立命館大学の生物
立命館大学には、複数の試験方式がありますが、メインとなる方式は以下の2つ
全学統一方式
学部個別配点方式
があります。
今回は全学統一方式の理系学部の過去問がメインですが、学部別配点方式の生物も基本的な傾向は同じ。
両方に使える分析となっています。
時間は単独で80分あり、大問は4つ。
(個別配点方式の理科2科目型は理科の2科目で120分で200点)
1つ1つの大問に実験がしっかりあり、ボリュームはありますが、80分あれば不足することはないでしょう。
全学統一方式で生物がある学部
情報工学部
生命科学部
薬学部
学部個別配点方式で生物がある学部
理工学部(理科2科目型)
情報工学部
生命科学部(理科1科目型・2科目型)
薬学部(理科1科目型・2科目型)
映像学部(理科1科目型)
生物が文系学部でも受験科目になる学科があるので注意
総合心理学部
食マネジメント学部
スポーツ健康科学部
の3学部における理科3教科型
および 共通テスト併用方式 といった、いくつかの文系学部は生物が受験科目として利用できます。
関関同立分析
立命館の生物は標準レベル
2方式で難易度はどちらも同じくらいで、標準がメイン。
一部、応用発展レベルが混ざっていますが、基礎~標準レベルがほぼ完ぺきにすることが重要です。
発展レベルがほぼ解けなくても合格点が取れるように作られています。
記述が必須
立命館の生物では、方式によって出題の方法が少し違いますが、どの方式でも記述があります。
長い記述問題はほぼなく、メインは30字以下。
各用語の記述が多く、正しく覚えて漢字などで書けることは前提条件といえるでしょう。
記述での説明は少ない
文章での記述問題は各大問で1~2問程度。
長さも15~50字ほどであり、一つの現象に対して重要なキーワードは1~4つくらいです。
特殊な記述や因果関係が複雑な部分はほぼなく、実験結果や現象の原因などを通常の国語力で記載すれば点がとれます。
記述問題対策は必須ですが、難易度はここでも標準的といえるでしょう。
計算問題に加えて、図示も一定数ある
方式による差がありますが、立命館の1つの特徴は図示でしょう。
与えられているベースの図や表に、解答を記載していきます。
計算も標準レベル
計算は数問であり、生物の私大としては普通くらいの分量と難易度。
難しい計算は出ないので、基礎~標準レベルの問題集の計算が一通りできるようになれば十分です。
尿量の計算が若干出やすいですが、出題範囲の偏りは気にせずに全般的に学習しておきましょう。
生物のポイントは実験理解
立命館の生物は、生物基礎と生物がバランスよく出題されています。
また、1~3つの大問で、参考書などに乗っていないような要素を加えた実験問題が一部あります。
解答作成に必要な知識は当然習っていますが、その場でしっかり考える国語力が非常に重要。
できれば複数科目を指導できる先生に指導してもらいましょう。
考える生物が定着していれば非常に取り組みやすく、暗記だけに頼った勉強をしていると非常に厳しくなっています。
生物は実験に多様性があるので、一問一問考えて、わからない部分は先生に聞く家庭教師や個別指導が非常に有効です。
逆に集団指導は費用は安いですがロスが大きくなるので、世界史や日本史といった集団指導が効果的な科目と真逆といえるでしょう。
図表や実験器具は意味を考える
しっかりその場で考えることが重要ですが、そのための理解の準備が必要になります。
特に生物の実験問題が苦手な生徒は、図表の理解や実験の意味という、参考書や集団指導であまり触れられない部分をおろそかにしています。
なんのための実験なのか
なぜこの器具を使うのか
なんのためにこの図表が添えられているのか
そういった部分に着目して指導をしてくれる先生の授業を受けると、生物への見方が変わります。
特に浪人生は現役の時の失敗を改善できる先生が必要でしょう。
関関同立や国公立では、勉強法を間違えると、効率が悪すぎて合格が遠のくことをしっておいてください。
逆に、生物以外でもそうですが、効率的な勉強をすれば成果も大きく出ます。
参考書・問題集
メイン1冊だけで十分です。
理解の生物のためには、参考書が最重要になります。
大森徹の最強講座126講
理解しやすい 生物+生物基礎
などがありますが、自分に合ったものが一番です。
基本的に教科書は不適切ですのでおすすめしません。
問題集
全範囲の知識と基本~標準の勉強には、学校レベルの問題集を使いましょう。
リードlight
セミナー
チャート式生物
などが該当します。
現役生であれば1~2年の冬までで2回転くらい。
浪人生であれば3月~5月くらいで1.5回転くらいのイメージです。
基礎問題精講
思考力問題精講
といった、実験や思考の問題も、基礎知識がついた後には有効になります。
まとめ
- 理解を大切にする
- まんべんなく勉強をすすめる
- 標準レベルで合格できる
保護者の方へ
立命館の生物は、暗記の生物が不利に、理解の生物が有利に作られています。
お子さんに、
生物で大事なのは?
生物の勉強法は?
生物難しくないの?
と聞いた時に、「大丈夫」、「覚えるだけ」、「暗記が大変」といったことを言っていると、赤信号です。
理解の生物という勉強方法が出来ていなければ、関関同立や国立大の合格は非常に難しいでしょう。
お子さんが間違った勉強をしていることを指摘し、修正できるようフォローしたり、いい先生のサポートを受けられるようにしてあげてください。
合格率が目に見えて変わっていきます。
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