【理系数学】鳥取大学を徹底分析 | 獣医学科ならプロ家庭教師のロジティー

 

鳥取大学の数学

鳥取大学は数学の問題は

数Ⅲが入る理系数学
数Ⅲがない文系数学

の2種類です。

 

これまで農学部は全学科で数Ⅲは不要でしたが、共同獣医学科(岐阜大学との共同獣医)は数Ⅲが必要になりました。

2025年1月以降の入試を受ける生徒は 2次試験では数ⅠAⅡBⅢCが必要になります。

当然、共通テストでは数ⅠAⅡBCが必須となります。

2次試験での数学の配点は200点。

英語や理科と同じ配点となっています。

ちなみに共通テストの情報は20点分と非常に小さい配点となっています。

 

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本ページが特に役に立つ人

鳥取大学受験生には、

文系数学と理系数学に共通して出題される問題
新しく数学の2次試験が導入される農学部の共同獣医学科
これまで2次試験で理系数学が使われていた工学部・医学部

の3つの視点があります。

主な視点は共同獣医学科に興味がある生徒向けですが、数Ⅲを含む問題は全学部で同じですので、工学部や医学部志望の生徒にも有効になるように作成しています。

合格最低点を考えながら必要な点数を予測しよう

数学は多くの受験生にとって難易度が高いと感じられる科目です。

自分が目指す学部学科によって必要な点数が異なります。

 

特に新しく数学が導入される農学部の共同獣医学科にとっては、数学の目標点は70%程度となることが予想されます。

初年度だけあって予測より点数が上下することはありますが、他の科目で相当店を稼がない限りは、50%下回るとかなり厳しいでしょう。

イメージとしては最低6割、出来れば7割。

数学で6割未満の生徒は、数学をカバーできる得意科目が1つ以上必要となりそうです。

 

4つの大問のうち、2つ程度になりそう

今年度から鳥取大学の共同獣医学科でも数Ⅲが導入されます。

他の数Ⅲが必要な学部学科と全く同じ問題であるかは不透明。

おそらく医学部医学科と同じ問題は一部であり、工学部系と同じ可能性が高いでしょう。

もしかすると、数Ⅲ比率を低めにする可能性も十分にあります。

 

全部で大問は4つ。

医学科と同じ高難度であれば、数Ⅲは3つ前後の大問で中心
工学部系と同じであれば数Ⅲの大問は2~3つ
獣医学科ように数Ⅲ比率を下げるのであれば、1~2つの大問が数Ⅲ

となりそうです。

ここでは工学部系と同じである想定で分析をしていきます。

工学部系でも一部の問題は医学部医学科と同じ。

医学部、工学部、獣医学科と数Ⅲが入る鳥取大学の学科で役に立つように分析しています。

微分積分が1.5~2つの大問

実質的に数Ⅲ(C)は(極限・)微分・積分と複素数平面の2分野です。

数Cベクトルは昨年度まで数Bの扱いであり、文系の生徒も勉強していました。

 

重要なのは数Ⅲレベルの微積と数Cの複素数平面。

この2つを過去の傾向から読みとくと、圧倒的に微積比率が高いです。

数学が得意な生徒や、合格率を本気で高めたい生徒は微積も複素数平面もしっかり勉強すべきです。

 

一方、

数学が苦手な生徒
共通テストで複素数平面を使わない予定の(大半の)生徒
残りの勉強時間が少なくて、全範囲が終わらなさそうな生徒

は、複素数平面を捨てて、負担を軽くすることが現実的な戦略になりそうです。

 

数Ⅲの微積が全くでない可能性は0に近いので、複素数平面よりも数Ⅲレベルの微積を計算中心におさえておく方が合格率は高まるでしょう。

ただし、数Ⅲの微積で一定程度の点数をとるには、数Ⅱの微積がしっかり理解できていなければ難しいです。

さらに、数1の2次関数なども高いレベルにあることが必須となります。

 

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微積は農学部も工学部も医学科も数Ⅲレベルになりそう

旧課程の数Ⅲで最も出題頻度が高かった微分積分。

新課程でも数Ⅲの微積は数Ⅱの微積よりはるかに難易度が高いことは変わりません。

 

そして、新たに農学部で数Ⅲが追加されたことは、この微積で数Ⅲレベルの範囲から出題されるということになるでしょう。

2025年以降でも、4つの大問のうち、1つもしくは2つが数Ⅲの微積になりそうです。

 

数Ⅲの微積も標準レベルが対象

鳥取大学の数学は微積も、微積以外も標準的な問題が出題されています。

これまでの数Ⅲの微積をみても、地方国立大によくあるパターンの出題が多く、微積対策は比較的しやすくなっています。

 

