【化学】昭和大学 薬学部と歯学部の過去問を徹底分析 | 薬・歯学部分析ならプロ家庭教師のロジティー

昭和大学 薬学部と歯学部の化学

昭和大学では、 薬学部と歯学部は問題が同じです。

2025年1月からの入試は新課程ですが、化学は基本的には変更点なし。

 

化学は、

薬学部では必須
歯学部では理科の選択科目の1つ

となっています。

 

歯学部では生物選択者と化学選択者が多くなっているので、薬学や歯学に興味がある場合はとりあえず化学を勉強しておきましょう。

 

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多い大問

大問は全部で9~13くらいあります。

 

薬学部の受験生には、薬学部の専用問題(ラスト1つもしくは2つの大問)があります。

それ以外は、両学部共通の問題です。

Ⅰ期とⅡ期を網羅

本分析では、一般選抜入試のⅠ期とⅡ期の両方をターゲットとして分析をしています。

どちらも基本的傾向は同じであり、Ⅰ期とⅡ期で対策を変える必要はありません。

併願の都合上、どちらかしか受けない場合でも大丈夫です。

 

出題傾向

最初の2~3つの大問が化学基礎から出題されます。

 

1~2つが化学基礎の基本的な理論化学 1つが無機化学を絡めた問題です。

ときどき無機化学が2つ出題されることもあります。

この2~3つの大問は難易度が非常に低く、ほぼ満点をかならず狙いましょう。

 

特に、原子分子や結合といった部分は狙われやすいです。

また、周期表にかかわる問題も頻出。

化学全体の基礎であり、理解が出来ていないと高校化学はもちろん、大学の化学はついていけません。

薬学部は化学的理解を高める必要がありますし、歯学部でも薬品の理解は化学によるもの。

化学基礎の根本理解が習慣化していなければ、大学合格にも悪影響ですし、大学入学後に大きな危機となるでしょう。

 

Ⅰ期とⅡ期はそこまで難易度が変わりませんが、若干Ⅱ期が難しいです。

苦手な生徒が多い格子はⅡ期だと出題されることもあります。

理論化学に注意

両学部共通問題のメインは理論化学。

全体的に難易度がしっかりしており、昭和大学で合格点を目指すのであれば避けて通れない分野です。

大問数が多い昭和大学の化学は、全分野が網羅的に出題されやすいので、傾向からみて分野を絞り込むのは一部しかできません。

基本的に全分野を標準レベルまで勉強することが必須となります。

 

気体
電離と化学平衡

など、多くの受験生が苦手とする分野が、化学反応式と計算も交えて出題されやすいです。

また、コロイドなどがⅡ期で出題されるなど、大問が多い入試にありがちな穴のない出題範囲となっています。

昭和大学だから、この分野に力を入れましょう。という偏った勉強は止めましょう。

その分、極端に難しい問題はほぼありません。

幅広く基礎~標準レベルを勉強することが、合格へのカギとなります。

コツコツ積み上げる

幅広い昭和大学の化学で得点を取るには、時間がかかります。

 

高校2年生の最初くらいから、化学基礎の復習と、理論化学の勉強を行いましょう。

本格的な受験勉強は、部活を引退してから(高校2年の冬~高校3年の夏)という考えではかなり厳しくなります。

 

部活動が忙しくても、いい先生の指導を早めから受けていれば現役合格は難しくありません。

私の生徒でも、高校2年生からコツコツ勉強した生徒と、問い合わせが遅かった生徒では、かなり開きがあります。

高校3年生からでも間に合わないわけではありませんが、昭和大学では早めが特に有利です。

 

有機化学

歯学部でも1~3つの大問が出題されます。

後述する薬学部専用問題でも有機化学の出題可能性が非常に高いので、薬学部の受験生はかなり有機化学比率が高くなります。

 

構造式
計算
物質の分離

といった、基礎をしっかり理解しながら、複数の反応に関して問題を解いていく複合問題が多いです。

 

全体の難易度は他の大問と同様に標準的ですが、有機化学は一定の時間の勉強量が必要です。

昭和大学の難易度を考えると、解けるようになるまで集中して有機化学を勉強することが有効です。

有機化学は解けるようになり始めると、一気に点数が伸びて安定するので、正しい勉強を継続して力をつけましょう。

有機化学の安定が、合格率を高めてくれます。

薬学部専用問題

最後の大問2つは薬学部の受験生のみが解答します。

年によって、大問数が変化しますが、最後2つが薬学部のみというのは、Ⅰ期もⅡ期も共通です。

有機化学が最優先

基本的に1つが有機化学。
もう1つが理論化学です。

 

歯学部と薬学部の共通問題の有機化学は鎖状やベンゼン環で、 薬学部専用問題で糖などの有機化学が出題されるという年もあります。

薬学部を受験するのであれば、昭和大学だけでなく、有機化学の変化と反応に関して高いレベルを持つ必要があります。

 

実験・反応式・計算

化学は変化の学問です。

化学的な変化をとらえるためには、反応の前と後を示した反応式が必須。

昭和大学では、こまかい実験の知識は必要ありませんが、基本~標準レベルの実験と反応を理解しておく必要があります。

 

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計算

有機化学や酸塩基、反応速度などで計算問題があります。

 

一部文字式を利用する場面はありますが、最終的には実数値で解答を算出します。

数学が選択ということもあり、計算にあまり自信がない生徒もいるかと思いますが、昭和大学の化学の計算は難しくありません。

質の高い先生に習えば、短期間でも一定の対策が可能です。

有機化学の実験の流れに注意

有機化学、特に薬学部では、物質の分離や性質にかかわる実験が多くなっています。

 

理論化学でもそうですが、有機化学では流れが重要です。

1つの反応をバラバラにとらえるのではなく、複数の反応は一つの目的をベースにまとめて理解しなければいけません。

 

一つ一つの反応と、 全体の流れ。

特に有機化学では、この2つを行き来しながら考えられるように勉強していきましょう。

 

昭和大学は、実験の流れも基礎~標準レベルなので、全体感がうまくつかめれば、点数がとれるまでそこまで時間がかかりません。

参考書・問題集

理論化学と有機化学を中心に、一定以上の理解度が必要です。

細かい実験手技は問われませんが、実験の流れと意味を理解することが必要であり、暗記を最小化しましょう。

 

難しい実験や細かい暗記は不要であり、しっかりと王道の理解が必要。

高校1年生から基礎レベルを中心に積み重ねることが理想的。

大枠をとらえ、説明するイメージの基礎理解をすすめましょう。

 

問題集

問題集は基礎~標準レベルを使いましょう。

 

学校で使われているような問題集がメインで大丈夫。

応用発展レベルはほぼ手を付ける必要がありません。

早めから対策をしていた生徒や、浪人生など演習を多くしたい場合は、共通テストやセンター過去問の利用も有効です。 

 

まとめ

  • 早めに動こう
  • 標準レベルが大切
  • 有機化学は集中的に

保護者の方へ

大問数が非常に多い昭和大学の化学は、早めからちょっとずつ積み上げた生徒が非常に有利です。

 

高校1~2年生で、青春や部活を充実させながら勉強を進めていくことは可能。

ただし、お子さんだけで進めることは至難の業です。

 

保護者の方が早めに動いて、受験生になる前に正しい勉強を少しずつ進められるように、サポートしてあげてください。

医療系なので浪人も少なくありませんが、早めに動いてできれば現役、最低でも1浪で合格しましょう。

 

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