早く動くには保護者のサポートが大事
大学受験を考えている生徒で、進路に関して真剣に悩んだり、大学を調べるのは高校2年の冬~高校3年の春という生徒が非常に多く見られます。
「真剣に」というところがポイントです。
学校の進路指導や、親子での話し合い。
子供たちがなんとなく考え始めるタイミングは早いですが、「真剣に」考えられているタイミングは想像よりも遅くなります。
「真剣に」とは具体的かつ継続的に動いていること
全く考えていない子も中にはいますが、多くの子は考えていないわけではありません。
考えてはいるけど、動いていないのです。
ただ動いていない子も多いですが、動き方がわからない子がほとんどです。
我が家は早くから子供と話をした。文理選択の時に家族会議をした。
素早い動きは非常に良いと思いますが、継続的に動き続けられているでしょうか?
お子さんの動きは、保護者が気づかないうちに止まっていることがほとんど。
少なくとも1~3か月に1回くらいは親が確認してあげないと、気づかないうちに子供が動けなくなっていることがあることを知っておいてください。
準備は早いと有利というより、遅いと非常に不利
5~10年前よりも総合型(AO)や推薦(特に指定校推薦の公募型)が非常に増えました。
総合型や推薦は早ければ夏の終わり。遅くても11月には出願があります。
一部の学校は高大接続の考えによって、高校3年生の初めから授業を継続的に受ける試験もあります。
以前は早めから推薦や総合型に動くと有利、という考えでしたが、今は非常に多くのご家庭が動いています。
学校や塾に任せたまま、動いていないご家庭が取り残されやすくなった、といえるでしょう。
ハイレベルな学校(学部)ほど早い準備が必須
特に子供たちが憧れを持つような社会的な地位や収入が多い職業に直結する大学や学部は、長期的な準備が必要です。
例えば国立大学、早慶上理やGMARCHなどの私立大学、医学部、獣医学部などの難関大学。
この辺りを狙うなら、どんなに遅くとも2年の夏までに本格的な勉強をはじめなければいけません。
早い生徒は大体高校1年生の夏~秋に大学を見ていますし、中高一貫校では中学3年生に大学を見に行く子も普通にいます。
なんとなく塾に通わせる、そろそろ大学を調べなきゃと言う。
それらも効果がないわけではありませんが、効果が薄い生徒が多いのも事実です。
実際に早くから私の授業を受けている生徒では、ゆっくりですが中学生のときから準備をします。(いきなり進路を決める話をするわけではなく、高校生になってから進路に向き合うことができるようにしていきます)
長期的な視点は子供はイメージしにくい
当たり前のことですが、高校2年のお子さんは大学受験や就職試験などをまだ経験していません。
やはり未経験のことをイメージするのは簡単ではありません。
中学受験を最後に大きな競争から離れている生徒も多いです。
そんな子に、いきなり
- 将来を考えろ
- 目標を定めろ
- 大学を決めろ
と伝えても響きません。
逆に、
- 何に興味があるのか
- そのために大学は必要なのか
- 必要な場合、どの大学(学部や学科)に興味があるのか
- 受験の場合必要な科目は何か
- 大学の難易度がどれくらいで、現在の自分とどれだけ乖離しているのか
こういった質問にスムーズに答えられるようになることが目標です。
現実を突きつける
なかなかお子さんだけでは現状分析を行うことは難しいです。
私の授業では、早ければ最初の面談時に志望校の合格見込みの話をします。
(初回面談では予測の精度はばらつきが生まれやすいです)
可能であれば、このまま頑張れば合格率は〇%くらい、と言います。
明確に志望校が決まっていない生徒は、○○大学だと〇%くらいと基準を示すこともあります。
模試の判定をなんとなく見るより効果があり、ほぼすべての生徒が過信していたことに気付きます。
生徒の状況に合わせて話をするので、大学の話をしない場合もあります。
多くの生徒が、特に根拠なく大丈夫だと勘違いをしています。
まだ対策が間に合うタイミングで現実を知ってもらい、お子さんに実感させることが保護者の方の最大の支援だと思います。
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2年の春に可能性を広げる
夏に方向性を定めるために、夏から動くのでは少し遅いです。
2年生の春に候補をいくつもあげてみましょう。
2年の春は可能性を広げるための時期。
私の授業内でも可能性を広げる話を数多くしていますし、保護者と生徒と私の三者面談でも進路の話がでます。
今はオンライン(ウェブ)でも面談は容易です。
- どうせ無理だから
- 自分には合っていないから
- 学力が足りないから
- 難易度が高いから
などという無理な理由は無視して、自分が興味があるお仕事や勉強をしてみたい分野をいっぱいあげましょう。
学力は努力であげられるので、現時点での学力はあまり重要ではありません。
この時点では10以上の候補があっても大丈夫です。
逆に候補が1つしかない場合は、一度無理やりにでも別の候補を考えてみるのも悪くないかもしれません。
