立教大学の理学部に合格するのための基本情報
理学部は基礎科学を中心にそこから発展する分野。
まさに理系の根底をさせる学部といえます。
また、立教大学では「サイエンスコミュニケーション」という自分たちの専門知識をいかに多くの人に伝えるのか、という教科を理学部共通教育科目の一つとしています。
コミュニケーションは今まで文系学部での注目度が高かったですが、現在は文理融合の時代。コミュニケーションの重要性は特に理系で高まっています。
理学部には
数学科
物理学科
化学科
生命理学科
の4学科があります。
立教大学 → 入試分析(理系数学 化学 生物) 観光学部 経済・経営学部
他の理学部・理工学部分析 → 学習院大学 明治大学 青山学院大学 中央大学 上智大学 その他の大学分析
四工大分析 → 芝浦工業大学 東京都市大学 東京電機大学 工学院大学
一般選抜の英語で大きな変化
2020年1月から学部別入試が廃止され、全学部入試のみとなりました。
これは関関同立など関西系に多い傾向であり、関東でも少しずつ広がりを見せています。
理系学部は実際理学部しかないので、基本的に大きな変化はありませんでしたが、文系学部では大きな変化となりました。
さらに最大の変化は英語です。
一般入試での試験科目での英語は、立教大学では行いません。
(文学部のみ個別の英語試験あり)
代わりに、
大学入学共通テストの英語の点数
英検やGTECなどの資格試験の点数
のどちらかを利用することになります。
ただし、複数スコアも提出ができるようになっています
(共通テストも英検もどちらも提出できる)
理学部はチャンスが少ない
受験機会は文学部6回、その他の学科5回となりますが、
理学部のみ2回と圧倒的に少なく設定されています。
そもそもGMARCHは文系が多く、理系学科が少ないことが要因でしょう。
進路を考える際に、理系だからGMARCHではなく四工大や早慶という選択肢のみを持たず、GMARCHも選択肢にいれて、慎重に考えることをおすすめします。
アクセス
住所:東京都豊島区西池袋3-34-1
最寄り駅:池袋駅(JR山手線、埼京線他)、要町駅から徒歩7分
立教大学には理学部などがあるメインの池袋キャンパスと、埼玉県の新座キャンパスの2つがあります。
試験に関して
立教大学には、
一般入試
大学入学共通テスト利用入試
があります。
そして、特別入試として指定校推薦や帰国生、社会人入試など幅広い入試体系があります。
ここではメインである
一般入試
大学入学共通テスト利用入試
を中心に扱っていきます。
よくある質問・料金などは → こちら
web授業に関しては → こちら
一般入試
一般入試の英語は、共通テストもしくは英検などの資格試験の利用が必須になっており、立教大学での英語試験はありません。
その分、英語の配点比率は高くありません。
理学部では選択できませんが、立教大学の文系学部の一般入試では歴史総合や公共なども試験範囲に含まれます。
数学科 40名
【英語】資格試験 もしくは 共通テストの英語を利用 100点
【数学】ⅠAⅡBⅢC 90分 200点
【理科】物理・化学・生物から1科目選択 75分 100点
数学の配点が高いので注意してください
物理学科 45名
【英語】資格試験 もしくは 共通テストの英語を利用 100点
【数学】ⅠAⅡBⅢC 75分 150点
【理科】物理 90分 150点
配点は数学も物理も150点なので注意が必要です。
化学科 47名
【英語】資格試験 もしくは 共通テストの英語を利用 100点
【数学】ⅠAⅡBⅢC 75分 100点
【理科】化学 90分 150点
生命理学科 42名
【英語】資格試験 もしくは 共通テストの英語を利用 100点
【数学】ⅠAⅡBⅢC 75分 100点
【理科】物理・化学・生物から1科目選択 90分 150点
物理学科は理科は物理のみ、化学科は化学のみとなっています。
大学入学共通テスト利用入試
外国語(英語)はリスニング利用ありです。
リーディング:リスニング = 1:1 の得点比率です。
4科目型と6科目型の2種類があるので、注意してください。
数学科 11名
4科目型
【英語】200点
【数学】ⅠAⅡBC 計200点
【理科】物理・化学・生物から1科目選択 200点
6科目型
【英語】200点
【国語】現代文のみ 200点
【数学】ⅠAⅡBC 計200点
【理科】物理・化学・生物から2科目選択 計200点
物理学科 14名
4科目型
【英語】200点
【数学】ⅠAⅡBC 計200点
【理科】物理・化学・生物から1科目選択 200点
6科目型
【英語】200点
【国語】現代文のみ 200点
【数学】ⅠAⅡBC 計200点
【理科】物理は必須 化学・生物・地学から1科目選択 計200点
化学科 10名
4科目型
【英語】200点
【数学】ⅠAⅡBC 計200点
【理科】化学 200点
6科目型
【英語】200点
【国語】現代文のみ 200点
【数学】ⅠAⅡBC 計200点
【理科】化学は必須 200点 追加で物理・生物・地学から1科目選択 100点
生命理学科 14名
4科目型
【英語】200点
【数学】ⅠAⅡBC 計200点
【理科】物理・化学・生物から1科目選択 200点
6科目型
【英語】200点
【国語】現代文のみ 150点
【数学】ⅠAⅡBC 計200点
【理科】物理・生物・化学から2科目選択 計200点
各学科、現代文の点数や理科の配点など微妙に異なります。
合格最低点
男女比・現役浪人比・学費
男女比は学科によって大きく差があり、その傾向は他の大学と似ています。
生命科学科は大体半々。
年によっては女子が多いこともあり、理系でも屈指の女子比率があります。
逆に女子が少ないのは物理学科。
85~95%程度は男子生徒になります。
そして数学科は物理学科に続いて男子生徒が多く、男子率が75~85%ほどあります。
化学科は理系としては一般的な男女比率で7割程度が男子です。
これくらいは大学としても十分な女子率があるといえるので、男子生徒はもちろんですが、女子生徒も楽しめると思います。
また、立教はもともと女子生徒人気が高いです。
日本女子大など、理系学部がしっかりある女子大がありますが、立教の理学部はリケジョにとっては候補に入れやすい大学といえます。
浪人率
現在の立教大学は浪人率のデータを公表していませんが、以前は公表していました。
理学部は30~40%程度。
立教大学の中でも最も浪人率が高く、他のGMARCHでも理学部や理工学部で30~35%くらいは浪人生です。
立教はGMARCHでも難易度が高いので、現在も理学部であれば4割弱が浪人生でしょう。
2浪以上で入る生徒も一定数いると思われます。
学費
4年間合計で、約650万円。
MARCHや四工大の理系学部はだいたいこれくらいの金額になります。
実際には実習などで10~20万円くらいの差があります。
数学科は実験・実習費がかからない分、他の3学科より若干安くなっています。
初年度が約180万円(入学金20万円含む)
(数学科:約175万円、物理学科・化学科:約179万円、生命科学科:約183万円)
他の文系学科と比較して、実験・実習費用が加算されており、同時に授業料も高くなっています。
理系学科は専門機械や実験のための施設、薬品や器具といった消耗品もあるので、文系学科と比較すると納入金は高くなります。
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