星薬科の英語は大問数が多い
星薬科大学の英語は、大問が9-10とほかの科目同様に多くなっています。
本分析は定員が最大で、メインの試験方式である一般選抜B方式の英語です。
一般はABSとあり、推薦もABと2種類あります。
1つの大問の規模が小さいので量が極端に多いわけではありませんが、解く順番や時間配分に注意が必要です。
長文読解は長くはありませんが、長文から先に解くと時間がかかりすぎ、時間配分を間違える可能性があります。
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3科目で事前対策が最も重要
星薬科の3科目で、事前の問題分析が重要なのが英語です。
大学分析・過去問分析より自己分析が重要ではありますが、一定の過去問分析が合格に影響を与えることは間違いありません。
闇雲に星薬科の過去問を解いても意味がありません。
他の大学と比べても大問数がかなり多いので、併願校とのバランスを考えて勉強しましょう。
また、一般のA方式とS方式では、英語は共通テストを利用します。
(推薦は基礎学力判定で英語を含む3教科の独自試験あり)
星薬科が第一志望なのかどうかでも、かけるべき時間と手間が変わるので注意しましょう。
専門用語には親切
後半の大問には短めの長文読解があります。
薬や食品、医学や生命科学といった専門的な長文ですが、専門用語には注釈があります。 全体的な英単語のレベルは標準が中心。
他の大学の薬学部でも似た傾向が強くなっています。
星薬科より極端に難しい大学を狙わないのであれば、難しい英単語の勉強は一切不要です。
各大問の傾向を知ろう
大問1は王道の4択文法問題。
基礎~標準レベルの典型問題ばかりなので、一般的な文法の勉強と問題集を3回解けば十分に対応できます。
大問2は熟語と単語
大問2では文中の単語や熟語の意味に近いもの つまり言い換え問題です。
暗記が得意であれば熟語などの勉強を徹底することでカバーできますが、基本的には文から意味を推測して回答することを前提としています。
標準英単語、基礎英熟語があれば、あとは知識ではなく理解で勝負しましょう。
大問3は間違い探し
ここでは、文中で文法的に間違っているものを選択します。
問題数が少なく、他の大学でも多い形式ではないので、あまり対策に時間をかける必要はありません。
対策としては、問題を多くこなすよりも、文法の確認を行いましょう。
また、前置詞が絡む熟語はポイントとなりやすいです。
類義語や対義語
大問4もしくは大問5では示された関係性を使う問題が出題されやすいです。
出てくる単語のレベルがまちまちであり、すべてが標準レベルというわけではありません。
全ての単語が分かっている問題を狙い撃ちし、わからない単語がある場合には勘になっても仕方ないという割り切りをしましょう。
並び替え
大問5では並べ替えの出題率が高いですが、出題されなかった年もあります。
並べ替えはセンター試験や中堅私大でよく出題されましたが、共通テストでは出題されなくなりました。
昔のセンター問題集の文法対策は大問5以外にも大問1でも活用でき、レベル感も星薬科などの難しい私立薬学部に合っています。
後半は長文読解
年によって多少の違いがありますが、主に大問6以降から長文が出現します。
それぞれの文章は短いですが、総量としてはまずまずの単語量。
普通に読み進めれば時間は足りますが、一つの長文で迷ったり焦ると時間が足りなくなるでしょう。
65%前後で合格できるので、大問一つまるまる解けないとしても、普通に合格できます。
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内容把握問題は中盤には少ない
大問6や7では、文法や単語要素の強い出題となります。
中には内容把握に関する問題が全くない大問もあり、文章のすべてを読む必要がありませんでしたが、近年はそういった問題が減ってきています。
長文テクニックはかつては有効な大学が見られましたが、現代では非常に少なくなってきています。
全問内容把握の重要性が高くなってきている
大問10(大問9までの年もあり)は全て内容把握となっています。
大問7~9では内容把握の問題が半分くらいでしたが、徐々に内容把握比率が高まってきています。
傾向に振り回されすぎることはおすすめできず、大問数が多いことで出題パターンも多様なので、しっかりとした英語力が求められます。
長文は短いので、丁寧に文脈を追うことで国語との複合がしやすくなっています。
長文の難易度はそこまで高くない
文法や単語ではところどころ難易度が高いものもありました。
長文は短いだけでなく、質問もよくあるパターン。
題意も読み取りにくくはありませんし、単語の注釈もあります。
一方で専門的な要素が濃いので、そもそも理系の文章、医学薬学歯学といった文章に慣れておく必要があります。
長文読解の正しい読み方を身に着けて、習慣的に理系の長文を読んでいれば問題ないでしょう。
難易度と参考書・問題集
基礎~標準レベルの問題が中心。
高校1年生から勉強法を見直して正しく継続をしていれば合格は難しくありません。
文法の理解にしっかり時間をかけ、例文も合わせて学習することで間違いを指摘する問題を攻略しやすくなります。
文法理解がしやすい参考書(読みもの・解説書)を使って、文法を塾や家庭教師で学びながらまとめる習慣があれば大丈夫。
ポイントとしては、まとめ方の精度が低く、勉強効率が低下している生徒がよく見られます。
星薬科など難しい薬学部を視野に入れるのであれば、ノートを細かくチェックしてくれたり、まとめ方や理解方法に関して実例を交えながら生徒に合った方法を教えてくれなければ効果は大きくさがるでしょう。
英単語は標準レベルを中心に勉強し、余裕がある人だけはハイレベルもしくは医薬系や生命科学系の単語も軽くでも勉強しておくと有利になります。
長文練習はほどほどに
レベルを考えると500語程度と書いてある物や、中堅私大向けというものがおすすめです。
長文読解でありながら、中には文法や単語に関する問題が多めの問題集がよいでしょう。
共通テストは、国公立を受験しないのであれば使う必要はありません。
日常的に気軽に長文対策を行いつつ、単語や熟語の勉強をするには、速読シリーズがおすすめです。
まとめ
保護者の方へ
星薬科大学は各科目で他の薬学部と異なる傾向があります。
中でも英語は顕著であり、自己分析と過去問分析に加えて、併願校の分析も必要になります。
お子さん一人でやるより、プロに任せた方が効率的で合格率があがります。
大学分析だけでなく、お子さんの分析を正しくできる質の高い先生は多くありません。
保護者の方がしっかりと見極めてあげてください。
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