中学レベルの英語は単語力が何よりも大切
中学3年生で、英語に苦戦していると感じている生徒さんや、子供の英語の成績で悩んでいる保護者の方々。
英単語は大丈夫ですか?
もし、これで「大丈夫」と答えているならば、「自己認識が間違っている」可能性が大です。
なぜなら、中学レベルで英単語がしっかり勉強できていれば、
文法はあまりできていなくても平均点くらいは取れるからです。
理解の4段階でも、わからないといえる重要性に関して話をしていますが、
自分が大丈夫かどうかの理解は非常に困難です。
現在中学3年であれば、あなたが最初に取り組むべきことは、
「これまでに習った英単語を正しく復習する」ということになります。
正しい英単語の勉強方法は高校でも同じです。
偏差値60以下の生徒では、中学生でも高校生でも必ず英単語の話から始まりますし、実際ほぼ100%英単語が不足しています。
そして、英単語の不足を埋める勉強が一番時間がかかるので、真っ先に取り組むことが必須となります。
必ず中学生のうちに身に着けましょう。英単語を頑張るだけでテストの点数も上がりますよ。
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これまでの復習が足りていない
中学3年生で、1,2年の単語を頑張って復習したのに英語がわかりません。
そんなあなたには原因があります。
ほぼ確実に1,2年生の文法がわかっていません。
これまでの文法の復習をしましょう。
そして、単語の復習も続けましょう。
そしてこちらの記事を今一度読んで、自分の英語の勉強法を見直してみましょう。
確実に英語改善の糸口をつかめます。
ここからは、基本的な1,2年生の復習が終わった生徒に対する勉強法になります。
英文法をどう考えていますか?
英文法ができない生徒は、そもそも文法に対する認識が間違っています。
その影響もあり、日本語の文法がほとんど理解できていない生徒ばかりです。
小学生のときにもやっている、日本語の10品詞を確認しましょう。
文法を学ぶ上で品詞は重要。
日本語でそれぞれの品詞を理解せずに、英文法における品詞の利用は不可能です。
文法とは、その名の通り文章を作るうえでのルールです。
日本には日本国憲法や法律があり、学校には校則があり、スポーツにはルールがあります。
法律や校則を守らなければ生活がうまくいかず、ルールを守らなければ試合が成立しません。
それらと同じように、言葉には文法があります。
文法を正しく守ることで、言葉を正しく使えます。
逆に、文法を守らないと、正しく英文が読めなかったり、相手に意志が上手く伝わりません。
私たちが英語を勉強するのであれば、英文法は必ず守らなければいけません。
間違えると、法律違反のように捕まったりはしませんが、点がとれず困ったことになります。
長文も読めなければ文法問題も解けません。
ガチガチの英文法先生は生徒の英語をつまらなくする
注意してほしいことは、文法はそこそこ守っていればいいです。
基本だけで、全体の3~5割守っていればいいです。
特に最初はガチガチに完ぺきを目指す必要はありません。
英語が好きで、英語を理解する能力が高い先生ほど、100%完璧を目指そうとさせます。
細かすぎるルール、生徒にいきなりは馴染みにくい形式、理解に時間がかかる項目、こういったものは、最初は飛ばしましょう。
同じような現象が歴史など社会系の科目でも、よく起こります。
生徒の段階に合わせないと、わからないことが増えすぎて、生徒は英語の勉強自体がいやになります。
全員ではありませんが、英語力が高いと自称する先生ほど、英語が教えるのがへたくそなこともあるので、注意しましょう。
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品詞は一言で説明できるようにしましょう
品詞の理解は英文法の理解のための第一歩です。
10品詞の話をしましたが、中学3年生レベルで理解すべき品詞は
動詞、名詞、接続詞、助動詞、形容詞(形容動詞)です。
理想は10個すべてですが、まずは上記のものを理解しましょう。
ちなみに、大切な順に並んでいます。
関係代名詞と受動態は超重要
中学3年(学校によって2年のこともあります)で学ぶ英文法には様々あります。
現在完了やThere is(are)~構文、分詞に比較。
その種類は様々ですが、その中でも関係代名詞と受動態は特に重要です。
もっというと、関係代名詞は中学だけでなく高校でも非常に頻出で、関係代名詞がわかっていないと話にならない、といえるほど重要です。
細かい説明はこのサイトではしません(英語が苦手な生徒に、サイトのみで伝えるのが難しいため)が、中学2年までの復習が終わった人は、この2つを徹底的に理解するために頑張りましょう。
英語の偏差値が現時点で60以下の生徒は、おそらく関係代名詞の本質に気づいていないのに、大丈夫と勘違いしている可能性が高いです。
