鹿児島大学の獣医学科に合格するのための基本情報
鹿児島大学は、鹿児島県の国立大学。
共同獣医学部の中にが存在し、獣医師になるための第一歩となります。
山口大学との共同獣医ともなっています。
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獣医学部や農学部以外にも医学部や工学部など合計で9学部存在しています。
お隣の宮崎大学は水産資源の学科がありましたが、鹿児島大学には水産学部という学部の形で存在しています。
日本で最も南にある獣医学科
現在、いわゆる獣医学科には国立が10校、公立は1校、そして私立は6校となっています。
私立では滑り止め受験や複数校の受験が可能なので倍率が高いです。
鹿児島県は、黒豚のイメージが強い通り、豚畜産農家の件数が日本で1位。
また、肉用牛でも非常に有名であり、種ケ島は子牛の市場があることでも有名です。
さらにブロイラーの飼育数も2位(1位宮崎、3位岩手)。
そんな畜産県である鹿児島だからこそ国立獣医があるのも十分理解できます。
また、人口1万人当たりの獣医師数も2012年統計で1位(2位は北海道で3位は宮崎)。
牛・豚・鶏の生産では、宮崎と合わせて中心といえます。
水産学部があることからもわかりますが、水産資源も非常に豊富。
ブリの養殖でも高い知名度があります。
難易度と偏差値
獣医学科でいうと、国立大学の中では比較的難易度が高くないといわれています。
ですが、国立獣医はどこも難しく、差が小さいので基本的には非常に難易度が高いという認識であっています。
偏差値でいうと62~64程度です。
(偏差値は計算式があり、ベースとなるデータによって変動があります。本ページ記載の合格最低点や共通テスト得点率を基準にされるのがおすすめです。)
アクセス
住所 : 鹿児島市郡元1-21-24
鹿児島大学には3つのキャンパスがあり、共同獣医学部があるのは、メインの郡元キャンパスとなっています。
ここには他にも農学部や理学部、教育学部などがあります。
水産学部は他のキャンパスなので注意が必要です。
試験に関して
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試験科目と配点
前期試験はパターンaとパターンbの2種類があり、配点が異なります。
出願時にaかbを選択します。
定員は
a10名
b10名
となり、後期は2名。
残りの8名は総合型(推薦)です。
パターンa
共通テストが900点満点
2次試験(一般個別試験)が600点満点
の合計1500点満点です。
パターンb
共通テストが450点満点
2次試験(一般個別試験)が1200点満点
の合計1650点満点です。
共通テスト
いわゆる5教科7科目のスタイル
理科は基礎科目の選択はできません。
【国語】国語(200)
【数学】数I・数IA・数II・数IIBから2(200)
【理科】物・化・生・地学から2(200)
【外国語】英・独・仏・中・韓から1
【社会】世B・日B・地理B・倫理・政経から選択(100)
理科は,基礎科目の選択不可、社会は地歴公民から1つ選択
また、数学はⅠやⅡのみも選択できるのは大きな特徴です。
ただし、2次試験にA やBが入っているので、結局数学はⅠAⅡBすべてを勉強する必要があります。
2次試験
2次試験は、英語と数学と理科の3科目
数学は数Ⅲがなく、理科は1科目選択になります。
3教科
【英語】
【数学】AⅡB
【理科】物理・化学・生物から1(200)
特徴としては数学Ⅰがないことです。
ただし、多くの獣医学科の2次試験では、数学Ⅰの範囲のみの問題はほぼないので、気にする必要はないでしょう。
教育指導要領変更後の2次試験
2023年4月から新しく高校2年生になる学年は、テスト範囲(主に数学)が変わります。
以下は現在高校1,2年生および現在高校3年だけど浪人しそうな生徒用となります。
英語と生物の範囲は通常通り全範囲
共同獣医学部における数学は、
ⅡⅢは全範囲
数Bは数列
数Cはベクトル
となります。
複素数平面は引き続き範囲外です
後期試験は共通テストのみ
2022年から後期試験の定員が2人減り、定員2名となります。
共通テスト
前期と同様の5教科7科目900点
以前は面接もありましたが、なくなりました。
合格最低点
共通テストになった影響で、配点が1400点満点から1500点満点にかわり、
共通テスト(センター試験)と2次試験の比率も
10:4 → 9:7
へと変わりました。
さらにパターンaとbという変化がありましたが、求められる学力が大幅に変更される可能性は低く、今後も共通テストは80~85%の間が目標でしょう。
基本は1050~1100点(70~74%:1500点満点)を目指しましょう。
パターンbでは共通テストが70~75%程度でも十分に挽回ができます。
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学費
学費は6年間で350万円程度が目安です。
国立大学は学費や入学金が全国で一律であり、学部や学科が異なっても費用が同じです。
上記の学費以外に当然ですが生活費がかかります。
ですが、一人ぐらいし費用は
6年間の学費は、大阪府立大学が500万円弱、私立が1300万円程度なので費用的にはかなりの差があります。
この費用負担の差も、国立大の人気が高い大きな理由です。
実際にはさらに教科書代が年で3~10万円程度はかかります。
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