東京理科大学 薬学部の化学
理科大の薬学部では、
独自方式のみのB方式
がメイン。
また、A方式は共通テスト利用となり、「情報Ⅰ」が国語との選択となります。(薬学部にはS方式はありません)
実質的に2025年からの新課程でも変更なしと考えて大丈夫です。
今回はメインの試験であるB方式の化学を徹底分析します。
時間は80分。
全編マークシート形式で、大問は4つとなっています。
薬学部分析 → 慶応義塾大学 東京薬科大学 北里大学 昭和大学 星薬科大学
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薬学部トップクラスの難易度
東京理科大学なので、私立薬学部としては非常に難しく作られています。
薬学部の中ではかなり難しいですが、高校化学という視点でみると標準レベルが中心。
高校2年生から本格的にはじめれば、現在の化学の偏差値が50を大きく下回っていも十分に合格を狙えます。
基礎学力があれば本格的な受験勉強は高校3年生からスタートしても合格の可能性があります。
前半は理論化学から出題
基本的に、大問1もしくは2のどちらかに、化学基礎を含んだ大問が出題されやすいです。
もう一方は化学の単独出題となりやすく、そこは理論化学からの出題可能性が高いです。
化学基礎でしっかり点をとりたい
化学基礎は、
電池・電気分解
原子や同位体に式量
酸塩基
酸化還元
など、幅広く出題されます。
化学基礎加えて、無機化学を中心に化学との複合の大問になることもあります。
化学基礎は得意な生徒も多く、計算パターンも予想がしやすいので、真面目に対策をすることで、点が取りやすいです。
一見複雑な計算も攻略可能
東京理科は全編マークシート形式で、数値が答えの場合は、共通テスト(旧センター試験)のように桁数まで問題に記してあります。
計算は簡単ではないものがありますが、実際の式は短いものが全て。
きちんとした理解する努力をしていれば、問題なく式が作れます。
正しい努力を積み重ねていれば、化学の偏差値40からスタートしても正解できますが、勉強方法を間違えていると、偏差値60くらいの子でも間違えが増えるでしょう。
式が立てば、有機化学同様に中学レベルの数学で正解できます。
2025年は大問1でおなじみの原子間の距離が出題されましたが、大問2でDNAにおける塩基対の距離というひねった出題もありました。
実際の計算は難しくありませんでしたが、単なる暗記だけの勉強をしていた生徒には厳しかったでしょう。
理論化学から1問
もう1つは理論化学から出題され、おそらく多くの生徒にとって難易度が高い大問になります。
得意不得意は生徒によって異なりますが、合格最低点と時間配分を考えると、点が取りにくい大問は最後に回しましょう。
理論化学で苦手な生徒が多い分野
気体
溶解度積
電離・化学平衡と反応
といった、化学でも質問が多く、理解に時間がかかる分野から出題されます。
2024年は浸透圧や電離度が出題され、2025年はエンタルピー(昔の熱化学)から出題。
定番の出題量が多いですが、難易度が少し高めの問題がきちんと混ざっています。
有機化学でもそうですが、難しくなればなるほど、化学反応式や図を丁寧に書くことが重要になります。
自分に合った反応式や図を描けるようになるには、集団指導塾では難しいです。
自分で研究を重ねるか、家庭教師や個別指導塾の利用がよいでしょう。
目指すラインを自分もしくは先生と設定し、いけるところまで理解を目指しましょう。
難関薬学部らしい高い有機化学比率
4つの大問のうち、基本的に後半の2つは有機化学から出題されます。
有機化学比率の高さは、ほかの薬学部でも見られる特徴であり、理科大対策が同時に併願校対策にもなります。
片方は、鎖式もしくは環状の有機化合物。
化合物の決定・分離や性質に関する問題です。
もう一方は、 ペプチドや脂肪、アミノ酸に糖類や核酸などの高分子化合物と言われる範囲から出題されます。
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有機化合物はパターンをベースとする
鎖式と環状(主に芳香族)の有機化合物は、出題パターンと化合物の数が限定されています。
一方で、一つ一つがそこそこ複雑になるので、暗記で勝負するのは非常に困難。
有機化学の基礎をしっかり理解しなければいけません。
理解をすれば、安定して高得点が取れるようになるので、東京理科だけでなく、他の薬学部を併願する場合も強力な武器となります。
難易度の高めの計算には比がベスト
化学は好きだけど、実は数学に苦手意識がある生徒は、一定数います。
化学は楽しいけど、計算だけは解けないという場合は、勉強方法を間違えています。
化学で必要な計算力は中学校レベルの数学力。
しかもメインは小学生レベルとなっています。
理科大の計算は、有機化学でも必須。
薬学部の中では難易度が高いですが、標準と発展の間くらいのレベルなので、正しいやり方を理解していれば誰でも正解を導くことができます。
やり方を間違えれば、無駄に長くの時間を使って間違えてしまうので、正しいやり方を理解した上で身に着けるトレーニングをつみましょう。
これは、理論化学も同様になります。
高分子は暗記と理解のバランスに注意
最後は高分子化合物の大問です。
高分子化合物を理解するためには、前述した鎖式と環状の有機化学を理解しておきましょう。
暗記要素が強い範囲ではありますが、それは上記の有機化学が理解できているから、残りを暗記することになります。
高分子化合物は、名前の通り分子量が大きい物質です。
そもそも分子量の小さい有機化学を理解していないと、理解が出来ないので暗記効率も悪くなります。
順番を間違えないように注意してください。
高分子が薬学部の神髄
高分子化合物は、大学入学後の薬の構造に直結します。
ここの応用がそのまま大学の主要科目になるわけです。
基礎をしっかり大学入学前に作っておかないと、入学後に恐ろしい苦労をすることになりますし、そもそも理科大レベルを合格できないでしょう。
暗記要素が多いですが、理解できる部分を極力増やしして、考える高分子の勉強をしていきましょう。
高分子は意味がはっきりしているので、理解がはじまるとトントン拍子に進んでいきます。
理解が出来ないと本当に暗記だけになってしまうので、注意してください。
参考書・問題集
参考書や問題集は標準レベルをしっかり学習できるものがおすすめです。
私立薬学部でトップクラスの東京理科ですが、標準レベルの精度を高めれば十分に合格できます。
問題集
セミナーやリードαといった学校でもよく用いられる問題集がオススメです。
何冊も買うのではなく、まずは1冊を2~3回転こなしましょう。
実験思考問題や計算問題もあるので、全範囲を復習するという意味では共通テストやセンター過去問も演習にはちょうどいいでしょう。
薬学部は東京理科に限らず、基礎~標準レベルを重視する傾向にあります。
浪人生などは難しい問題ばかりに目を向けていますが、標準レベルを完璧に近づけることに時間を使いましょう。
まとめ
保護者の方へ
東京理科大の化学は、薬学部ではかなり難易度が高いですが、努力で十分に合格まで到達できるレベルに設定されています。
点が取りやすい分野と、点がそこそこでも合格が狙える分野を見極めるとともに、勉強法を正しく継続することがないよりも重要。
学校や塾に言われるがままの勉強では理科大は難しいです。
しっかりと自分で考えるとともに、お子さんの考える力の育成を助けてくれる先生がいると、合格率が大きくあがるでしょう。
保護者のサポートが合否に大きく影響します。
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