【生物】立教大学の理学部を徹底分析|MARCHならプロ家庭教師のロジティー

立教大学理学部の生物

理学部では理科は必須ですが、学科によって理科の選択できる科目が異なります。

生物が選択できるのは、数学科と生命理学科の2学科のみ。

物理学科(理科は物理必須)と化学科(理科は化学必須)では生物が選択できません。

 

生物は2025年からの新課程の影響はほぼありませんが、立教大学は学部別の入試が廃止されました。

それに伴い学科ごとに問題が分かれるシステムもなくなり、両学科とも4つの大問すべてを解答します。

 

一般入試は全学部日程のみとなり、文学部以外は英語の独自試験がありません。

今回は、全学部日程の生物の分析となります。

立教大学では推薦入試に当たる自由選抜入試もあり、理学部でも小論文と面接で受験できます。

 

立教大学 → 入試分析(理系数学 化学) 学部 観光学部 経済・経営学部

GMARCH分析 → 学習院大学 明治大学 青山学院大学 中央大学 法政大学 

慶応義塾大学 上智大学 

その他の大学分析

 

5~7割はやっぱり暗記

やっぱり基礎暗記問題が多いです。

ただし、単純暗記に若干の理解を加えた問題も数多く、シンプルな単純暗記だけで合格点をとることはほぼ不可能ともいえます。

特に、国語力と生物の複合は必須の能力と言えます。

 

語句は漢字で丁寧に書けるようになる

他の私立大学では、最初の語句は選択式のこともありますが、立教では記載する必要があります。

ふだんの勉強から、語句を正確に書けることは必須事項です。

 

逆に、長い記述問題はありません。 文章の記述問題は非常に限定的で、書いても1~2行程度という傾向。

記述できるほどの繋げた深い理解は求められません。

ただし、理解力自体が必須な実験問題はそこそこの分量が出題されています。

これは、2021年以前から変わらない傾向です。

 

各大問ごとの傾向を理解する

4つの大問は出題傾向が比較的明確であり、合格最低点を確保するには基礎的な力に加えて分析に基づいた勉強が有効です。

 

プロ家庭教師へのお問い合わせは → こちら

オンライン(ウェブ)授業のご説明は → こちら

全記事一覧は → こちら

 

最初は小問集合から始まる

私立大学の生物は、大問ごとに分野が明確なことが多いですが、立教は違います。

大問1は共通テスト(Amazonリンク)を思わせる小問集合。

単なる生物の暗記ではなく、理解や総合力を問う傾向にある部分でも同じです。

 

大問2からは従来通り

大問2,3,4は一般的な私立・国公立大学と同様に、分野ごとの大問になっています。

遺伝・代謝・発生

基本的にどの分野も重要で出題されています。

特に生物においても特に重要な遺伝・代謝・発生は、やはり出題頻度が高いです。

この3分野は他の大学での頻出なので、真っ先に取り組みましょう。

 

遺伝

遺伝は計算もあります。

コドン表であったり、小問集合で分子系統樹が出題されるなど、暗記ではない部分もふんだんに出題されています。

 

あまり難しい計算が極端に難しい出題はありませんが、 遺伝子配列や減数分裂などもしっかり網羅する必要があります。

遺伝分野は実験問題が比較的少なく、パターンにはめ込みやすいレベルです。

 

代謝と光合成

代謝は、解糖系やカルビンベンソン回路、窒素関係に呼吸商など幅広く出題されています。 

特に細かい暗記が要求されます。 また、光合成と代謝は同時に理解するとより有効です。

 

出題自体は流れがそこまで重要ではありませんが、立教レベルの実験にも対応できる理解を求めるのであれば、自然と流れが重要になるでしょう。

 

発生

発生は他の分野や植物とも絡めやすく、実験問題を使った思考力が出てくることもあります。

減数分裂は遺伝にも強く関連するので、暗記だけでない理解を深める勉強が必要になります。

ただし、実験系も標準的なレベルなので、基礎理解と基礎暗記ができていれば恐れることはありません。

 

その他の分野も忘れずに

上記3分野の方が重要性は高いですが、それ以外の分野ももちろん出題されています。

 

選択と語句記述が基本的ですが、1行記述もあるので、やはり暗記が中心でしょう。

臓器や神経、ホルモン、細胞生物、消化酵素、植物や生態学などなど。

特に、不得意分野の暗記はなかなか気が進まず、タイムアップになりやすいです。 暗記は努力が点になります。

暗記方法を工夫して頑張りましょう。

 

対策・勉強法

MARCH上位や早慶上理クラス、また国立大などでの生物では、暗記だけではありません。

実験問題や思考力を試す問題、計算問題など、単純な暗記だけでは通用しない問題が多くなってきます。

重要実験は理解の4段階の4段目である、説明できるまでチャレンジしましょう。

 

参考書と問題集

必要なことは、基本的な暗記をしっかりと助けてくれること そして、その暗記を助けてくれる基本的な演習ができることです。

 

参考書としては、

田部先生の77講(Amazonリンク
大森先生の生物のすべて(Amazonリンク

理解しやすい 生物+生物基礎(Amazonリンク

などもいいでしょう。

問題集

学校で使っているものがメインで大丈夫です。

リードシリーズ(Amazonリンク
セミナー(Amazonリンク
チャート式生物(Amazonリンク

しっかりとメインの問題集が解けるようになれば、だいたいOK。

追加で、

基礎問題精講(Amazonリンク
思考力問題精講(Amazonリンク

などを組み合わせるとより高い理解度を得ることができます。

 

まとめ

  • 重要分野は理解に基づいた暗記
  • 記述は少ないが、語句は書けなければいけない
  • 遺伝は正しく対策すれば、誰でも解ける

 

保護者の方へ

立教の生物は難易度にふさわしく、網羅的に勉強するには一定以上の時間が必須となります。

また、生物の暗記を実験問題に入れ込む思考練習は時間がかかる生徒が多いです。

 

基礎的な暗記が必須ですが、教科書的な勉強だけでは合格は至難の業。

高校の偏差値50~58くらいであれば、1年半前からスタートしておきたいところです。

偏差値40台であれば、2年以上は必須になります。

 

逆に言えば時間をしっかりかけて準備すれば、現在の偏差値が平均以下でも、英語や数学も勉強しながら合格率を高めることができるでしょう。

子供はどうしてもスロースタートになるので、保護者の方の動きの早さにかかっているといえます。

 

プロ家庭教師の指導に興味がある方は → こちら

よくある質問・料金・web指導などは → こちら

他の記事一覧は → こちら

タイトルとURLをコピーしました