山口大学 獣医の数学
山口県の国立大学である山口大学、共同獣医学部の数学は、
配点が200点。
時間は120分。
本分析では共同獣医学部をメインターゲットとしてますが、
農学部
教育学部(一部学科)
国際総合科学部
の3学部も共通の問題となっていますので、同様の対策(Amazonリンク)となります。
当方の指導はオンライン授業もあり、九州や中国・四国地方の生徒の指導経験もあります。
山口大学分析 → 共同獣医学部
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時間と難易度に注意
数学が苦手な子ほど、時間が不足することを恐れてしまい、計算が雑になります。
合格点をとるために時間がギリギリになることはありますが、不足することはありません。
それくらい、計算量に対して時間が多めに設定されています。
おそらく合格者の半数くらいは時間が余っているでしょう。
時間がかかっても、検算をしてでも正しい計算を積み重ねましょう。
もちろん、受験までに効率的でミスをしにくい計算力を鍛えておくことは必須です。
計算が難しくないことからわかるように、難易度も標準的になっています。
王道の流れで、難問・奇問はほぼ100%出題されません。
全範囲をまんべんなく
山大の数学は、とにかくまんべんなく。
4つの大問が出題されますが、ほぼ必ず出題されるとわかっているのは、数Ⅱの微積だけです。
基本的には
微積
数B(数列・ベクトル)
数A(確率・整数の性質)
の3つはほぼ確定で、残りの一つは年によって違います。
新課程では整数の性質は数学と人間の活動と名前を変え、ベクトルは数Cとなります。
数Bが二つで数Aが出ない年や数Bが出題されない年もありましたが、だいたいは上記のパターンで大丈夫です。
上記でだいたい予想できているようにみえますが、結局は数ⅠAⅡBの全範囲から出題され、偏りがほとんどありません。
王道の解答を作成しよう
山口大学のポイントは難易度が標準的で、王道の流れが問われるということです。
微積であれば接線や法線から始まり、面積につながります。
データであれば平均を求めて分散を計算し、標準偏差に至ります。
数列は最終的なAnを求めるためにBnが用意され、小問の誘導に従うと計算ができます。
証明問題が出題されているときには、(1)や(2)が証明のヒントになっています。
発想力や意外性への対応は全く必要ありません。
よくあるパターンの勉強を真面目にこなし、暗記ではなく自分の体に身につけさせていれば、間違いなくすべての問題に解答が作成できます。
近年でも公式の作り方がベースとなっている証明問題が出題されるなど、王道の勉強法が必須であることが証明されました。
単純な暗記に頼った勉強法では合格がかなり難しくなります。
大問差が少ない
多くの大学では大問1が簡単で、最後の大問が難しいのが一般的です。
一方で山口大学ではすべての問題の難易度がだいたい同じ。
時間には余裕がありますが、精神面のためにも、得意な分野から解くことをお勧めします。
合格最低点を考えると、2次試験の数学では75~80%が目標になるでしょう。
一番得意な大問が満点であれば、かなり合格率が高まるといえます。
出題傾向を考えると苦手を作らないようにはすべきですが、 得意な分野は明確にしておきましょう。
参考書・問題集
王道の流れが出題されるので、黄色チャート(Amazonリンク)がおすすめです。
山口大学を目指すのであれば、青チャート(Amazonリンク)やニューアクションLEGEND(Amazonリンク)などは難しすぎるので不要。
4STEPなどでは、共通テストも2次試験も高い点数をとることを考えると、使わない方がいいでしょう。
2次対策が共通テスト対策にもなる
共通テスト(Amazonリンク)も、2次試験も難易度が同じくらい~若干難しい程度。
違うのは形式だけ。
ですので、最初から2次試験をメインに対策していけば自動的に共通テストも点が取れます。
逆に共通テスト対策からはじめても、2次試験に大いに役立ちますが、形式のずれを考えると完全記述の2次試験をメインに考えるのがよいでしょう。
2年生までにどれだけ黄色チャートレベルの理解度を高められるかが合否を分けます。
浪人生は、学習度によって変化しますが、夏休みが終わるまでにどれだけ基礎力をつけられるかがポイント。
まとめ
- 王道の基礎問題が大切
- 高校2年生までの勉強が合否のカギ
- 難しい問題は一切必要ない
保護者の方へ
山口大学の数学は取り組みやすく、基礎力を高めることで合格点が取れます。
お子さんは自己分析を正しくできているでしょうか?
今の塾や家庭教師は難しすぎる問題集を使ったり、学校のテキストをそのまま使用していませんか?
現状を確認し、効率的な勉強ができる環境を保護者の方が用意すれば、山口大学の合格は間違いなく近づきます。
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