【生物】明治大学農学部の入試を徹底分析 | 農学部ならプロ家庭教師のロジティー

明治大学農学部の生物

明治大学農学部の一般受験には、理科(生物or化学)も選択科目となっています。

 

一般入学試験の中でも定員が圧倒的に多いのが学部別入学試験。

農学部では理科(生物or化学)は選択となっており、理科なしでの受験も可能です。

現実的には農学部を受験する生徒は生物を選ぶ生徒が多いですが、明治大学は国語での受験もできるのが大きな特徴です。

 

本分析では、明治大学農学部の学部個別試験における生物を扱います。

 

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マーク式

かつては大問5つでしたが、ここ2,3年は大問が4つに変更になりました。

すべての解答はマーク式。

選択の2科目で120分。

単純計算だと1科目60分計算ですが、60分もかかりません。

もう一科目により多くの時間を使うことができます。

広範囲で標準レベルが中心

生物基礎も生物もまんべんなく出題され、しっかりと勉強を進める必要があります。

 

長文内の空欄を知識で埋める問題など、知識問題は半分~6割程度で、残りの半分弱が計算や実験の思考問題となっています。

生物の入試は、比較的難易度の低い大学では知識中心となりますが、私大農学部最難関ともいわれる明治クラスになると、知識だけでは合格点が取りにくいように設定されています。

ただし、年によっては8割ほど暗記系の問題が出ることもあるので、やはり基本は知識の暗記となります。

 

理解に基づいた暗記がしっかりできるのは当たり前。

その上で計算や実験問題を解けるように訓練が必要です。

 

大問1は遺伝

遺伝は細胞生物学と並んで、現代生物学の超基本。

明治大学の生物では、最初の大問で高確率で遺伝です。
(2020のように出題されない年もあります)

これは、大問5つのときも、今の大問4つのときも変わりません。

 

多くの生徒が苦手としている分野ですが、農学部に入った後では必ず勉強しなければいけない分野。

大学受験の間に苦手意識をなくす意味もこめて、きっちり勉強しておきましょう。

計算とコドンは当然必要

遺伝において計算問題や遺伝子配列に関連する問題は頻出です。

並び替え、メンデルの法則などの計算、ハーディワインベルグといった遺伝子頻度などの計算はしっかり練習しておきましょう。

近年は思考問題としてDNA修復遺伝子など、ちょっとした変化球も出題されたことがあります。

 

時間がかかっても徹底的に勉強する価値があります。

計算の練習をすすめていくことで、遺伝全体の理解を助けることにもなります。

生物は暗記ばかりではない

遺伝が苦手な生徒の特長は、生物の勉強は暗記だけだという間違った認識をもっているからです。

生物において、確かに暗記は重要であり、それは大学に入った後も同様です。

 

中学レベルまでの理科は暗記でだいだい点が取れましたが、レベルの高い大学受験での生物では単純暗記では通用しません。

明治大学もそうですし、共通テストや国立大の農学部でも一定量の思考問題が出題されます。

今まで暗記ばかりで生物を勉強してきた場合は、いますぐ改めてください。

私の生徒で、生物は暗記だけでなんとかなると思っている人は一人もいません。

 

暗記のためにも理論・理解は非常に重要です。

最新のニュースも話題に出る

生物界では、毎年様々なニュースがあります。

過去にはコロナウイルスに関連した文章がでるなど、時事を抑えておくと勉強がしやすくなるでしょう。

ただし、実際明治の問題を解くときには時事的な知識は不要です。

 

先に生物基礎

明治の生物は遺伝にある程度比重があるものの、基本的に全範囲を勉強する必要があります。

 

そのために、まずは生物基礎。

細胞生物学から始まり、臓器や効果器、遺伝など、生物基礎の範囲をしっかり勉強する必要性を理解しましょう。

 

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主要実験を理解する

光合成や代謝、遺伝などには必ず覚えておかなければいけない有名な実験があります。

それらは必ず教科書や参考書で紹介されています。

暗記部分は読むけれど、実験工程が書いてあるものは、結果しか読まない生徒がいます。

 

これは間違い。

実験工程に思考経路が記されており、それに基づいて結果を理解しなければいけません。

有名な実験がそのまま出題されることも数多いです。

なんとなく難しそうで避けることはできません。

 

むしろ難しそうに見えるところほど、実験問題や思考問題で狙われる部分。

時間がかかり、苦労しますが、そのぶん点になります。

計算は無理なら捨てる

生物選択する理由として、物理や化学の計算ができないという生徒がいます。

 

大学生になるのに生物の簡単な計算が出来ないことは問題がありますが、受験に合格するために選択と集中は必要です。

何度かチャレンジしても理解できない計算は最初から捨てましょう。

 

ただし、生物の計算は一部を除いて非常に簡単です。

明治の生物も計算しやすい典型的な問題が多いのが特徴。

数学と生物を同じ先生にするとほぼすべての生徒が理解できます。

 

正しく学ばずに捨ててばかりいては不合格につながります。

簡単には判断せずに慎重に考え、それでもだめなら決断しましょう。

 

対策・勉強法

生物で重要なのは、理解に基づいた暗記です。

理解には読解力も必須となり、できれば高校1,2年生で現代文や英語と合わせて生物も教えてくれる先生がベストといえます。

 

生体の構造や機能には解明されている流れが数多くあります。

理論が解明されている部分は、理解によって暗記が楽になります。

逆に植物など単純暗記をすべき部分も確かにあります。

まずは理解に基づいた暗記、理解ができなかったりただ名前や分類があるところは単純暗記を行いましょう。

何も考えずに、全部覚えようは99%以上の人間には不可能です。

 

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読み物となっている参考書をしっかり読むことが最初の工程であり、最も重要です。

問題集は暗記重視

年によっては計算や思考問題が多めですが、少なくとも6割は暗記です。

また、国公立大学のように記述もないので、暗記の重要性は非常に高いといえます。

 

問題集は基礎知識を問うような暗記中心の確認が重要です。

学校で使われているような、リードαやリードライトノート(Amazonリンク)、セミナー生物基礎+生物(Amazonリンク)などを基本として使うのがよいでしょう。

 

入試問題が数多く並ぶ、難易度の高い問題集には、重要問題集や標準問題精講、理系標準問題集などがあります。

これらは思考力や記述力が必要となり、可能であれば手をつけるとよいですが、基本的には取り組まなくて大丈夫です。

 

理想としては、高校2年までに参考書を5回は読み、すべての理解を済ませる。時間があればまとめノートを作る。

受験をする学年(高3もしくは浪人)の夏休み前までには基礎問題集を2~4回行う。

現在の学力と目指すべき学校によって、今すべき勉強は変わってきます。

本来は一人一人に合わせた勉強が必要なので、上記はあくまで目安としてご利用ください。

 

まとめ

  • 遺伝は計算も含めて超頻出
  • 理解に基づいた暗記こそ生物の真髄
  • 基礎問題集を繰り返そう

 

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