部分積分法や媒介変数の利用は頻出であり、しっかりとした計算力は必須。

特に数Ⅲレベルの微分積分は、初歩の計算から難しく長いので、ミスが出やすいです。

難しい入試問題に取り組むよりも前に、数Ⅱと数Ⅲの基礎計算を徹底して行いましょう。

 

三角関数や指数対数関数の微積は出題されますが、複雑すぎるような計算は少なくなっています。
(といっても数Ⅱよりはるかに複雑で難易度が高いです)

微積の計算力も重要ですが、そもそも数Ⅱの三角関数や指数対数関数の復習を高校2年生  のうちに済ませておくとスムーズな対策になります。

数学が得意じゃない自覚がある生徒は、出来れば高校1年生、遅くても高校2年生の夏休みには受験を想定したスケジュールに基づいて勉強を進める必要があります。

 

数Bと数Cはやっぱり重要

数Ⅲの大問が2つであった場合、ⅠAⅡBCの大問が2つ出題されます。

そして、ⅠAⅡBCは共通テストでも200点分の配点があります。

 

共通テスト200点、2次試験は100点分がⅠAⅡBC。

鳥取大学を受験するなら数Ⅲが必要なのは事実ですが、重要性でいえばⅠAⅡBCといえるでしょう。

 

数列とベクトルは引き続き頻出分野

数Bの数列、新しく数Cとなったベクトルは2025年1月からの新課程でも頻出。

共通テストはもちろんですが、鳥取大学の2次試験でも大問でどちらかは問われる前提を持ちましょう。

 

数列の漸化式は必須

数列では漸化式が単独で出題されることもありますが、他の分野と絡めた出題も鳥取大学ではよく見られます。

また、数Ⅲでは極限との相性がよく、数Aの図形や確率とも絡めやすい分野です。

 

漸化式の後に勉強する数学的帰納法も過去に出題されたことがあり、数列の重要性がよくわかります。

漸化式は苦手な生徒が多くみられますが、質の高い先生に教えてもらえば実は非常に理解しやすく対策しやすい分野。

漸化式に苦手意識がある場合は、勉強法の時点で間違えがありそうです。

問題集を変えるといった小手先の方法ではなく、理解を中心とした数学に切り替えましょう。

共通テストレベルがそのまま鳥取大学対策につながる

共通テストは数ⅠAは独自性が高いですが、数ⅡBCはそこまで差がありません。

また、しっかりとした基礎理解は共通テスト(Amazonリンク)でも鳥取大学の2次試験でも有効な対策となります。

 

よくある質問として、共通テスト対策と2次試験対策の勉強時間のバランスを聞かれることがありますが、その時点で勉強方法を大きく間違えているといえるでしょう。

両方に効果的な根本的理解が中心。

理解が出来ていれば共通テスト・2次試験の個別の対策時間は驚くほど短くなります。

 

難易度と参考書・問題集

共通テストと鳥取大学の理系数学の両方を対策にするには黄色チャート(Amazonリンク)レベルがおすすめです。

医学科や工学部は青チャートじゃないのか?と思うかもしれませんが、黄色チャートレベルで十分に合格を狙うことができます。

ニューアクションであればフロンティア(Amazonリンク)がいいでしょう。

 

数学が得意で、ここで点数を稼ぎたい生徒は青チャートやニューアクションレジェンド(Amazonリンク)を利用してもOK。

大切なのは志望校に合わせるのではなく、自分の学力を考えた上で問題集を選択することです。

共通テストレベルも黄色チャートベースで大丈夫

共通テスト用の問題集を使うことはありますが、基本的に高校3年生になってからです。

高校1,2年生は基礎的理解が必要であり、この時点で共通テストだけの対策に時間をかけすぎると失敗のもと。

しっかりと根本的な実力を身に着けて、そこから自分の学力に沿ってプロの先生と相談しながら共通テスト対策を行いましょう。

保護者の方は無駄に問題集を買い与えてお子さんを混乱させないでください。 必要な問題集は基本的に1種類だけです。

 

まとめ

  • 農学部・獣医学科も数Ⅲが必須
  • 標準レベルが中心
  • 共通テストも2次試験もどちらも同時に対策できる

 

保護者の方へ

鳥取大学は2025年の新課程になって、共同獣医学科を含む農学部の受験が大きく変わりました。

特に数Ⅲの導入は多くの受験生にとって高いハードルであり、同時にチャンスでもあります。

 

獣医学科や農学部に興味がある生徒は、数Ⅲなしで受験できる大学に多く流れるでしょう。

言い換えれば、数Ⅲを正しく準備出来れば合格しやすくなるということです。

 

数Ⅲ・共通テストの両面での対策は準備に一定の時間がかかります。

生徒任せではほぼ確実に遅れをとります。

保護者の方が高校1,2年生の段階からサポートして、お子さんが無理なく対策できる早め早めを心がけてください。

 

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