法政大学の英語
法政大学の一般入学試験には
- T日程入試(全学部・全学科の統一入学試験)
- A方式入試(各学部ごとに独自問題・個別日程)
- 大学入学共通テスト利用入試(学部学科ごとに3教科もしくは5教科6科目)
- 英語外部試験利用入試(英語のみ外部試験を利用)
の4種類があります。
一般選抜とは別で総合型選抜(年内入試)として自己推薦、公募推薦、社会人入試があり、小論文や面接などが課されることとなります。
メインはA方式、その次がT日程
最も定員が多いのが、学部別で入試問題も内容が異なるA日程。
次いで定員が多いのがT日程となっています。
法政大学のT日程分析(数学)
GMARCH分析 → 学習院大学 明治大学 青山学院大学 立教大学 中央大学
本分析の対象
今回の解説はT日程の英語です。
全学部で共通の問題となります。
A日程の分析は一部掲載していますが、実際に指導する生徒の志望校は本HPに記載がなくても分析をしており、分析に基づいた授業が受けられます。
基本的にT日程を実施しているすべての学部で英語は必須科目となっています。
T日程に英語があっても、A日程には英語がない学部学科もあるので、注意してください。
【T日程で英語が必須の学部】
法学部
文学部(日本文学科除く)
経済学部
社会学部
経営学部
国際文化学部
人間環境学部
現代福祉学部
キャリアデザイン学部
グローバル教養学部
スポーツ健康学部
情報科学部
デザイン工学部
理工学部
生命科学部
『T日程で英語が選択の学部』
なし
「T日程で英語が試験科目にない学部・学科」
文学部・日本文学科
マークシート式なので、時間が足りなくても全部解答することを忘れないようにしましょう。
5年前と計億が大幅に変化
かつては大問1で4択の文法問題が出題されていました。
文法問題は、動詞の活用、似た意味の名詞、熟語に節など全範囲から網羅的に出題でした。
2022年など最初が長文から始まり、4択の文法の大問がなくなりました。
センター試験から共通テストに変わった時も同様の変更がありました。
ここ数年は長文読解が大問1にあったり、4択の文法問題7問と会話文3問の組み合わせの年もありました。
基本的にはどちらのパターンも対応できる能力が必須。
正しい英語の勉強をしていれば、文法も長文も対応できるはずです。
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文法の大問がなくなっても、文法対策は一定量が必須
文法は標準的なので、いわゆる難関大向けの難しい参考書や、一般的な文法ルールではない、あまり出題されないような問題の対策は必要ありません。
分かりやすい文法の大問は出題されたりされなかったりであることが予想されますが、基礎~標準の能力を求められていることは変わりません。
基本的な対策は変化なしで合格点を十分にとることができます。
文法ルールは参考書がおすすめ
王道で、重要な文法ルールをしっかりと理解しておく必要があります。
場合によっては、中学レベルから確認することも非常に重要です。
1冊で完結させるなら、evergreen(Amazonリンク)、ジーニアス(Amazonリンク)、beなど学校で配られるもので十分です。
ただし、分厚い参考書の隅々まで完璧にする必要はありません。
各章の標準的なところまでで十分となります。
問題集は基礎を中心に1冊仕上げる
Next Stage(Amazonリンク)、Vintage(Amazonリンク)などの分厚い問題集もおすすめですが、少し難しい部分もあるかもしれません。
発音やアクセントは法政大学のT日程で出題されていないので、文法、語法、イディオムの部分のみで十分に対策となります。
近年は会話文も出題されているので、余裕がある生徒は会話文も早めに勉強しておきましょう。
学校で配られる問題集や英文法レベル別問題集のレベル3,4もいい勉強となります。
大切なのは、いろいろな問題集に手を出さずに、1冊をしっかり理解しきるところまでやりきりましょう。
長文3~4つは共通テストに近づく傾向
近年の私立大学の英語として、読解量の短縮化があげられます。
そして、法政のT日程でも同様の傾向。
現在は、450~650語程度の長文が中心となっています。
