看護学部の小論文
北里大学の看護学部看護学科では、一般選抜試験で小論文が必須です。
主要な試験は
一般選抜試験
指定校推薦
の2種類しかない看護学部看護学科。
推薦は指定校の枠がある高校(系列校に枠が多い)のみとなり、誰でも受験出来て定員も最大である一般選抜試験が最重要です。
看護学科分析 → 上智大学 慶応義塾大学 杏林大学 その他の大学分析
女子大分析 → 東京女子大 津田塾大 実践女子大 昭和女子大 日本女子大
小論文は3段階評価
英語や選択科目は100点満点ですが、小論文は3段階評価です。
本気で合格を狙うのであれば、最高評価を取りましょう。
小論文は正しく対策することで、誰でも能力を向上させることができます。
きちんと勉強時間をとり、質の高い授業をうけ、添削を繰り返すことで、どんどん上達できます。
小論文の要素と、現代文の要素の両方がある
北里では、学科試験として看護学部や看護学科にありがちな現代文がありません。
理由は簡単。
小論文の試験内容に、現代文的な要素が含まれているからです。
科目としては小論文ですが、実質的に小論文と現代文の複合問題と考えましょう。
小論文の基礎力が求められる試験
現代文も用いますが、メインは小論文。
3段階評価ですので、いわゆる100点満点を狙うのではなく、80点を超えるイメージで文章が記載できれば最高評価になるでしょう。
逆に、
誤字脱字
文章の構成力自体が低い
質問に正しく答えていない
自分の考えが書かれていない
といった小論文としての基礎的な項目が守れていない解答は最低評価になる可能性がきわめて高いです。
小論文の基礎ルール自体はすぐに理解できます。
難しいのはルールを理解したうえで、ルールに則った文章がかけるかどうか。
実際に書いてみるとわかりますが、そもそも書き始められない生徒が多いですし、書けていても基本的な項目がなぜか守れなくなっている文章になりがちです。
後述するテーマ学習なども重要ですが、それ以上に小論文の基礎を大切にしましょう。
小論文を書くために、現代文の力を活用
10年以上の過去問を見てみると、現代文の能力が重要であることがわかります。
設問は「あなたの考えを書きなさい」(800字)が基本です。
近年はほぼこの形であり、普段の勉強もこの形式をメインとするのがよいでしょう。
ただし、2023年は2問構成でした。
1問目は200字で筆者の主張を記述するという完全に現代文の問題。
2問目は600字で自分の考えを書く問題です。
自分の考えを書くためには、筆者の考えを理解することが必須です。
筆者の考えを汲み取れなければ、設問に正しく答えられないので、減点対象。
その時点でおそらく最高評価は得られないでしょう。
書くためには、正しく読むこと。
正しく読む力は現代文を中心とした国語の勉強で身につけられます。
正しく読めるようになってから、小論文の授業と添削を受講すると、実は読解力自体も向上します。
読解力は北里の英語長文でも役立ちますし、併願校で現代文の試験がある場合には併願校対策としても有効です。
少し古いテーマに対して、テーマ学習の習慣が役立つ
北里の小論文では、2~5年前くらいに流行ったテーマを用いた文章がたびたび見られます。
18~19歳の受験生からすると、ちょっと前だよね と感じる人が多いでしょう。
文章のつくりをみると、意図的に古めの文章を選んでいるようにも見えますし、著作権等や作問のしやすさから選んでいる可能性もあります。
2027年や2028年ではAI脅威論みたいな話題が使われる可能性もあるでしょう。
機械と人間の対比は北里小論文で数年に1度は取り上げられるテーマです。
5年前のニュースは知らない受験生も多い
怖いのは、ちょっと古い話題ではなく、それより1つ前の年代の話題です。
例えば5年くらい前の流行りであれば受験生は中学1,2年生。
その時に流行りを追いかけているかどうかは学生によって大きな差がありますし、ニュースを見る習慣がある生徒はほぼいないでしょう。
実際に文章を理解する上で、知っているテーマだと非常に有利です。
ただし、話題はきっかけにすぎないので、ニュースや用語を知らなくても問題なく小論文が書けるように作成されています。
知らなくても書けるけど、知っていたり、考えたことがあると本当に書きやすいです。
ズバリその情報を知らなくても、現在のニュースをちょっとだけ見ているだけでも、似たような話題は出てきます。
普段からニュースを見たり、考えたりするテーマ学習は、北里小論文の攻略に大いに役立つことは間違いありません。
他にも2023年のハラスメントやたびたび出てくる機械とAIなど、社会と結びついた時事に関わる話題が多いです。
「心」や「心理」といったテーマが多いのは納得
約10年前の2016年の試験はロボットを話題に出しながら、人間とは何か?を感情面から問いかける文章でした。
そして、人間として哲学の重要性にも触れていました。
最新の2026年では、ファスト映画や早送り視聴を皮切りに、タイパと情報というテーマを通して令和やZ世代に対する考え方に問題提起をしつつ、AIには感情がないという話に繋がっています。
2026年に取り上げる話題としては少し古いテーマですが、本質は話題が新しいか古いかではありません。
人間(そして看護に関わる人)には感情についてしっかり考えるべきである、という思考が入っています。
意外と医療系のテーマは少ない
心理や感情のテーマは多いですが、わかりやすく医療を中心とした文章は基本的に出題されません。
近年だと2024年のダウン症の弟が出てくる文章が医療系といえば医療系ですが、実際に問われているのはダウン症や医療に関する知識ではありません。
感情や看護の精神がメインとなっています。
私の授業でも小論文・現代文・英語長文の対策としてテーマ学習をしていますが、生徒に合わせて様々なテーマを選んでいます。
保護者の方へ
北里大学をはじめとして、看護学部や医療系学科では小論文を課す大学が少なくありません。
また、質の高い先生による小論文対策は現代文の勉強としても有効であり、併願校の対策にも活用できます。
100点満点となる英語と選択科目(理科もしくは数学)とは異なり、3段階評価となる小論文は軽視しがちです。
実際に指導する場合には、英語と選択科目と小論文のバランスをしっかり考えて指導してくれる先生が必須となります。
一般選抜試験をメインとしている場合には、併願校もあるので、併願校の科目(現代文が追加されやすい)とのバランスもみてくれる先生を活用しましょう。
基本的に看護を受験するのに、小論文と他の科目の先生が違う場合(看護系をうたう塾や集団指導塾)は駄目ではありませんが、注意が必要です。
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