慶応大学 薬学部の数学
薬学部の数学は大問が3つ 時間は80分。
私立薬学部ということで範囲はⅠAⅡBですが、薬学部の中で難易度は高いといえます。
一方で合格最低点を取るだけであれば、正しい分析と勉強ができれば、難なくとれるように作られています。
慶応大学薬学部分析 → 英語 数学 化学
他の大学分析は → こちら
基礎問題で点を稼ぐ
数学では明らかに点が取りやすい基礎問題があります。
合格最低点が7割を超えることはありません。
難しい問題がほぼ0点でも合格できるので、私立のみであればどこまで勉強するかのラインを引くことが重要になります。
慶応だからと難しい問題にばかり手を出すのは止めましょう。
大問1は小問集合
大問1は7問の小問集合。 全範囲から網羅的に出題される計算問題です。
特に最初の(1)と(2)はシンプルな計算なので必ず正解しましょう。
実際には7問中4問前後は、計算式が1~2つですぐに答えが出てしまいます。
時間と得点の両面から、基礎問題の精度をいかに高めておくか?が安定性につながるでしょう。
適切な公式をつかいこなす
大問1は様々なジャンルから出題され、公式を適切に使った計算ができれば解答が作成できます。
一方で、どの公式を使うべきか迷わせる問題が多く、ただ暗記していれば正解できるわけではありません。
小問でありながら、空間ベクトルや円など、苦手な生徒も多い図形関連もあるので、落ち着いた対処が必要です。
時間はかけていい
大問が3つになり、大問1の分量が多いので、80分のうち40分くらいは大問1にかけて問題ありません。
精度があがるのであれば、52~53分かけても構いません。
大問1でほぼ満点がとれさえすれば、合格最低点は無理なくとれるので、そのためにかける時間は価値があります。
そもそも時間がギリギリではありません。
急ぐことなく、正確性を重視しましょう。
大問2と3は完答する必要がない
合格最低点を考えると、大問1でほぼ満点をとっておけば、大問2と3はミスがあっても問題なく合格できます。
微積の可能性は高いが100%ではない
薬学部を含めた多くの大学では、微積が後半の大問で出やすくなっています。
慶応でも同様の傾向がありますが、他の大学と比較すると、微積の出題率が低くなっています。
微積以外で出題されやすいのは、 場合の数・確率 くらいです。
2021年は微積と確率というオーソドックスな構成でした。
近年は確率と図形の組み合わせが出題されるなど、より考える大問が増えてきています。
幅広い勉強をしよう
数Bのベクトルや数列
数Ⅱの図形と方程式
数Ⅰの2次関数
などに加えて、
2020年にはデータと統計
2017年には座標平面の利用
といった、他の大学では狙われにくい分野からの出題がありました。
かつては大問が4つでしたが、今は大問が3つになり、意外な出題が増えています。
併願校と慶応の出題傾向の違いを分析することは大切ですが、どの大学でも対応できるように、幅広い勉強を最初からしていきましょう。
問題集
基本的には、大問1の精度をいかにして高めていくか?を最重要課題としましょう。
全ての分野で完璧な理解をする必要はありません。
ただし、最近は工夫された問題が増えてきているので、公式は暗記するものという考えは止めましょう。
理解できるものは理解する前提で勉強をすすめなければ、慶応の合格は難しくなります。
数学が得意で、数学で点を稼ぎたい生徒や、国公立も視野に入れている場合は、黄色チャートレベルを使いましょう。
第一志望が慶応の薬学部であったり、慶応はチャレンジ校である生徒は、白チャートや学校の問題集でも十分合格を狙うことができます。
まとめ
保護者の方へ
3科目の中で苦手な生徒が多い数学ですが、実は慶応の数学は、英語や化学と比較して、合格点が取りやすいです。
もしもお子さんが数学が苦手だとしても、いい先生の指導をしっかり受けることで、間違いなく合格点がとれます。
現状の数学の偏差値が40程度だとしても、正しい勉強さえできれば問題ないでしょう。
薬学部に合格するためのプロ家庭教師の指導は → こちら
他の記事一覧は → こちら
よくある質問・料金などは → こちら