東京女子大の英語
東京女子大学の一般選抜試験には
個別学力が試験型
英語外部検定試験利用型
大学入学共通テスト(3教科型・5教科型)
英語Speaking Test利用型
が、あります。
定員は圧倒的に個別学力試験型が多く、本分析も同試験の英語の分析になっています。
英語は最重要
東京女子大の受験生にとって英語は最重要科目です。
東京女子大には現代教養学部の1学部のみですが、学科が多く存在し、全学科で英語は必須科目です。
国際英語学科、人文学科、国際社会学科、心理・コミュニケーション学科において、配点は最大の150点。
理系の数理科学科においても、数Ⅲが入っている数学イと同じ100点の配点です。
全学科において試験日程が同じであれば問題も同じになります。
また、他の女子大でも英語は重要科目ですので、
他の科目とのスケジュールを管理しながら、重点的に勉強をすすめましょう。
東京女子大学分析 → 基本情報 数学分析 日本史分析 化学分析
女子大分析 → 日本女子大 実践女子大 昭和女子大 津田塾大
設問文も英語
共通テストもそうですが、それぞれの長文や大問に対する設問文も英語で書かれています。
長文がしっかり読めても、基本である設問文を読み間違えるとすべてが台無し。
設問のパターンを過去問で確認しておきましょう。
最初2つは長文読解
大問1、2は長文読解になっています。
東京女子大の長文の最大の特徴は、段落がはっきりしているということです。
すべてではありませんが、多くの年で、長文には段落番号が記載されています。
6~10段落程度であり、一つの長文の長さは450~700語程度になっています。
また、設問でも、何番目の段落に関する問題か明記してあるパターンも多いので、比較的解きやすく作られています。
英語は現代文よりパラグラフリーディングに適しており、現代文の勉強法と類似点が多いです。
英語と現代文の先生が同じだと学習効果も大幅に高まります。
大問1は4択が12~15問
大問1は長さの割に解きやすいのは、前述したように設問文にどの段落に関する問題か明記してあることです。
すべてを高い精度で解答するためには、もちろんすべての文章を通して正しく読むことが最適です。
一方で、長文読解のテクニックとして全文を読まない方法があります。
この大問1では、そんな小手先テクニックを使わなくても大丈夫な設計になっています。
大問2は大問1と違うパターン
大問2ではパラグラフが指定していない出題の年もあります。
また、複数のパートにわかれており、和訳や穴埋めといった、選択形式ではない設問もあります。
和訳は国公立でよく出題されますが、一定レベル以上の私立大学でもよく出題されています。
東京女子クラスの大学を受験するのであれば、和訳対策も多少は行っておきましょう。
5年分以上の過去問をとけると理想的
また、大問1と大問2の出題傾向が逆になっていたり、どちらも大問1のパターンの出題の年もあります。
毎年同じと思わずに、ある程度の柔軟性をもって勉強しましょう。
また、現在はAmazonや楽天などで少し昔の赤本を手に入れることも難しくありません。
もちろん、古本屋さんでも手に入ります。
絶対東京女子大に合格したい、ということであれば、5~6年分の過去問を解いて、形式の変遷を見ておくとよいでしょう。
大問3は中程度の文の空欄に単語穴埋め
大問3では、穴埋めです。
選択式の年もあれば、空欄に頭文字2文字分のアルファベットが記載されており、その続きを自分で書くパターンもあります。
出題者としては、採点の手間を考えると極力マーク式を残したいはずです。
現在の4技能重視の国の方針を考えると、記載式の復活は考えられますが、実際に対策するのは余裕がある人だけで大丈夫です。
最後の大問が英作文であることも考えると、ある程度の単語をしっかりと書ける能力は必要とされるでしょう。
大問4でも記述力
大問3が選択式の年には、必ず大問4が存在し、英熟語や英文法を問う問題が出題されています。
過去問をみると5問程度の年もあれば、10問を超えた年もあります。
純粋に書く力と、文法知識の両方が要求されます。
大問3,4があることで、いわゆるおなじみの4択の文法問題が出題されていないのが大きな特徴です。
最後は英作文
過去には英語のことわざの意味と例を50語以内で示す英作文が出題されました。
近年は図表を読み取り、その意図を英作するタイプが増えています。
現在の教育指導要領の流れを考えるとこの出題は続いていくことが予想されます。
重要なのは英単語力と論理力。
論理力は日本語での読解や小論文などで訓練がしやすいです。
英作文だからなんでもかんでも英語の勉強と勘違いしていると、ここで点数を取ることは難しいでしょう。
英作文は自分だけで練習することでも一定の成果が得られますが、添削をうけることで効率的で、より大きな成果が得られます。
長文読解での英文和訳や、この英作文などは選択問題のみしかない中堅私立大学の入試とは一線を画し、国公立や難関私大と形式が近くなっています。
保護者の方へ
女子大は英語重視の大学入試が多く、東京女子大でも英語は最重要科目といえます。
出題傾向が明確なので、入試半年前からの対策でも一定の効果を得やすくなっています。
1年~1年半の正しい指導を受ければ、現在の偏差値が低くても合格率は大きく上昇するでしょう。
難易度自体は標準レベルですが、英語やほかの科目で女性をテーマにした問題が出やすい傾向もあります。
基礎を大切にしながら知識の幅を増やし、4技能をバランスよく成長させていきましょう。
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