日獣の獣医学科に合格するための基本情報
試験に関して(定員・試験科目・配点・合格最低点)(2026年4月入学)
試験の変更点(2027年4月入学)
他の私立獣医との違い
学費・男女比・現役浪人比
日獣の獣医に合格するのための基本情報
日本獣医生命科学大学には獣医学部と応用生命科学部があります。
獣医学部の中に獣医学科と獣医保険看護学科の2つがあります。
獣医師になりたい人は、獣医学部 獣医学科に入学することが必要となります。
獣医学部保健学科は → こちら
他の獣医学科との比較は → こちら
アクセス
住所:東京都武蔵野市境南町1-7-1
最寄り駅:武蔵境駅(中央線、西武多摩川線)
私立獣医大学として、唯一東京にキャンパスがある日獣。
駅からも徒歩で2分なので、忙しい獣医学科でも、一人暮らしではなく通うという選択肢を取りやすいです。
試験に関して
日獣は東京にあり、小動物に強い獣医系ということもあって、人気は非常に高いです。
また、共通テストの開始によって、共通テストのみの試験タイプは3科目式と4科目式の2つにわかれました。
日獣は試験科目が他と違う
日獣の主な入試は、
一般選抜(A日程:旧第1回) 獣医は募集なし
一般選抜(B日程:旧第2回)
一般選抜(C日程:旧第3回)
共通テスト利用選抜(3教科・4教科)
です。
日本獣医生命科学大学は、試験に必要な科目が大きく変わることはありませんが、ちょっとした変更はよくあります。
試験方式などの変更には十分注意しましょう。
2026年1月からの入試では、
一般選抜B日程が独自試験のみ、
一般選抜C日程が共通テスト併用型になります。
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一般選抜のB日程
【英語】リスニングなし
【数学】ⅠAⅡBC
【理科】化学、生物、総合から1つを選択
数Bは数列・統計的な推測、数Cはベクトル。
理科の選択肢に総合(資料を読み解き内容理解をして、自らの考えを記述する)があります。2026年2月からの新方式であり、理科の知識に小論文に近い要素を盛り込むことが予想されます。
日獣は以前から私立獣医で唯一現代文(と小論文)の重要性を入試に加えており、入学者選抜としての質を高め続けています。
配点も各100点の300点満点です。
時間は各科目60分ずつとなっています。
合格最低点は、75%前後といわれています。
独自試験のみであり、B日程は定員が最大(80名中の42名)で全体の半分強。
ここがメインの試験なので、基本的にここで合格を狙いましょう。
一般選抜 C日程
【英語】共通テストを100点に換算(リーディング80点、リスニング20点)
【数学】共通テストのⅠAⅡBCの合計を100点に換算
【理科】化学、生物、1つを選択
英語と数学は共通テストを利用。
理科(生物か化学から一つ選択)は日獣の独自問題による個別試験となっています。
配点は、各100点で、合計で300点満点です。
合格最低点は年によって多少ばらつきはありますが、大体75%前後です。
年によっては80%弱になるといわれているので注意が必要になります。
共通テスト利用選抜
共通テストの点数のみ。
日獣の個別試験はありません。
定員はどちらも4名ずつと少なくなっています。
3科目方式
【外国語】英語(リスニングあり)
【数学】ⅠAⅡBC
【理科】生物・化学・物理1つ選択
一般入試では選べない物理が理科の選択肢に入っています。
各100点計算なので合計で300点満点です。
数ⅡBC必須です。
センター試験時代はリスニングなしでしたが、現在の共通テストではリスニングあり。
リーディング80点、リスニング20点で、英語の合計が100点満点です。
4科目方式
【外国語】英語(リスニングあり)
【数学】ⅠAⅡBC
【国語】現代文のみ
【理科】生物・化学・物理から2つ選択
英語、数学ⅠA、国語(現代文)、理科(生物or化学or物理)の4教科5科目。
各100点計算であり、理科は2つで200点なので、合計で500点満点です。
数ⅡBC必須です。
英語はリーディング80点、リスニング20点。
国語は現代文の110点を100点に換算。
共通テストで現代文が利用できるのは、日獣の大きな特徴です。メインであるB日程でも総合が追加されたことから、現代文や読解力の重要性を理解しつつ、試験に導入してくれる大学です。
2027年4月入学の入試変更点
2026年1月からの入試では、理科に総合が導入されるなど、大きな変化がありました。
質の高い先生の授業を受けている生徒からすると、この変更は有利となるでしょう。
2027年1月から(高校1,2年生が影響を受ける)は、試験で一部が微妙に変わります。
他の私立獣医との違い
私立獣医最難関ともいえる日獣。
獣医学部と、生物系の応用生命科学部の2学部という完全生物系の大学であり、私立獣医では唯一の東京にあるということで、人気は抜群。
人気で難関なので、国公立の獣医に近い、部分的には超えるほどの学力が求められます。
第一志望に日獣という人もいると思いますが、国立獣医(東京農工大学など)に惜しくも届かなかった人も多く受験しているので、そういった人達を上回る必要があります。
私の生徒でも、国公立は科目が多くて難しいという理由で私立をメインにし、日本獣医生命科学大学の獣医学科を含めた複数の私立獣医に合格しています。
実際には神奈川にある麻布大学と日本大学との併願。
および、1年生は神奈川で授業が受けられる北里も併願する生徒が非常に多いです。
私の生徒でも、私立獣医志望者は上記の4校は必須。
岡山理科と酪農学園は生徒の希望と学力に合わせて話を進めており、酪農学園が受験しやすくなったので、今後も一定の志望者いそうです。
学費・男女比・現役浪人比
初年度は毎年かかる授業料、施設費などに加えて、入学金や同窓会などの費用もかかり、高くなっています。
初年度 :230万円(入学金25万円含む)
2年目以降 :237万円(6年次は225万円)
6年間で1400万円ほどかかります。
さらに、初年度は同窓会費などが13万1千円かかります。
教科書代などは別でかかりますし、交通費や一人暮らし費用も別です。
男女比
5:5~4:6で大体同じくらいか、少し女性が多くなる傾向にあります。
とくにここ数年は女子の方が多いです。
日獣自体が全体で女子の方が多いので、日獣全体でみると普通になっています。
他の私立獣医は、男子が多い学校がほとんどなので、比較すると若干女子が多めになっています。
現役浪人比
現役:浪人はだいたい5:5程度。
獣医学科は浪人率が高く、特に私立獣医では浪人比率が60%を超えることが多いです。
他の私立獣医と比べると現役比率が高くなっています。
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