麻布の獣医に合格のための基本情報
麻布大学獣医学部には2学部5学科が存在し、
「獣医」
「動物」
「健康」
「食物」
「環境」
という5つの視点を持っています。
獣医学科は当然「獣医」になります。
麻布大学の他の学部や学科は、獣医学部動物応用科学科、生命環境学部になります。
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アクセス
住所:神奈川県相模原市中央区淵野辺1-17-71
最寄り駅:矢部駅(横浜線)、から徒歩5分
横浜線は東京の中心に行くときに便利なJR八王子駅や京王線の橋本駅、小田急線の町田駅が通っており、名前の通り横浜駅には直通で行くことができます。
同じ私立獣医の日本獣医生命科学大学や日本大学も電車で気軽に行ける距離であり、
国立の農工大学も近く、サークル活動や実習、学会などで顔を合わせることもあります。
定員・試験科目・配点
獣医学科の入試には
- 一般入学試験(Ⅰ期・Ⅱ期)
- 大学入学共通テスト利用入学試験(Ⅰ期・Ⅱ期)
の2種類になります。
別に推薦入試があり、獣医学科で募集があるのは
- 獣医学科卒業生後継者特別入学試験
- 学校推薦型選抜入学試験(公募制)
- 各種の特別選抜(附属高校からの学校推薦、他)
となります。
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定員
獣医学科は定員が120名。
一般入学試験(Ⅰ期)が最も多く75人(B日程67人、D日程8人)
一般入学試験(Ⅱ期)が、5人
大学入学共通テスト利用入学試験が、12人(Ⅰ期7人・Ⅱ期5人)です。
麻布大学のⅠ期はA~D日程がありますが、獣医学科はBとD日程の2種類のみです。
2025年度はB日程が62人でしたが、2026年度から67名となります。
その分、第Ⅱ期の定員が10名から5名へと変更となります。
獣医学科の入学をはじめ、麻布大学への入学を目指すのであれば、基本的に一般入学試験(Ⅰ期)が最も合格しやすくなっています。
総合型選抜と学校推薦型選抜
獣医学科では、総合型は後継者や外国人など特殊かつ定員が若干名となっており、毎年合格者が出るわけではありません。
ただし、麻布大学付属高校の生徒は総合型で特別入学試験が獣医学科を含む全学科で実施されます。(ただし定員は非常に少ない)
基本的には学力試験である一般選抜での合格が必須となります。
学校推薦型選抜は地域枠産業動物獣医師育成特別入学試験と公募型の学校推薦型選抜入学試験の2種類。
指定校制の学校推薦型選抜入学試験は、獣医学科では実施がありません。
公募制の学校推薦型選抜は定員が28人もあるので、一般選抜以外ではメインとなります。
どちらも出願・入試は11月となります。
試験科目
2025年度や2026年度も変わらず、英語・数学・理科になっています。
新課程となり、数学を中心とした範囲が若干変化している点に注意してください。
全科目でマークシート形式になります。
一般Ⅰ期試験
【外国語】英語(リスニングなし)100点
【数学】 ⅠAⅡBC 100点
【理科】 生物・化学から1科目選択 100点
B日程もD日程も科目や配点は同じです。
数Bは数列
数Cはベクトル
がテスト範囲。
試験時間は各60分、合計で300点満点となります。
一般Ⅱ期試験
【外国語】英語(リスニングなし)100点
【数学】 ⅠAⅡBC 100点
【理科】 生物・化学から1科目選択 100点
Ⅰ期と基本的に同様で、各100点の配点なので300点満点です。
大学入学共通テスト利用入学試験(Ⅰ期・Ⅱ期)
【外国語】英語(リスニングあり)200点
【数学】 ⅠA・ⅡBC 各100点の合計200点
【理科】 生物・化学・物理から1科目選択、もしくは基礎科目 200点(100点を2倍し、200点満点に換算する)
理科の科目選択は、出願時に申告する必要があります。
基礎科目の場合、地学基礎は選択不可
英語はリーディング160点、リスニング40点です。
合格最低点はかなり高い
他の学校に関しても言っていますが、これが最重要です。
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年によってばらつきはありますが、以前は1期入試(A日程orB日程)で215点程度(72%:300点満点)が一つの目標でした。
近年は非常に合格最低点が高くなっており、その難易度の高さがうかがえます。
2025年はⅠ期で226点(75.3%:300点満点)
2024年は215点と比較的例年通り。
2023年は264点と異常な高さとなりました(逆にD日程は191点と低くなりました)
さらにさかのぼれば200点(67%)を下回ったことも普通にあります。
Ⅱ期入試では、大体Ⅰ期より少し高めになりやすいですが、2023年のような逆転現象も起きることがあります。
合格最低点の目安は215~225点(72~75%)と考えていましたが、近年の高さを考えると230点前後(76.6%)が現実的かもしれません。
かなり高い年でも80%程度になります。
逆に2026年は揺り戻して問題を難しくし、合格最低点が下がる可能性もあります。
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麻布は相性がでやすい
麻布大学の入試問題は、他の私立獣医と少し異なり、本質的な勉強をしていると合格率を高めやすいです。
麻布の人気と難易度は日獣と並んで私立6校のうちトップ1,2に確実に入ります。
難易度だけでいえば、麻布と日獣は不合格だけど他の4校は合格しましたというパターンが増えるはず。
一方で、私の生徒では6校受験して2~3校合格した場合に、合格校の1校に麻布大学獣医学科が入っていることが一定確率であります。
麻布は間違いなく難易度が高いですが、麻布を視野に入れて本質的な勉強を普段からしているかどうかで合格率が明確に変わるといえるでしょう。
共通テストは500点
2021年1月に、センター試験から大学入学共通テストに変わりました。
共通テストの実施歴は少しずつ積み重なったきましたが、まだまだ年によってブレがあります。
目安は470点(600点満点)、78%程度となります。
年によっては500点(83%)となったり、450点(75%)程度となります。
2025年のⅠ期は480点(80%)でしたし、2024年もⅠ期は466点(77.6%)でした。
東京農工大学や大阪公立大学などの国公立獣医に合格するのであれば、主要3科目で85%は十分に可能(というか最低条件)ですが、私立獣医のみを目指す生徒がこの得点はかなり難しいと思います。
私立獣医のみを目指している生徒は、共通テスト利用ではなく、一般もしくは推薦で合格を狙いましょう。
男女比・現役浪人比・学費
男女比は年によって変動がありますが、毎年5:5~4:6くらいとなっています。
私立獣医には若干男性の比率が高くなる大学が多いですが、麻布はむしろ逆。
近年の合格者は女子が1.5倍程度とかなり女子生徒が多くなっています。
これは受験者数が女子生徒の方が多いという理由もあります。
実際の入学者も、女性が若干多いのが通例です。
現役浪人比
年によって変動が大きく、大体6割弱が浪人の年が多いです。
獣医学科では半分以上が浪人するのは一般的であり、私立獣医の中では現役率が高めになっています。
学費
学費は6年間で約1420万円(同窓会費や互助会費などの諸会費を含む)となっています。
初年度は授業料や学生自治会、父母会、同窓会などの諸経費もあり、約257万円かかります。(入学金25万円を含む)
2~6年が、年間授業料185万円に実習費や設備費などが45万円、その他経費が1万7千円と約232万円となっています。
私立獣医としては他とあまり変わらない金額となっています。
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