岩手大学農学部の生物
岩手大学農学部の生物はメインである農学部と理工学部は120分。
教育学部は問題数が少ないので、90分となっています。
本分析は、岩手大学の共同獣医学科をメインターゲットに考えて作成していますが、 農学部と理工学部、教育学部も問題が同じ。
獣医学科以外の農学部、理工学部、教育学部を目指される生徒やご家庭にも役に立つように作成しています。
5つの大問
大問は5つあり、選択問題、計算問題、記述問題とバランスよく配置されています。
出題形式は、中堅以上の私立大学や国公立大学でよく見られるパターン。
形式の難しさはありません。
最初に用語の記述があるので、各用語を正しく記述できるようにしましょう。
共通テストや選択式のみの私大入試対策と異なる点です。
記述問題は多くありませんが、1文程度~100字と幅広いです。
近年は120字の出題もありました。
明確な理解がされていれば、記述の文字数は難易度に直結しませんが、受験はどうしても抜け漏れが発生するので練習が必要です。
バランスよくまんべんなく
岩手大の生物では、出題に偏りがなく、バランスのよい出題となっています。
単純に細胞・動物・植物・遺伝・時代・生態系などすべての分野から出題されます。
さらに、単語の暗記・論理的思考・計算・表やグラフ・記述 といった、出題形式でもバランスが良くなっています。
ただし、実験的問題が非常に限定的であり、参考書や問題集に必ずあるようなものなので、論理的思考力としてはそこまで要求されていません。
暗記を中心にしつつも、典型問題は徹底的な理解をすすめましょう。
正しい生物の勉強を、真面目に継続していれば、必ず合格点が取れます。
多くの塾では問題の解説ばかりで、勉強法を定着するまで教えることはほぼしません。
中学3年生の段階で偏差値が45を超えていれば、継続的な努力でほぼ確実に合格点がとれます。
暗記ばかりの間違えた勉強法では合格は難しい
国公立の農学部や理工学部としては、難易度が高くないのは事実。
一方で、勉強法が非効率で合格できるほどあまくはありません。
生物の偏差値50~55くらいの生徒に多い失敗として、勉強法を間違えたまま気づいていないことがあげられます。
暗記ばかりになっていて、勉強法が恐ろしく間違えているのに、勉強法について考えなかったり、考えても解決方法がわからず相談もできずに、結局根性で暗記していたりします。
非効率な方法でも合格が不可能とはいいませんが、かなり厳しくなります。
勉強を頑張る前に、勉強法について考え直し、一人で解決できなければプロを利用してください。
典型的な問題のトレーニングは、ポイントを絞って理解する
生物の各分野には、岩手大学に限らずどの大学でも出題されやすい典型的な実験やグラフがあります。
岩手大では典型問題の出題比率が高いので、標準的な典型問題の理解にこだわって練習するだけで、合格率を高めることができます。
典型問題の具体例としては、
肺(ヘモグロビンの酸素解離曲線)
遺伝の計算(組み換え価含む)
DNAの転写と翻訳とコドン表
植物における照度と重量
バイオームと気候
電気泳動やPCR法
などがあります。
上記は一部ですので、実際に岩手大対策としてはもっと多くの実験や現象を理解する必要があります。
それぞれの実験では、長めの記述問題や計算がセットとなっており、なんとなくの暗記では解答を作成することができません。
実験のタイトルや表を見ただけで流れと結果、その理由と計算が頭の中にババっと出てくるくらいの理解は必須となります。
実験の理解にはコツがあり、現代文の能力も重要になります。
正しい先生のわかりやすい解説があれば理解度が飛躍的に高まります。 問題をやみくもに解くのではなく、最初に理解する正しいトレーニングを行いましょう。
図表の読み取りは焦る必要がない
生物の実験には図や表が出てきます。
岩手大学の実験は、前述したように典型的。
参考書を使って質の高い勉強ができていれば、出題された図表の大半は見たことがあるはずです。
受験当日に内容を確認して、その場で読み解く意識は重要ですが、岩手大学ではほぼその必要はありません。
授業で学んでいるはずです。
考えるだけでなく、思い出すために、縦軸と横軸に注意しながら図表をノートに書き写すことも有効です。
書き写し(スケッチ)は受験勉強として有効なだけでなく、獣医学科入学後にも行いますし、それ以外の生物系学科でも定番です。
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難易度と参考書・問題集
難易度は基礎と標準が最重要。
合格点を確実に取るには、応用・発展レベルを解かない方が効率的です。
難しい問題を解いていると、賢くなっている気がしますが、岩手大に合格したければ基礎からしっかり固めましょう。
全てを完璧にするのではなく、中心的な内容と典型的な実験をしっかり理解してください。
参考書
教科書では共通テストや岩手大学の2次試験には不十分。
受験用の参考書が必須です。
生物は参考書が限られているので、特に推薦してくれる人がいなければ書店で確認して選びましょう。
私の授業では、生徒の理解度や性格に合わせて推薦してます。
問題集は標準レベルを徹底的に
暗記はいきなり細かくするのではなく、重要部分は流れを理解しながら覚えていき、難易度の高い詳細部分は問題をやりながら覚えていくのがおすすめです。
岩手大の難易度を理解していれば、発展レベルをやり込む必要性はありません。
基礎~標準を繰り返し勉強して、暗記と典型的実験の精度を高めるが合格への近道となるでしょう。
過去問は無理しない
急いで赤本(過去問)にとりかかる必要性はありません。
簡単に共通テストと過去問を確認して、問題の難易度を早めに理解しておくことをおすすめします。
難易度や傾向は年ごとに大きな差はありません。
5年前の問題を見ても効果があります。
順調に勉強が進んでいれば、3年生もしくは浪人生の春に一度確認しておきましょう。
実際に過去問を解くのは、受験が差し迫った冬からで十分に間に合います。直前が不安であれば、夏ごろにでも1回分だけ解いておくとよいでしょう。
まとめ
- 正しい勉強が合格への条件
- 正しさがあっての継続性
- 典型問題は理解にこだわる
保護者の方へ
岩手大学の生物は典型的であり、正しく真面目に継続さえ出来ていれば合格が見えてきます。
一方で、正しく生物の勉強ができている生徒は非常に少ないです。
現在のお子さんの生物の偏差値が60未満であれば、ほぼ確実に勉強法を間違えていると言えるでしょう。
生物は暗記していれば大丈夫という時代はかなり前に終わっているので、保護者の方が意識を変えてお子さんの状況を確認し、適切な勉強ができるようなフォローをしてあげてください。
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