2年の春に調べ始めることができれば、夏にオープンキャンパスに行ってみたり資料請求をして、とりあえずの目標を2年の夏が終わるころには、とりあえずの目標を設定できる生徒が多いです。
地方で気になる大学が遠くても、web上でパンフレット(デジタルパンフレット)を見ることができますし、webを利用した説明会もあります。
受験まで1年半あるので、選択肢が2,3,4つ。10以上あってもOKです。
1年半あれば偏差値は10~20伸びることもある
今の高校のレベルを考えると、
早慶上理なんて無理だ
国立大・医学科・獣医学科なんて夢みたいなものだ
といった、間違った考えをもつ生徒やご家庭が多いです。
学力は正しい勉強法と努力でほぼ確実に向上します。
1年半~2年間真面目に正しく頑張れば、偏差値 50 → 60 は現実的な数値です。
(ちゃんと頑張る必要はあります)
ただし、努力をしても勉強法を間違えれば学力は伸びません。
2年ほどあれば、偏差値45くらいからMARCHや獣医学部も十分に可能です。
私の生徒でも、点数を大きく伸ばした生徒は少なくありません。
高校2年の夏が終わるまでに、大体の大学は決めておく
選択肢を広げたあとは、とりあえず絞りましょう。
このときは、『仮』の志望校、志望学部、志望学科を決めるとよいでしょう。
可能性を残しつつ、より具体的な目標をもつことで、勉強しやすくなります。
具体性を持つことで、オープンキャンパスや説明会での視点も変わってきます。
2年生の夏に行くオープンキャンパスは興味を広げるためのものですが、
3年生の夏に行くオープンキャンパスは志望校を狭める(ほぼ確定させる)ためのものです。
大体の志望校が決まっていれば、2年生の秋に学園祭などのイベントにも参加しやすくなります。
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3年生に確定させるために、2年の夏が終わる頃には具体的な目標を定めておきましょう。
第一志望に次ぐ候補を捨てない
とりあえずの第一志望が決まったとき、おそらくその周辺の大学や学部を調べているはずです。
子供は第一志望だけしか見えない。ということがよくあります。
ですので、保護者の方が、第2、第3、第4の候補となるものを消さないように、
とりあえずで構わないので残しておきましょう。
夢は変わるもの
情報は増えるもの
期限は迫るもの
かつての第2、3志望が第1志望に変化することはよくありますし、受験時の滑り止めとして結局調べる機会がやってきます。
高校2年の間にしておく勉強
具体的な目標校が定まれば、勉強もしやすくなります。
2021年1月に、はじめての共通テストがありました。
2025年1月から、数学を中心に社会や国語でも範囲や配点が変化しました。
基礎的な学力が重要です。
共通テストも、一般試験や国公立2次試験も、基礎力があれば非常に有利です。
最近は総合型や推薦でも共通テストを必須化したり、基礎学力テストを設ける大学が増えました。
実際には生徒の現状と正確に合わせて、一人一人に合った勉強を考える必要があります。
高校3年からでも進路は決められる
実は高校3年生の春になっても、進路が決まっていない生徒は少なくありません。
家庭教師をしていると、受験の2~6か月前に連絡をいただくこともあります。
また、高校3年になるときに大きく方向が転換する生徒もいます。
高校3年生の途中で理系から文系に変えた人もいますし、浪人をきっかけに文系から理系に変更した生徒もいます。
進路はコロコロ変わるものです。
まだ20歳にもなっていないのですから、進路変更で1,2年多くかかることがあっても、大したロスではありません。
むしろ人生経験が豊富になるいい機会ともいえるでしょう。
とくに医学、獣医学、薬学、芸術、早慶上理、関関同立、難関国立などでは1,2浪は普通にあることです。
私自身、1年間の浪人経験があります。
たしかに、現役生と比べて1年多くかかりましたが、大切なことも学ぶことができました。
しっかりとした意志を持っていれば、いつでも進路は変えていい。
保護者の皆様は、意志を持ったお子さんを応援してあげてください。
やりたいことを目指すのが重要
高校3年生でも、浪人生でも、やりたいことを突き詰めることが重要です。
残り時間や周りの早さに惑わされず、自分がやりたいことをしっかり探しましょう。
ここの1,2年はあなたや、あなたのお子さんに必要な時間であったと、10年後に感じると思います。
もちろん、このときすでにある程度の基礎学力があれば、進路が決まっていなくても、現役で難しい大学に進学することは可能です。
やりたいことがなかなか決まらないのであれば、とりあえず行けるとこまで高い学力を目指しましょう。
また、国公立の可能性を残すのであれば、幅広い科目の学習が必要です。
特に文系の生徒での数学、理系の生徒での古文漢文は進路が未定の生徒は頑張っておきましょう。
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