北里の数学は標準レベルがメイン
北里大学の数学は、他の大学と異なり、10択となっています。
共通テストのような数値のマークシートではなく、選択肢に合う解答を選びます。
同じ北里大学でも、他の学部では形式が異なることがあるので、注意してください。
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5つの大問
範囲はⅠAⅡBで70分。
大問は5つと、時間に余裕があるわけではありませんが、正しい勉強を行えば、時間内にすべて解き切れる数学力は確実に身につくでしょう。
前半は取り組みやすい
大問1~3は数Ⅰと数Ⅱがメインで、公式を利用した計算が多く含まれる内容となっています。
特に数Ⅱの微積を除いた、
指数・対数関数
三角関数
図形と方程式
の3分野は頻出となっており、ここから2つ出題されている年も多くなっています。
大問3では数Aの確率か数Bのどちらかが入ることが多いです。
構成に大きな変化が起きる可能性は低い
数Ⅱの微積 数Bのどちらか
数Aの場合の数・確率
数Ⅱと数Ⅰの計算中心
の分野から2つ
この構成で5つの大問が組まれています。
上から優先順位が高く、数Bと数Aは同じくらいの優先度となっています。
北里と同程度もしくは偏差値が少し低めの薬学部では、数Aの優先度が高くなることがあるので、注意してください。
出題可能性が低い分野
必ず出題される微積や確率とは真逆で、以下の分野は出題可能性が非常に低いです。
論理と集合
データと統計
整数の性質
の3分野は、100%出題されないとまでは言えませんが、優先順位は大きく下げて大丈夫です。
難易度は基礎~標準
前半の大問は、基礎的な内容も多く含まれています。
一方で、最終的な解答に文字が含まれている問題も多く、公式を覚えているのは当然として、その一つ先までいけると正答率が大きく向上します。
奇問はほぼなく、どの問題集でも問われるような出題。
特に基礎~標準的な典型問題を練習していきましょう。
ある程度量も必要ですが、早くから理解と効率を重視したトレーニングを積んでいれば、合格率を大幅に高められます。
後半2問では満点は狙いにくい
前半の3問と比較して、後半の2問。
特に最後の微積は少し難易度が上げられています。
大問4はこれまでと考え方を変える
大問1~3は基本的な計算が多く、公式を覚えていれば解きやすい問題が非常に多くなっていました。
この大問4では数Bからの出題が比較的多く、公式そのままでは解けないように作られています。
ベクトルであれば空間や円が問われやすく、 数列ではちょっと変わった漸化式が出題されたこともありました。
数B以外では数Aの確率の出題が多くなっています。
典型的なのは変わらない
難易度が少し上がっていますが、よく見ると流れは典型的。
よくあるパターンなので、標準レベルの問題集を2回転頑張っていれば、確実に類題を見たことがある感覚を持てます。
参考書・問題集
メインの問題集としては黄色チャートレベルがおすすめです。
合格点を取るだけであれば白チャートでもなんとかなります。
薬学部内でもレベル差があり、北里の薬学部があなた(お子さん)にといってどういう立ち位置なのかによって対策が変わるでしょう。
センター試験が非常に便利
問題の形式や難易度を考えると、センター試験が非常によい対策となります
共通テストは問題傾向が明らかに合わないので、国公立併願の人は共通テストが必須ですが、 私立のみであれば共通テストには触れない方がよいでしょう。
センター試験で安定して60~70点取れるようになると、北里大学やレベルの近い薬学部の問題も解きやすくなるでしょう。
まとめ
- 基礎をどれだけ固められるかが勝敗を分ける
- 計算の速さを気にするより、正答率に注意を払おう
- 他の科目とのバランスに気を付けよう
保護者の方へ
薬学部を目指しているお子さんでも、数学に苦手意識がある生徒は意外といます。
北里の数学は一見難しそうですが、内容は基本的な部分が多く、正しい勉強さえ行っていれば確実に点数が取れるように作られています。
これは、英語や化学でも同様の傾向です。
現在の数学の偏差値が40くらいだとしても、質の高い先生と勉強すれば合格レベルの実力を手に入れることは十分に可能です。
候補の大学が北里だけというご家庭はほぼないかと思いますので、 他の大学とのバランス、他の科目とのバランスを考えながらお子さんが勉強に専念できる環境を作ってあげてください。
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