明治大学農学部の数学は難しい
本分析は、農学部の学部別入試(Amazonリンク)が対象です。
数学(ⅠAⅡB)ともう一科目を選択します。(新課程はCのベクトル含む)
一番多いのは数学と生物ですが、食料環境政策学科は国語が必須です。
数学と国語(現代文)を両方指導できる質の高い先生は非常に少ないですが、出会えると非常にいい先生である可能性が高いです。
明治大学も他の大学と同様に、学部別入試の定員が多く、メインの入試となります。
全学部共通の全学部統一入試は、学部別日程の次に大切にしましょう。
明治大学分析 → 農学部(英語 生物 化学) 全統入試 理工学部 総合数理学部
他のGMARCH分析 → 青山学院大学 立教大学 中央大学 法政大学 学習院大学
難易度は易しいが時間は厳しい
時間は上記の選択2科目で120分。
理科に時間をかけすぎず、数学に70~80分ほど残すことができれば、非常に有利となります。
ただし、計算速度に惑わされず、速度より正確性を重視して勉強を進めましょう。
国語と組み合わせる場合は、個人の能力に大きく左右されるので、自分に合った時間配分を探ることで合格率を明確に高めることが出来ます。
大問は数年前まで6つの年もありましたが、ここ数年は7つが基本です。
大問数は多いですが、1つの大問における時間は短いものも多く、60分で終えることは十分に可能です。
難易度はおそらくGMARCHクラスの数学では最も取り組みやすく、
難しくない数学の一つといえるでしょう。
数学が苦手だからと切り捨てるのはもったいなく、いい先生に正しく教われば、農学部の数学は点取り科目になります。
ただし、私立農学部としてトップの偏差値に恥じることなく、十分な難易度があります。
実数値の選択問題
解答はすべて選択式ですが、共通テストのように数字を入れていくのではなく、 10択程度に解答が用意されています。
最後の選択肢のその他になる可能性は低いので、計算ミスを発見しやすく、取り組みやすくなっています。
各分野からまんべんなく出題
大問数が多く、ほぼすべての分野から出題されます。
他の大学は大問数が4~5くらいで、出やすい分野が明確な大学も多いですが、明大農学部は真逆。
全ての分野から出題されるので、苦手分野を作らないことが合格への近道となります。
その代わり、難しい問題が一切出題されないので、得意分野を深堀する必要はありません。
公式を覚えて、基本的な使い方ができるだけで30~40点になるので、数学が苦手な人ほど対策できます。
合格最低点が6割前後なので、基礎力が合否の分かれ目になります。
数ⅠAがポイント
他大は数ⅡBの出題比率が高いですが、明治の農学部は数ⅠAからも半分近い出題があります。
特に、場合の数と確率・2次関数の2分野はほぼ100%出題されるでしょう。
ここ数年は整数の性質も大問2もしくは3で毎年出題されています。
一方で、数ⅠAは基礎~標準れべると点が取りやすく、ここで点を稼ぎましょう。
他の大学で出題比率が低い論理と集合からも出題されることがあるので、全分野をしっかり勉強しましょう。
Bは少しだけ深堀
6~8つの大問は、少しずつ難しくなっていきます。
大問1は非常に簡単で、高校1年生でも解けます。
そして大問7~8になると、全体の中では難しめの問題が出題され、 その分野としてもっとも多いのが数列です。
基本的に数Bのベクトルと数列、さらに数Ⅱの微積は他の分野より少しだけ深堀しておきましょう。
ただし、明治大学の農学部の入試で比較すると難しいだけであって、共通テストより簡単に作られています。
偏差値50~55の高校であれば、学校の勉強を丁寧に復習すれば十分に解ける難易度となっています。
参考書・問題集
農学部の数学はとにかく基礎が重要です。
問題集としては白チャート(Amazonリンク)も悪くありませんが、黄色チャート(Amazonリンク)が最適にはなります。
一般的に明治の理系だと黄色~青ですが、農学部は白で合格最低点がギリギリ取れます。
ただし、白チャートでは7割以上を取ることが難しくなるので、数学で多少点を稼ぎたい生徒や、他の大学の受験で数学を利用する場合は黄色チャートにしておきましょう。
共通テスト(センター過去問)は部分的に利用したい
全範囲の基礎力を高めるという意味で、センター過去問は非常に有効です。
ただし、共通テストの対策問題集(Amazonリンク)などは、数ⅠAの出題方式が大きく違うので、絶対に使わないでください。 混乱します。
センター過去問やセンター試験用の2~3年前の対策問題集がおすすめですが、最新のものでも問題はありません。
数ⅡBに関しては共通テストでもセンター過去問でも差が小さいので、どちらでも構いません。
まとめ
保護者の方へ
明治大学の中でも、農学部の数学は苦手な人が多く、最大のポイント。
ここで点を取れれば周りとの差別化となり、合格率を大きく上げることができます。
同時に、分析をすると、入試3科目で最も取り組みやすく、短期間でも一定の点が取れます。
現在の数学の偏差値が40前後でも、1年~1年半くらい本気で頑張れば間違いなく合格最低点まで到達できるでしょう。
高校3年生だけど文系から理系に変えて明治を受験したい、という学生でも合格に到達できるのが明治の農学部のいいところです。
数学力を高めれば理科にも英語にも役立つので、複数科目をまとめて押し上げてくれる先生が最適でしょう。
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