ただし、揺り戻しのような感じで、2024、2025などは文章量が増加したので1000語くらいまでは対応できることが望ましいです。
短くなりつつも図表と組み合わせる共通テストのようなタイプが法政大学で出題されたこともあります。
英語でしっかり点が取りたい生徒は、綿密な大学分析と、生徒自身の分析の両方を行って、両面から今すべき勉強を提示してくれる先生がベストとなるでしょう。
これは、集団指導塾や録画のビデオ授業塾では不可能ですので、注意してください。
幅広い題意
全学部の生徒が受験することから、長文のテーマは幅広いです。
インターネット検索という情報系
香辛料・植物に関する農学系
運動と脳・学習方法という医科学系
多文化コミュニケーションという国際系
美術館運営という文化・経済系
性別の差という社会や文化系
などなど。
文系理系をとわず、全分野の可能性があります。
単語レベルも標準的
テーマが幅広いので、特定の分野の単語を集中的に勉強するのは非効率。
また、単語レベルは標準的であり、共通テストレベルの単語帳を1冊仕上げることが重要です。
英単語共通テスト1800
ターゲット1400(Amazonリンク)
キクタンBasic(Amazonリンク)
などを1冊頑張りましょう。
共通テストレベルの単語帳に追加で、幅広い長文読解の練習と、単語の勉強という意味では、速読英単語 必修編は有効です。
入門編(Amazonリンク)も使いやすいです。
必修編少し難しいので、法政よりちょっと上を目指す可能性がある生徒に特におすすめです。
大人気であり学校の単語帳としても利用さやすいターゲット1900は第一志望が法政大学だと、少し難易度が高すぎるかもしれません。
法政の志望度が高くて英語が得意な生徒や、青学や明治なども視野にいれて勉強をしたい場合は1900を使ってもOKです。
長文の難易度や出題傾向も標準的
難易度としても共通テストと同じくらいであり、長文も標準的な長さ。
小説の出題も非常に少ないことから、王道の評論文の長文読解を練習することになります。
文系の受験者であれば、現代文(評論文)の勉強をしっかり行って、論理的思考力を高めておくと英語長文でも小論文でも非常に有利です。
基本的に現代文と英語の先生は同じ人が望ましいです。
出題方法も、内容把握やタイトル、下線部に関する内容なので、変化球の問題は出題されません。
300~500語、レベルとしては共通テスト~中堅私大の長文問題集を十分に解くことでしっかりとした対策となります。
英語長文は自己分析が不足しているせいで、難しい長文ばかりを解いている子がよくいますので、注意してください。
内容把握に関しては、王道の正しい和訳による題意の理解が最良で。
本質的ではないのでおすすめはしませんが、法政に合格することだけを考えるのであれば、ある程度の受験テクニックも有効なのは事実です。
最後の長文は問題も英語
出題内容は、
下線部の内容把握に関するもの
文中の題意に合わないもの
タイトルとして適するもの
などが中心。
一部空欄補充の文法や単語系問題が出題されますが、基本は長文読解力を試すものです。
近年は大問数が増えて、図表もある共通テストのような長文が増えていると書きましたが、求められている能力はここでも変わりません。
本質的な英語の勉強が出来ていれば、難易度がそこまで高くないので、多少の変化に動じずに、しっかりと合格点がとれるでしょう。
長文読解対策は他の長文と同じ
質問文が英語なだけで、対策は他と同じです。
正しい勉強をしていれば、ちょっとした変化は容易に対応ができるので、場当たり的なテクニックに極力惑わされず、正しい勉強を行いましょう。
まとめ
保護者の方へ
法政大学は正しい分析を行うことで、合格しやすい大学です。
現在の偏差値が低くても、
現役時代に日東駒専に不合格だった浪人生も、
1年勉強すれば十分合格のチャンスがありますし、
半年程度の勉強でも傾向をつかみやすいです。
お子さんが法政大学をはじめとしたMARCHレベルを考えているのに成績が足りない・勉強法が不明瞭な場合はすぐに対策が必要です。
英語だけでなく他の科目も合わせて総合的に指導にも対応した先生を選びましょう。
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