星薬科大学の化学を徹底分析
星薬科大学の化学は、細かい大問数が多く、網羅的な知識と理解が試されます。
星薬科大学の一般選抜にはA・B・Sの3種類があり、大学独自の化学の試験があるのはB方式とS方式の2種類です。
2025年以降の新課程入試でも、一般選抜B方式(個別試験)がメインの試験。
本分析でもB方式を中心に扱いますが、S方式の傾向も含めて記載しています。
解答方法は全て選択式。
ただし、計算問題などもあり、8-10択なので勘で正解することはほぼありません。
私立薬学部として難易度の高い星薬科大学に、ふさわしい問題となっています。
薬学部分析 → 慶応義塾大学 東京薬科大学 東京理科大学 北里大学 昭和大学
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時間管理に注意
大問数は基本的に7~8つ。
ただし、2025年のB方式は大問6つで、S方式は大問8つでした。
また、2024年のB方式は大問7つで、S方式は8つ。
年によって大問数が多少変化し、その分問われる分野や比率も変化します。
設問数も多い時は60個を超えますが、少ない時は50個を大きく下回ります。
時間は70分。
一つ一つの大問の問題数が少ないですが、実験や問題文にある程度の分量がある大問もあります。
正しい国語力を身に着けていれば問題ありませんが、時間管理と文章理解に関しても対策が必要になります。
きちんとした勉強を継続していれば、本番で時間が足りなくなることは、ほぼないでしょう。
計算問題が非常に多い
薬科大学ということもあり、化学での計算問題が非常に多くなっています。
薬学部を目指す生徒で化学の計算が苦手はありえません。
化学の計算は、計算力より理解力。
反応の構造を理解することで式を作りやすくなります。

計算自体は小学校の算数や中学数学なので、計算ミスだけ注意しましょう。
構造式も含めた理解
大問7と大問8では有機化学が出題されます。
年によっては、大問4や大問6も有機化学になることがあります。
例えば、2025年のB方式では大問5,6が有機化学。
大問数でいえば2つですが、小問数では全体の半分を占め、大問5は非常に多くの問題が設定されていました。
2024年のB方式も大問6,7が有機化学であり、小問数でいえば約4割を占めました。
全範囲において、最も問題数が多いのは有機化学。
これは星薬科大学でもそうですが、他の薬学系大学でも同様の傾向がみられます。
薬学系大学や薬学部を志望する場合は、有機化学が最重要といえるでしょう。
有機化学は全方位にバランスよく
計算問題もありますが、有機物の構造式や化学式が必須。
構造異性体の出題もあります。
化学では、理解と暗記のバランスが重要になりますが、星薬科大学では特に重要です。
物質の名前を覚える際に、単独で覚えるような単純暗記は確実に負けます。
物質名と構造、それに関連した化学反応式の情報まで、一括して覚える必要があります。
高分子化合物は年によって出題が非常に少ない
ペプチドや糖などの高分子化合物は、有機化学でも最後に学習する範囲です。
多くの大学で出題率が高くない分野であり、星薬科大学でも限定的な出題。
だいたい有機化学全体では0~3割くらいとなっています。
高分子化合物は暗記要素が強いですが、その土台となる有機化学の基本的部分は理解が必須。
全てを単純暗記するのは非常に困難です。
理解の要素を高め、単純暗記の分量を減らすことが必須です。
理論化学から始める
薬科大学なので、大学入学後を考えると最重要は有機化学。
そして、有機化学を理解するためには、理論化学が欠かせません。
勉強手順としては、
理論化学 → 有機化学
で行いましょう。
無機化学は大問1つ程度なので、優先度は下げても大丈夫ですが、どこかでは必ず対策を行いましょう。
薬学系では無機化学比率はどこも低くなりやすいです。
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難易度は標準的
幅広い出題と実験が組み合わさり、豊富な計算がある星薬科大学の化学ですが、難易度自体は標準レベル。![]()
基礎をしっかり固めて、その上によくある典型問題を積み重ねていけば、確実に合格点が取れるように作られています。
言い換えれば基礎をおろそかにする生徒には合格は難しいです。
理論化学は全範囲
理論化学の勉強は化学基礎からはじまります。
化学基礎をしっかり理解しないと、発展分野での理論化学や、有機化学が全く理解できなくなります。
遅くとも高校2年生が終わるまでには化学基礎は復習まで含めて8割以上の理解をしましょう。
浪人生は冬~春で復習を完成させましょう。
難易度の高い大学に合格するためには、他の科目とのバランスも考えた計画が必要です。
いい先生はひとりひとりに合わせた計画までたててくれるはずです。
参考書・問題集
高校1年(中高一貫校では中3の後半から)で習う、化学基礎を早め早めに復習することが重要です。
高校2年の夏休みまでに、一通り化学基礎の復習をしておくと合格率が高まるでしょう。
高校3年からでも間に合いますが、部活動の引退を待ってからでは難しいでしょう。
参考書
化学基礎から勉強しますが、化学までしっかり学習が必須。
化学基礎単独の参考書や問題集は不要です。
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などが候補になるでしょう。
できれば理論化学と有機化学の解説が詳しく、自分にとってわかりやすいものを選びましょう。
教科書は受験向きではないので、おすすめしません。
問題集
基礎~標準レベルの問題が充実したものがおすすめです。
多くの問題集は、ハイレベルな問題も含まれていますが、そこは省略しても問題ありません。
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などが候補としてよいと思います。
全分野の網羅的な勉強に加えて、実験問題も多い共通テストやセンター過去問は、全範囲の勉強が終わった後に取り組むといいでしょう。
まとめ
保護者の方へ
星薬科大学の入試は、大学入学後をよく考えて作られています。
いい先生の指導を受けて、正しい勉強を継続することは
- 星薬科大学の合格率を高める
- 併願校の合格率を高める
- 大学入学後に役に立つ化学の基礎力をつける
の3つを全て達成できます。
逆に表面的なテクニックや暗記頼りでは、上記は達成できないばかりか、間違った癖がつきます。
特に、大学入学後はさらに高度な化学の理解が求められるので、高校レベルで理解から逃げていては入学後が非常に大変になります。
受験生はどうしても甘い言葉に流されがち。
保護者の方がしっかりとフォローしてあげてください。
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