偏差値45以下の生徒は、そもそも関係代名詞がよくわかっていないでしょうから、基礎からしっかり勉強しましょう。
実は関係代名詞は単純なルールでできており、その単純さを理解しやすい方法で教えてくれる先生が少ないせいで困っているだけです。
関係代名詞は、2つの文を1つにまとめるための文法
受動態は日本語での理解をしっかり行ってから英語の受動態を勉強する
長文が読めないは見当違い
よく、「長文が読めないです」という生徒からの相談を受けますが、
ほぼ100%の確率で、自己認識を間違えています。
長文が読めないのは、長文読解力が一番の原因である人はほとんどいません。
最大の要因は、1文を読む能力が圧倒的に不足しているケースがほとんどです。
高校レベルでは、長文読解力といえる能力が存在しますが、中学レベルで長文読解力が求められるケースはほぼありません。
定期テストの長文読解はあまり意味がない
私立中学でも、公立中学でも、学校の定期テストでの点数はあまり重要ではありません。
理由は簡単。
定期テストの長文読解は、学校で学習したものが半分程度含まれており、和訳を覚えれば解けてしまうからです。
公立中学などでは、テストにでる長文2つとも学習済みということもあります。
高校受験でも大学受験でも、大学入学後でも、初見の長文でなければ英語力は測れません。
さらに、学校の教科書は非常にわかりにくく、教える順序も生徒に合っていないことが多いので、教科書を中心にしている生徒は、勉強法を間違えやすくなっています。
1文を読む能力は単語7割・文法3割
あなたがここまで正しい復習をしていれば、今まで読めなかった長文がある程度読めるようになっているはずです。
理由は簡単。
単語がわかるようになったからです。
単語さえわかれば、その長文が何に関して話したいのか、なんとなくはわかるようになります。
さらに中学1年レベルの英文法が身についていれば、ほぼ確実に何に関する英文なのかがわかります。
この作戦は、中学校レベルでは有効ですが、中学3年の途中や、高校レベルだとどんどん通用しにくくなるので注意が必要です。
2つの勉強方針
文法の勉強では、主に2つの方法があります。
1つ目は型の理解
2つ目は例文暗記
です。
型の理解
これは、本質的な方法であり、いわゆる理解力がある人が自然と行っている方法です。
前述した「受動態」であれば、
動詞をbe動詞 + 過去分詞 (by 動作主を目的格)
のように、文法的ルールを一般化して覚えることです。
これは、数学でいうところの公式を覚えるということになります。
似た例でいうと、「進行形」なら be動詞 + 動詞のing形 になります。
型は教科書より参考書
こういった英文法の型は、教科書にはあまりわかりやすく書いてありません。
「やさしい中学英語(Amazonリンク)」や「中学3年間の英語を10時間で復習する本(Amazonリンク)」など、
文法参考書を使うとよいでしょう。
中高一貫校などでは、「Vision Quest(Amazonリンク)」、「Evergreen(Amazonリンク)」などの高校用を早めに渡されることもありますが、
中学時代はおすすめしません。
ちゃんと中学用を理解してから高校用にうつりましょう。
例文暗記
理解力に自信がない生徒や理解させてくれる先生が身近にいない人は、まずは例文を覚えまくることから始めましょう。
今はweb家庭教師やyoutubeなどで解説動画もあるので、学校の先生が生徒に合わなくても解決方法が見つけやすくなりました。
大抵の参考書や教科書には例文集がついています。
その例文をひたすら暗記。
これを中学3年分すると、基本の英語のリズムが身につきます。
英語は言語であり、日本人には実際に使うシーンはほとんどありません。
だからこそ、毎日例文を使って真面目に勉強している生徒は少数派。
発音も含めて例文を覚えまくる、言いまくる、書きまくる を、繰り返すことは、大変ですが非常に有効です。
また、例文暗記は単語の勉強も同時にできてしまうので、一石二鳥でもあります。
さいごに
中学3年生の英語は、
ほとんど暗記が中心の中学1,2年生の英語と、
中学の基礎に理解力の重要性が高まる高校生の英語の
橋渡しのような時期になっています。
その分、なぜ英語が理解できないのか?という自己分析が難しい時期でもあります。
困難に直面したときには、
- 問題を分割すること
- 1つ1つに対処していくこと
の2つが重要。
まずは、中学1年生の単語から自分の理解度をチェックすることからはじめましょう。
英語は、母国語ではありませんが、日本語の次に身近な言語です。
正しい努力をすれば、絶対に成績は向上します。
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