【数学】日本女子大学の理学部の入試を徹底分析 | 女子大分析ならロジティー

 

日本女子大の数学

日本女子大学の一般選抜(個別学部日程)で数学が必須なのは理学部の数物情報科学科のみ。

範囲はⅠAⅡBⅢCの理系数学となります。

 

同じく理学部の化学生命科学科も理系数学で受験できますが、選択なので数学なしでも受験可能です。

時間は70分で100点満点。

 

記述式ですが、証明は基本的に出題されず、最終的な解答には具体的な数値が出てきます。

大問が4つに対して、70分は他の大学より短い時間設定ですが、各大問では計算量が比較的少なめなので、急ぐ必要はありません。

普通に解けば、時間には余裕があります。

 

ある程度時間をかけてでも正しい解法の流れを導き出し、丁寧に頑張れる生徒を求めていることがわかります。

拙速よりも巧遅が優先されます。

建築デザイン学部や食料学部でも数学が選択できますが、数Ⅲがない文系数学の範囲となります。

 

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範囲は全般・難度は標準

理学部の数学ということもあり、範囲はⅠAⅡBⅢC。

B:数列
C:ベクトル・平面上の曲線と複素数平面

入試には必ず数Ⅲの範囲が出題され、中心となりますが、ⅠAⅡBCからも十分な出題量があります。

出題範囲はしぼりやすい

数Ⅲでは微積が中心ですが、極限の問題も出題されます。

微積以外の範囲は基礎的要素が強いので、微積を重視し、それ以外の範囲は基礎を重視しましょう。

 

ⅠAⅡBCでは、

  • Aの確率
  • Ⅱの三角関数
  • Bの数列
  • Cのベクトル

これらの範囲は特に頻出です。

もちろん他の範囲も出題されますが、出題頻度としては上記が明らかに高いので、勉強する順番を工夫しましょう。

 

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難易度

難易度としては典型的な問題が多く、定期テストで最も難しい問題や、学校で使われる問題集の難しめのレベルとなっています。

 

一般的な問題集では黄色チャート(Amazonリンク)レベルが中心です。

ひねった問題や定理の根本的理解を問う問題は少なく、典型的で確実におさえておきべき問題が中心。

GMARCHレベルの理学部よりも1~2ランクほど取り組みやすいですが、決して簡単ではありません。

Ⅲは対策しやすい

数Ⅲが一つの障害となりますが、難易度自体は高くありません。

 

また、典型的な問題のみで、微積からの出題頻度が高いので、勉強がしやすくなっています。

多くの生徒が数Ⅲの学習でつまづくことになりますが、理由は受験を見据えた勉強を始めることが遅すぎるから。

出来れば高校1年生の冬~2年生の春までに受験までの計画をベースとした数学と英語と理科(のうち2科目以上)を指導してくれる先生を見つけましょう。

落ち着いて計画的な指導を受ければ、数Ⅲは普通に解けるようになります。

数Ⅲがあるから日本女子をあきらめる、というのはもったいないでしょう。

 

対策・勉強法

理学部の数学では主に2種類あります。

根本理解をより求めた応用問題
基本に忠実に典型的なパターンを正確に解ける標準問題

日本女子大は後者の考え方をもとに問題が作成されています。

 

真面目に典型問題のパターンを多くおさえておくことで、合格点を取りやすくなっています。

勉強方法として、理想をいえば各定理の根本理解ですが、合格点を取るだけであれば数Ⅲの微積を中心に、パターン暗記を行うことです。

ただし、数物情報科学科を受験する生徒は、大学入学後に高度な数学を扱うことになります。

パターン暗記に染まりすぎてしまうと、大学レベルでは勉強方法を間違えやすくなるので注意が必要です。

問題集は標準レベル

黄色チャートなど、難しすぎずに典型的なパターンを網羅できる問題集が最適です。

 

実際の問題にはときどきこれらの問題集を超えるケースがありますが、少ないです。

最初から難しい問題集で演習スピードが落ちてしまうと、時間切れになり、最重要な数Ⅲの演習が不足しやすくなります。

 

数学によっぽど自信があれば、青チャート(Amazonリンク)レベルでも構いませんが、基本的にはレベルが合っていません。

また、学校などで教科書と合わせて4stepなどを使用しているケースが多く見られますが、対策として非効率なのでご注意ください。

計算量より解法を身に着ける

数学の基本はもちろん計算です。

大問1は小問集合となっており、旧センター試験のような計算練習が特に合います。

類似の私立大学や、共通テストの一部も似ています。

 

日本女子大の数学は計算量は少ないですが、最低限の計算力がないと当然合格できません。

入試の計算量が少なくても、問題集の各章での序盤にある計算問題は最低2回転は行い、まずは基礎計算力を高めましょう。

共通テストレベルやセンター過去問題で基礎力を高めよう

共通テストレベルで70点程度は毎回取れる計算力は必須です。

ただし、日本女子大対策として共通テストの勉強は不適。

 

特にⅠAは完全に内容が異なります。

生徒ごとにレベルが合う、かつ日本女子大の対策となる問題集が異なるので、注意してください。

私の授業でもそうですが、家庭教師や個別指導であれば生徒の現在の学力に合った問題集選びもサポートしてくれます。

根本理解が難しければ、解法暗記も一つの解決法

計算力がついたら、解法を身に着ける練習です。

 

根本理解が理想ですが、なかなか理解が難しい問題は、解法を覚えてしまいましょう。

最初に解法の流れをしっかり読んで可能な限り理解し、不明な部分は理解がなくても何度も書き写してみましょう。

 

さらに、問題を見て、解答の流れを想像する練習も効果的です。

頭の中で解法が思いつかない場合は、きちんと書いてできる計算をしっかり行って自力でできるかチャレンジしましょう。

 

まとめ

  • 全般の基礎が身についたら重点分野(微積や確率など)を練習しよう
  • 計算力をつけたら解法力を育てよう
  • 難しすぎる問題は不要

保護者の方へ

日本女子大学の数学(理系数学)は難易度が一定以上あり、対策は容易ではありません。

ただ、正しい勉強を積み重ねていれば、合格最低点をとることは普通に可能です。

 

日本女子大や、併願校になりやすい女子大は総合型や推薦も含めて準備不足になりやすい生徒が目立ちます。

理由は簡単。

用意をスタートするタイミングが遅いから。

お子さんの学力や、将来を考えるタイミングに不足や違和感があるのなら、保護者の方が積極的に動いてあげてください。

 

塾や家庭教師の面談を積極的に活用し、今すぐ塾に行かなくても、受験や勉強を見直すきっかけにするのもよいでしょう。

保護者の方がどのように考え、お子さんより早く動くかどうかが、お子さんの将来を大きく左右します。

 

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