【理系数学】日本大学の入試問題(N方式)を徹底分析 | 大学分析ならプロ家庭教師のロジティー

日本大学(N方式)の数学

日本大学のメインの入試には、

学部共通のN方式
学部ごとに問題や形式が異なるA方式

があります。

ただし、各大問での出題傾向ははっきりしており、対策は非常にしやすいです。

本分析は、N方式(1期)の理系数学(ⅠAⅡBⅢC)は医学部をはじめとした以下の学部学科の出願に使うことが出来ます。

理系数学が必須の学部学科

医学部(医学科)
理工学部
工学部
生産工学部(必須の学科と、ⅠAⅡBCの数学との選択ができる学科あり)
文理学部(数学科・生命科学科などの5学科)

理系数学が選択の学部学科

なし

時間は60分で、大問は6つ出題されます。

大問の1~4は文系数学(ⅠAⅡBC)
大問の5~10が理系数学(ⅠAⅡBⅢC)

となっています。

全学部での統一入試(Amazonリンク)なので全問選択のマークシート。

分数や桁数は事前にわかるので計算ミスなどを防ぎやすくなっています。

また、N方式は定員が少なく、メインとは言えません。

N方式もA方式も特徴があるので、それぞれの特徴を理解した上で、さらに他の学校との受験日を計算して受験日程を決定しましょう。

 

また、5年ほどさかのぼると出題形式が変わっているので、必ず同じ形式がになるとは限りません。注意しましょう。

N方式分析 → 英語 化学 生物

医学部の学部別入試(A方式)の数学は → こちら

日本大学の獣医学科分析は → こちら

2025年1月以降(新課程)の入試に関して

現時点で高校1,2年生および浪人生が対象となります。

理系数学を選択する生徒は、A方式でもN方式でも、普通に数学ⅠAⅡBⅢCとなります。

ただし、

数A(図形の性質、場合の数と確率)
数B(数列)
数C(ベクトル、複素数平面)

となります。

A方式における旧課程者への配慮

日本大学の学部別入試であるA方式では、2025年1月~3月での入試でも、新課程範囲は出題されません。
(2023年7月時点での発表ですので、今後変更される可能性はあります)

文系数学を選択される生徒はⅠAⅡBCですが、ABCの範囲は、

数A(図形の性質、場合の数と確率)
数B(数列)
数C(ベクトル)

となります。

理系数学を選択する生徒は普通に数学ⅠAⅡBⅢCとなります。

大問5は4~5問の小問集合

大問5(大問1に相当)は非常に基本的。

範囲は
数Aである確率や整数の性質、論理と集合、データの分析…
数Ⅱである図形と方程式、対数関数…
数Ⅲである複素数、極限…

など幅広く、多少の傾向があるものの範囲は絞れず全体的に対策をする必要があります。

一方で難易度が非常に低いので解きやすく、とりくみやすいです。

すべてが基本的で、どの学校でも確実に習いますし、対策にかかる時間もほとんど必要ありません。

公式がある程度使えれば解ける問題なので、必ず全問正解が必須です。

大問5対策

難易度が低いので特別な対策は必要ありません。

単純に大問5だけを解答するのであれば、問題集も学校で配られているもので十分。
公式暗記と問題を少しやるだけで解けます。

しかし、ここはウォーミングアップなので、大問5レベルの対策ではそのあとが続きません。

この時点で根本的な学習を進めて、公式を本質から理解するようにしておきましょう。

特に浪人生でいきなりこの大問が解けないようであれば、根本から徹底的に数学を見直し、勉強方法を変える必要があるでしょう。

大問6は確率が出る

大問6(大問2に相当)では、場合の数や確率が高頻度で出題されています。

確率は日大のみならず、どの医学部や理系数学の学部学科でも頻出分野なので、根本的な勉強が必須の分野となります。

基本~標準レベルの問題が3問出されることが多く、序盤の問題だけあって非常に答えやすいです。

数がしっかり〇個などと限定されているので解答も作りやすくひっかけも少なくなっています。

確実に満点を狙いましょう。

確率対策

確率や場合の数は大問6と、時々大問5に出題される程度。

標準レベルの問題を正確に解答できるようになれば十分です。

ただし、他の医学部も併願する場合がほとんどなので、高いレベルまで勉強しておくのがオススメです。

日大のN方式のみであれば、黄色チャートレベルの問題を最低で2回転程度しておけば合格点をとれるレベルになるでしょう。

白チャートレベルやセンター試験の確率もいい対策になりますし、その対策だけでも満点が狙えます。

大問7は数Ⅱがでやすい

過去の出題をみてみると大問7(大問3に相当)は三角関数と指数対数関数からの出題が多いです。

他の医学部でも三角関数と指数対数は難問よりも標準レベルの問題がよく出題されます。

問題自体は典型的で、レベルも基本~標準レベル

3問程度出題されますが、(3)でも定期テストレベルの問題が出題されたりしています。

ただし、2020では大問の順番を変えて、

大問6に数Ⅱで、
大問7にベクトル、
大問8に確率、

と変化を加えていました。

数Ⅱ対策

大問6同様、難易度は基礎~標準

問題集としては白~黄チャートで十分に満点が狙えます。

しかし、三角関数や指数・対数関数は数Ⅲの微積にかかわってくることもあるので、深い勉強が必要です。

単純にこの大問だけであれば、公式やよくある出題パターンを暗記するだけで解答できますが、全体としては図と一緒に理解をすることがオススメです。

深い理解は大問8や9でも役立つので、場当たり的な学習ではなく、根本理解を目指しましょう。

大問8・9はベクトルや数列が多い

大問8や9(大問4や5に相当)では、高い確率でベクトルが出題されます。

ベクトルはどの医学部や理系数学、文系数学でも頻出なので、
当然日大以外でも対策するので確実かつ根本的な理解が必要です。

ここでの難易度も基本~標準レベル。

単純な計算問題や公式通りの問題も含まれており、非常に取り組みやすいです。

学校のワークや定期テストレベルから初めて、共通テスト対策までしっかりしておけば日大は大丈夫です。

日大だけでなく他の医学部も考えてすべての公式を平面図形や図形と方程式などとも合わせて理解しておきましょう。

大問10は数Ⅲ

理系数学なので当然範囲は数Ⅲまで。

ですが、実際数Ⅲの問題がしっかりでるのはこの大問9(大問5に相当)のみになっています。

数Ⅲは幅広く出題されるので、当然全範囲を網羅的に勉強する必要があります。

ですが、難易度自体は公式通りで、これまで同様そこまでの難問はでません。

黄色チャートなどの受験生としては標準的な問題集をしっかり1冊仕上げることで十分に高得点が取れるような出題となっています。

まとめ

  • 小問に惑わされず、しっかり基礎をかためよう
  • 大問8,9は無理をせずに、大問5~7で満点を目指そう
  • 黄チャートレベルの完璧を目指そう

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