【化学】山口大学の入試問題を徹底分析 | 獣医学・農学ならプロ家庭教師のロジティー

 

山口大学の化学

山口大学で個別学力検査(2次試験)で化学(理科)は基本的に選択です。

学科によっては理科の選択肢は物理のみ(教育学部の情報教育コース)もありますが、理科は化学だけでなく物理や生物も選択できる学部学科がほとんどです。

 

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個別学力検査で理科が必須(選択肢の中に化学がある)

教育学部(理科教育専修)
理学部
医学部(医学科・検査技術学専攻)
共同獣医学部

個別学力検査で理科が選択(選択肢の中に化学がある)

教育学部(一部のコース)
工学部(一部の学科)
農学部

上記の学部学科では、個別学力検査(2次試験)で理科を選ぶことも出来ますし、理科を外して英語や数学など他の科目でも受験できます。

理科は共通テストで必須であり、どの科目を選ぶのかは高校2年生の冬くらいからだいたい決めておくと効率的な受験となります。

ただし、英語も理科も数学も大学入学後に高度な勉強をするので、受験科目にならなくても無駄にはならないでしょう。

そもそも新しく学ぶ内容に無駄はありません。 活かすかどうかはあなた次第です。

 

前半は理論化学中心

山口大学の化学は大問が5つ。

前半の大問1~3は理論化学と無機化学から出題されます。

 

さらに大問1は化学基礎中心に出題されることが多い構成が一般的です。

基本的には理論化学からの出題比率が高いので、理論化学の頻出分野を中心に勉強をしましょう。

共通テスト対策で理論化学も無機化学も一通り勉強するはず。

そこをベースにしつつ、他の科目も含めた化学の勉強ペースに注意しましょう。

 

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無機化学は大問1つ分くらい

どの大学でも出題比率が高くない無機化学。

山口大学では大問半分~1つ分が出題されることが多いです。

 

大問1に化学基礎の理論化学と無機化学が出題されることもあれば、大問3あたりで無機化学を中心とした大問が1つ分出題されることもあります。

知識が重要にはなりますが、無機化学でも化学反応式の記載が出題されたこともあります。

 

難易度としては基礎~標準レベルと共通テストと同じくらい。

共通テストと山大の両方を意識した勉強を日々しておくと同時に対策になります。

化学反応式など過程を示すことで理解度を確認

理論化学では、暗記も重要ですが思考過程が大切です。

特に理論化学では重要です。

 

山口大学では、その過程である化学反応式や構造が重要視されています。

構造には意味があり、その変化を理解して初めて思考の流れが明確となります。

計算はむしろ点がとりやすい

計算も答えを書くだけではなく計算式および考え方を記載する場合もあります。

化学の計算は苦手な生徒もいますが、山口大学は標準レベル。

 

正しい指導を受ければ比較的すぐにマスターできます。

基礎レベルの公式にあてはめておしまいではなく、共通テスト対策も同時に行うことも考えると、理解が必須となります。

理解してしまえば安定して毎回点がとれるので、早めに仕上げてしまいましょう。

 

後半2つは有機化学から

大問4と5が有機化学から出題されるのが例年の傾向です。

大問2つで40%の配点と予想されるので、有機化学の重要性は高いといえるでしょう。

 

大問4がアルコールやカルボン酸などの鎖式および芳香族の分子量が大きくない有機化学
大問5は重合体や糖など高分子化合物

から出題されやすくなっています。

構造式で理解する、は必須

理論化学でもそうですが、有機化学は構造式およびその変化が最重要です。

言い換えれば、構造式がある程度わかるようになれば共通テストでも山口大学の入試でも攻略しやすくなります。

 

解答としても構造式を記載する問題だらけの年もあり、構造が必須。

そして、構造ごとの特徴も合わせて理解すれば大丈夫です。

化学を単純暗記で処理しようとすると、どの学部であったとしてもほぼ確実に不合格になります。

高分子化合物は暗記と理解のバランスが大事

有機化学でも高分子化合物は暗記比率が高いです。

ただし、大問4で出題されるような基本的構造物の理解があることが前提条件となります。

 

有機化学の基本的な理解は発展の化学で勉強しますが、化学基礎にほしいくらい基本的であり重要事項。

そして、ここの理解には一定の時間がかかります。

 

化学は勉強のペースが重要。

有機化学は全ての化学の最後に勉強するケースがほとんどであり、他の科目や共通テスト対策まできちんと考えた計画的な勉強が必要となります。

計画的に勉強できていれば、高分子化合物の理解と暗記にしっかり時間がつかえるでしょう。

年によっては高分子化合物の出題がほとんどないときもあるので、自分の得意不得意に合わせて勉強量を調節しましょう。

 

難易度と参考書・問題集

山口大学の化学では、

共通テスト対策と併用出来て、基礎~標準レベルが理解できること
構造式や化学反応式など過程を重視した勉強がしやすいこと

の2点が重要です。

つまり、問題集よりも参考書が大切になります。

 

岡野の化学(Amazonリンク
宇宙一わかりやすいシリーズ(Amazonリンク

などが候補としておすすめです。

鎌田の化学(Amazonリンク)などは良書ですが、難易度が高すぎる記載も多いので山口大学が第一志望であればおすすめできません。

問題集も基礎~標準レベル

セミナー(Amazonリンク
リードαもしくはlight ノート(Amazonリンク
チャート式化学(Amazonリンク

などがよいでしょう。

学校で自動的に購入することも多いです。

 

難しすぎず、簡単すぎず。

問題数も一定程度あって、理解を重視した解説がついていることがよい問題集といえます。

ただし、問題集の難易度は生徒自身の理解度に寄っても変化します。

 

重要問題集や化学の新演習(Amazonリンク) なども良い問題集ではありますが、共通テストや山大対策としては難易度が合っていないでしょう。

獣医学科(大阪公立や東京農工など)であったり、他の医学科に興味がある場合は問題集を考える必要がありますが、それ以外の生徒は上記の問題集で十分合格レベルの学力が身に付きます。

 

まとめ

  • 理論化学中心だが、有機化学まで考えた勉強ペース
  • 難しすぎず、簡単すぎない標準レベルが中心
  • 反応式や構造など理解が大事

 

保護者の方へ

山口大学は医学科や獣医学科などもある国立大学で、常に安定した人気があります。

その中でも化学は正しい実力があれば安定して高得点がとりやすく、共通テスト対策とかぶる部分が多いので生徒の負担も多くないでしょう。

 

ただし、有機化学の出題傾向などを考えると計画的な学習が合格への近道となります。

できれば高校2年生の夏までに保護者の方が積極的に動いて受験対策をスタートするのがよいでしょう。

個別学力検査(2次試験)の化学対策が万全でも、共通テストは科目が多いので時間がかかります。

化学だけでなく共通テスト全体のペースも考えてくれる複数科目指導に長けた先生がおすすめです。

 

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