【日本史】日本女子大学の文学部を徹底分析 | 東京の女子大分析ならプロ家庭教師のロジティー

 

日本女子大文学部の日本史

日本女子大文学部の社会は、特徴的です。

日本文学科
英文学科
史学科

のすべての学科で社会は必須。

傾斜配点となっており、史学科は歴史が150点と、英語と国語の100点より配点が高くなっています。

 

範囲は

日本史探究・歴史総合
世界史探究・歴史総合

から1つ選択します。

地理と公民は最初から受験科目にありません。

 

問題は異なりますが、人間社会学部と国際文化学部では歴史(歴史総合は除く)か数学を選択することとなります。

 

日本女子大分析 理学部分析 文学部分析(英語・国語)

女子大分析 → 東京女子大 実践女子大 昭和女子大 津田塾

攻めの経営を続ける日本女子大学

2023年4月に国際文化学部を開設し、

2024年4月に建築デザイン学部
2025年4月に食料学部
2027年4月に経済学部(仮)

を新設予定。

 

一気に学部を増やし、共学が注目を集める中で120年の歴史ある大学として幅と個性を出しています。

真面目で網羅的な勉強が必要

大問5つで90分なので、時間は十分すぎるほどあります。

出題範囲も多少は偏りがありますが、基本的にまんべんなく出題されています。

 

基本的に単語の記述はありますが、文章の記述は求められません。

ひとつひとつを丁寧にしっかり暗記することが必要になります。

真面目で頑張る女子生徒に入学してほしいという思いが伝わってきます。

難易度は高くない

史料に読みづらさはありますが、必要な知識と理解は基礎~標準。

重箱の隅をつつくような細かい暗記は必要ありません。

 

とにかく基礎重視で、難しい問題集は完全に不要です。

年号の出題も全体の3~7点分くらいはあるので、おさえておきましょう。

 

史料は文章のみ

各大問では最初に史料と書いてある長文が与えられます。

 

軍記物や文(フミ)の史料なので現代語訳になっていません。

一方で各問題文にちょっとしたヒントになるような書き方をしてある問題が6割くらいあります。

大問3のみABと2部構成になっているので、実質大問が6つとみてもいいでしょう。

年によっては大問4も2部構成のことがあります。

 

特殊なことは全くなく、長文中にある空欄を漢字で正しく埋める用語の問題があります。

その後も長文に合わせた一問一答形式で問題が進んでいきます。

文章での解答は求められず、一部の問題は3択の選択問題になっています。

ベーシックな出題形式

全体的に出題形式はわかりやすく、どの問題集でも見るタイプ。

また、地図や絵図での資料が与えられないことが大きな特徴です。

図がない分、史料をむずかしめに設定することで、難易度を上げています。

 

出題範囲が網羅的

5つの大問では、時代順に問題が作られています。

大問1が原始が出題される可能性は低く、古代から出題されます。

最後の大問5は大正昭和です。

歴史総合を大切にしつつ、中世か近代から始めよう

高校3年生が学校の授業ペースに合わせてると、遅い学校では全範囲が終わるのが3年生の秋~冬になります。

 

それだと受験用の問題を解く時間が非常に限定的となります。

学校に合わせず、計画的に勉強してください。

また、浪人生や高校2年生は1年の時間を活かして、近現代を早めに取り組みましょう。

歴史総合を高校1年生で頑張るのが最大のポイント

現在高校1年生で、文系に行く可能性が高そうな生徒は最大の分岐点といえます。

 

高校1年生の間にきちんと歴史総合を勉強して、大まかに流れだけでも理解しておけば合格率に雲泥の差が出ます。

逆に、歴史総合をおろそかにすると、日本女子大はもちろん併願校の受験勉強でも苦しい思いをすることになるでしょう。

 

高校1年生の間に完璧にする必要性は全くありません。

ちょっとだけでいいので受験を意識し、ちょっとだけ真面目に勉強しておきましょう。

早慶やSMART、国公立にも興味がある生徒は、そこそこ真面目に頑張りましょう。

 

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大問1

古代では飛鳥、奈良あたりが狙われる機会が多いです。

平安はそこまで多くありませんが、平安時代も当然おさえておきましょう。

 

大問2

中世・近世からの出題ですが、一部古代から出ることもあります。

鎌倉と室町が中心であり、実際に2021、2023年はその通りとなりました。

一方で2022年は、大問2が平安時代後期でした。

幅広く出題されるので全範囲しっかり勉強しましょう。

 

大問3

ほぼ確実に江戸から出題されます。

大問が2つのパートに分かれており、ボリュームがあります。

他の大問よりも配点が高い可能性があるので、江戸時代以降はとくに時間をかけて王道の勉強をしましょう。

 

江戸は基本的に

  • 戦国後期~江戸の3代将軍
  • 江戸幕府の政治改革(昔は三大改革と表現)
  • 開国~大政奉還

の3つがメジャーな出題です。

 

文化史が出題されることもありますが、画像の史料が出題されない日本女子大では、文化史の重要性はそこまで高くありません。

出来れば全範囲しっかり勉強すれべきですが、江戸時代の多様な文化は、対策する時間がない生徒のみ多少優先順位を下げる作戦もありです。

一問一答形式で鍛えておくとよいでしょう。

 

大問4

江戸後期~明治の出題。

この辺りはこまかい年号も多いので、時間をかけて勉強をすすめましょう。

他の大学でも出題割合が高い分野なので、最も時間をかけてもよい部分です。

 

大問5

明治以降からの出題です。

 

昭和の大戦や大正の政治など激変があり、データが細かく残っている時代です。

史料が読みやすく点が取りやすい大問。

夏休みに集中して明治以降を勉強しきってしまうことがおすすめです。

 

参考書・問題集

単語の記載が多いですが、大切なのは時代の流れを理解することです。

歴史の勉強は中学校も高校も変わりませんが、形式をみて単純暗記だと勘違いするとほぼ確実に失敗します。

特に浪人生はいきなり問題集に取り掛かる傾向にあります。

まずは参考書をきっちり読んでインプットに時間をかけましょう。

 

インプットが終わったら、問題集を解いて知識の定着を図ります。

基礎~標準レベルの問題集。

知識レベルはセンター・共通テスト・中堅私大向けです。

 

国公立向け、難関私大向けの問題集を触る必要は全くありません。

9~10月ごろに一度赤本を解いてみることがおすすめです。

 

まとめ

  • 理解を大事にしよう
  • 時代の順番にとらわれず近現代を先に勉強してしまおう
  • 問題集は基礎か標準

保護者の方へ

日本女子大の日本史は、スタンダードで知識が重要視されています。

ただし、2025年1月以降の入試は新課程で、歴史総合と日本史探究。

正しく積み重ねれば高得点も取れますが、対策が遅れれば遅れるほど点が取れません。

勉強すべき分量が多いので、勉強の質も重要になります。

 

お子さんに合った勉強法を継続できれば、今の偏差値が40でも2年でほぼ確実に合格レベルになります。

遅くとも高校2年の夏休みにはスタートさせたいところです。

 

逆に今の偏差値が高かったり、暗記に自信があっても、部活を引退するまで本格的な勉強をしなければ合格が遠のいていくでしょう。

日本史は才能の差が出にくい科目で、日本女子大の傾向は努力の差が如実に出ます。

のんびりしたお子さんに任せすぎずに、保護者の方が確認して、場合によっては早めに動いてあげることが重要でしょう。

 

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