お子さんは勉強の遅れが大問題だと気付いていない
保護者のあなたが、お子さんの勉強の遅れに気付かない最大の原因は、お子さんが重要性に気付いていないからです。
お子さんが、勉強が遅れていることに本気で困っていれば、何かしらの変化があります。
保護者の方であれば、異変に気付くでしょう。
その気づきのチャンスを増やすことが理想的です。
しかし、実行することは容易ではありません。
保護者の方が、勉強に関して学校任せ、塾任せにすることを止めることがスタートラインとなります。
テストがわかりやすい
お子さんの現状を確かめる機会として、定期テストや模試がわかりやすいチャンスでしょう。
今は小論文などを利用した推薦入試が増えていますが、推薦でも学力要素がある試験は多いですし、一般入試を利用する可能性があるのであれば、模試の重要性を見直すべきでしょう。
模試の成績が真の成績
全国もしくは都道府県の模試での成績が重要です。
学校の定期テストがそこそことれているのに全国模試が低い生徒は、特に自分の問題に気づいていない可能性が高いです。
模試の場合、全国偏差値が50を下回っている科目は注意が必要です。
全国偏差値が45以下であれば、学校の授業でわかっていないポイントが相当あり、勉強が驚くほどつまらなくなっているでしょう。
定期テストは勉強を楽しめているかのバロメーター
基本的には学校の平均点より下回っていれば、お子さんが授業についていけていない可能性が高いです。
勉強がつまらないのは、当然だと思われている保護者の方もいますが、 勉強は一定以上の学力があれば、ほぼ全員にとって楽しさがあります。
わかればわかるほど楽しく、 わからない、つまり授業についていけなければ苦痛になります。
部活動や習い事でも同じ。
継続して実力が上がることでできることも増え、自己肯定感が高まります。
しっかり努力すれば出来るようになっている感覚は、1カ月前後の短期間でも容易に感じることができます。
出来る感覚は本人も保護者も点数以外でも得られるのです。
毎日通う学校の授業についていけていないと、勉強がどんどん辛くなり、勉強が嫌いになります。
嫌いであれば努力しないので、当然成績が下がるという悪循環に陥ります。
塾についていけていなければ大問題
せっかく塾に通っているのに、
勉強を楽しめていなかったり、
スピードが合っていない、
と非常にもったいないです。
多くの生徒では塾が早すぎるという悩みですが、逆に勉強が得意な子では塾が遅すぎることがあります。
しかも、一部科目のみペースが合っていないこともあります。
私も実施していますが、web(オンライン)授業での家庭教師もいるので、塾と家庭教師などの併用も選択肢に入れやすくなりました。
塾や予備校と対面指導の家庭教師や個別指導塾を組み合わせる生徒も多いです。
個別指導というメリット
家庭教師や個別指導塾に通っている場合には、先生がひどくなければついていけないことはありません。
1:1指導の最大のメリットの一つが、お子さんにスピードを合わせてくれることだからです。
例えば私の生徒では、中学3年生の子でも、弱点に合わせて必要であれば小学生から復習します。
また、科目ごとで生徒に合わせてスピードや学習内容、宿題の量も調整しています。
逆に得意科目がある生徒は、学校の進み方より1年以上先取りして指導することもあります。
私もそうですが、一人の先生が複数科目を教えてくれると、生徒の個性を理解した上で科目ごとに調整がしやすく、成果も出やすくなります。
コミュニケーションの面でもお子さんに混乱がなく、お子さんとしてもメリットがあります。
「大丈夫」がサイン
お子さんが「大丈夫」と数多くいうときには、非常に危険なサインです。
実際に問題がない場合は、具体的な対応策や実行している内容が出てくるからです。
ただ大丈夫と繰り返す場合は、高確率で大丈夫ではないでしょう。
具体的な対応策の前に自己分析
「問題集を使って勉強している」という話がよくでてくる生徒は要注意。
私の生徒でも話をしていますが、多くの生徒では自己分析を間違えている・不十分なことが非常に多いです。
偏差値60を超える生徒でも、自己分析不足な生徒は多いです。
早慶上理レベルに合格した私の生徒でも、高校1年に私と出会ったときは勉強方法を間違えていました。
高校の偏差値が60~70クラスの生徒です。
偏差値50以下、学校の定期テストで平均点以下の場合は、ほぼ確実に自己分析を間違えています。
自己分析の時点で間違えているので、対応策や問題集も間違えている可能性が高く、お子さん一人でなんとかするには難易度が高いでしょう。
頑張れる生徒でも、時間がかかる可能性が非常に高いです。
確認しなければわからないのは当たりまえ
時期ごとにお子さんの原因が変化していないか、そもそもの原因が正しかったのかを確認しなければいけません。
原因が明確になって初めて、正しい対処法が導かれます。
実際の指導では、初期段階ではある程度の予測で動き始めますが、正しい原因追及は半年~2年後の成果が全く違います。
一度対策が上手くいったとしても、お子さんに任せきりにせず、十分成長するまでは保護者や家庭教師が確認しましょう。
一方で、何度か成功し、成果がみられてきた生徒に対しては、自主性を伸ばしてあげる工夫も必要です。
最初は先生のサポートありですが、だんだんと先生のサポートを減らす提案をしてくれるいい先生を見つけてあげましょう。
対応策は生徒によって異なる
家庭教師をしていると、生徒の個性の多様さに驚きます。
また、一人の生徒でも、時期によって悩みがことなり、使うべき参考書や問題集、勉強すべき科目やポイントが異なります。
学校や塾にも素晴らしいカリキュラムがあり、そのペースが合っている生徒には効果的です。
一方で、伸び悩み困っている生徒には、独自のカリキュラムの方が効果が高いです。
お子さんによって、独自のカリキュラムの効果がそこそこのこともあれば、驚くほど効果を見せることもあります。
具体例はいくつもありますが、最大の成果は、お子さん自身の気持ちの変化でしょう。
保護者の方には、点数が上がることよりも、お子さん自身の勉強への姿勢や、考え方・精神の成長を感じられる好機となるかもしれません。
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