の勉強方法を聞いてもよくわからないし、わからないから楽しくないから続かない。 といったことも起こらない方法です。
国語(現代文)の勉強方法にはステップがあり、生徒ごとに勉強方法が微妙に違います。
ただし、基本は1つ。
正しい勉強方法が身についていけば、たどるべきルートは一つとなります。
基本は一文理解
文章読解の基本は1文を正確に理解する精読です。
難しい文章になれば1文理解を超えた部分も必要ですが、実際に1文理解が出来ていない生徒がほとんど。
偏差値が60を超える生徒(実は70を超える生徒でも)で、1文理解がちゃんとできていない生徒は非常に多いです。
そして、1文理解の習慣は、現代文だけでなく、英語や古文漢文、理科や社会の文章題にも活用できます。
国語の理解は複数科目理解の基本であり、必須能力ともいえます。
この1文理解の能力を応用することで、推薦などの総合型入試でよくある小論文や志望理由書も質が大きく向上します。
現代文と小論文の両方の授業を受けている生徒も多いです。
実際に私の授業では、2つがリンクした話がよく出てきます。 1文を正確に理解する精読は、細かい指導方法は生徒ごとに違います。
1文理解の前にすべきことも沢山ある
1文理解が重要なのは間違いありませんが、実は1文理解の前にしておくことはいくつかあります。
そして、それらはつまらないと感じる生徒が多い勉強もあります。
実際の指導では、生徒がつらくならないように勉強内容やペースを工夫しながら継続を目指します。
同時に1文理解の練習を、実際の文章を使いながら行います。
よくある質問・料金などは → こちら
web授業に関しては → こちら
実際の文章を使うことが大事
学校の教科書もそうですが、各種問題集(小学生向け、中学生向け、高校生向け問わず)の文章は内容がおもしろいものも多く含まれています。
国語の勉強をしながら、文章に書いてある知識や考え方を吸収し、場合によっては先生と議論してみることもあります。
この楽しさを知った生徒は、時事項目に興味を持ったり、ご家族に授業の内容を話してくれることも増えます。
大切なのは文を読む、理解することだけではなく、その先にある理解や思考を楽しむことにあります。
生徒ごとに興味をもつ部分は異なるので、実際の授業では生徒が楽しめそうな文章を中心に扱っていきます。
文章読解に慣れてくると、扱う分野も増やして、生徒が新しい楽しみを見つけられるようにもしていきます。
現代文で扱ったジャンルから、将来の進路選択に役立つこともあるでしょう。
お子さん(生徒)は、これまで正しい国語(現代文)の勉強方法がわかっていませんでした。
つまり、お子さんごとに独自の癖がついています。
勉強方法を改善していくためには、この癖に立ち向かう必要があります。
ただし、癖の中にはお子さん自身の考え方の根幹に繋がっているものがあります。
お子さんの個性としてよい部分も含まれているので、大人が一方的に全て変えてしまうことが正解とは言い難いでしょう。
お子さんの癖の中でいい部分は残して、そこに正しい国語の勉強方法を追加。
この2つを融合させていくことで、はじめて理解しやすく楽しく継続できる国語の勉強方法が作られます。
早い生徒では1か月くらいで成果がでますが、生徒によっては普通に1年以上かかります。
ある高校生の事例では、指導して徐々に成果が出てきたのですが、1年3か月くらい指導したとき本人の中で覚醒が起きました。
授業開始の時、その生徒は急に「先生、急に現代文がめちゃくちゃわかるようになったんです」と言ってくれました。
もともと点数が取りやすくなっていたのですが、実際に様々な問題が高確率で解けるようになり、受験も合格しました。
その生徒のもともとの国語の偏差値は40台でした。
受験の時は偏差値60くらいの大学・学部の現代文も普通に解けていました。
その生徒は、表面的な受験国語の現代文ではなく、文章を読む本質的な力を身に着ける意味が理解できたでしょう。
こういった力は、一生役立つ能力として、大学入学後や社会に出た後も活用できるでしょう。
受験テクニックは否定しないがおすすめしない
英語長文でも国語(現代文)でも受験専用のテクニックが存在します。
特に中学受験と大学受験で耳にする機会が多いかもしれません。
算数や数学、英語などでもよくあり、裏技やテクニックを前面に出した本も多数出版されています。
受験テクニックには短期的にわかりやすい成果が出るものもあり、実際にそのテクニックで合格した生徒も少なからずいるでしょう。
受験テクニックは、国語(現代文)では圧倒的におすすめできません。
もし受験テクニックを活用する場合には、基礎力を身に着けてからにしてほしいというのが私の願いです。
実際、私も部分的にですが受験テクニックを教えることはあります。
生徒一人一人の目標や学習状況、考え方が異なるので、生徒や保護者にとって最適な方法を考えたとき、受験テクニックも有効になるでしょう。
受験まで6ヵ月以下の生徒を受け持つこともありますが、基本的に1年以上指導をして、国語もそうですし、他の科目も本質的な理解が出来るように指導しております。
そういった指導は前述したとおり、受験が終わっても日常生活や社会人として活用できるからです。
保護者の方。
お子さんにはぜひとも一生役に立つ能力を与えるための教育を提供してあげてください。
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