英語が最重要科目
学習院大学の経済学部入試で、コア試験でもプラス試験でも英語は必須科目です。
英語は他の科目より配点が高い150点。
時間も90分とボリュームがあります。
経済系にかかわらず、さらに文理を問わず英語は確実に入試科目に入るので、最も時間をかけるべき科目といえるでしょう。
2025年1月から始まる入試では新課程となりますが、英語は基本的に変更がありません。
学習院大学の英語も基本的に変更なしの可能性が高いです。
経済学部のコア試験の問題と、法学部のプラス試験の問題は内容が同じ。
法学部対策としてもご利用いただけます。
2つの長文と多様な形式
最初の2つに長文があります。
大問3以降は、文法や単語、最後は1分の和文英訳と幅広い出題。
英語の形式に驚かないように、読む・書くの基礎力を高めましょう。
特に習慣化が重要な英単語は、書くことまで考えて、高校1年から勉強法を工夫しておくことが重要です。
MARCHの文系分析 → 明治大学 青山学院大学 立教大学 中央大学 法政大学
最初の2つの長文が重要
経済学部の英語は、大問が7つと多く見えます。
一方で、大問1と2の2つの長文で80点(150点満点)くらいと半分以上の配点が割り振られています。
後半は文法問題が増えますが、基本的な長文読解能力が高ければ、細かい文法暗記が不十分でも合格点を普通に狙うことができます。
1000語程度の内容理解
長文は2つとも900~1000語くらいが多くなっています。
90分の時間のうち、50~60分程度は長文にかけられます。
時間をかけることで正確性がかなり増すのであれば、1つの長文に35分かけ、合計で70分前後を費やすことも戦略として成立します。
経済学部の文章ということもあり、経済学的視点が入りやすいのは事実ですが、経済系の文章のみというわけではありません。
年によって違いがありますが、小説調の始まりの中に数値のデータが入る、文系によくあるパターン。
文章構成として若干わかりにくい部分はありますが、全体の難易度としては標準レベルといえます。
使われている単語や文法も標準的ですが、文章のテーマは少しつかみにくいので、英語が苦手な生徒は長文読解に対する理解度を高めましょう。
また、現代文と英語は複数科目が指導できる一人の先生にすることで、大幅に合格率を高めることができます。
文法は典型問題が中心
大問3~6が文法問題
大問7はライティングともいえますが、求められているのは文法力です。
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大問3は用言以外が中心
文法問題の中心は動詞およびその活用です。
実際大問4や6などでは動詞に関する文法問題も数多く出題されています。
一方で短めの長文の空欄に穴埋めする大問3は、接続詞や副詞などが多く出題されています。
もちろん前置詞や疑問詞などに加えて、動詞もありますが、動詞比率は低くなっています。
接続詞や副詞は数が少なく、二つ目の意味も少ないです。
大問3は比較的短時間で対策がしやすい、点が取りやすい大問といえるでしょう。
ただし、長文があるので、現代文力が必須。
ここでも現代文と英語の先生が同じであればより効果が高くなる大問です。
4,5,6は典型問題
実際には大問3~7の全てが、MARCHを含む、中堅私大でよく出題される形式です。
大問3以降の対策として、標準的な文法問題集を解けばいいという甘えた考えは危険です。
なぜならば、MARCHレベルを目指す生徒のほとんどが、文法対策は問題集にあると勘違いしているからです。
問題集を解く前に参考書で理解をすべきですが、ほとんどの生徒がここを省くので圧倒的に非効率な英語の勉強をしています。
さらに、読むだけで理解不十分になっている生徒もかなりの割合がいます。
学習院の経済がメインの志望校の1つという生徒および保護者の方。
ほぼ確実に英文法の勉強法を間違えていますよ。
きちんと正しい先生に、自分に合った勉強方法を習ってください。
最後の大問も恐れる必要はない
大問7は空欄に単語を補充するタイプのライティング。
和文が与えられ、その英訳の一部が空所となっており、そこに単語を補充します。
単語を記載しなければいけないので、苦手意識を持つ生徒も少なくありません。
大丈夫です。 そもそも最も配点が低い大問であり、ここが0点でも大問1と2が取れていれば、全く問題ありません。
実際書くべき単語は中学レベルの英単語が多いので、特別な単語の勉強も不要です。
ただし、スペルミスに注意する必要があります。
志望校でライティングがあるのは学習院だけ、という場合には、ここで対策に時間をかけると非効率になるでしょう。
実際には自分の単語力と文法力、志望校の3点を総合して戦略を立てることが重要です。
きちんと対策すべきか、他に時間を使うか、人によって戦略は変化します。
参考書・問題集
学習院の英語を見ると、求められている英単語レベルは共通テストと同じくらいです。
にもかかわらず、多くの高校ではMARCHレベルより難しい英単語帳を購入させ、生徒たちが疑問に持たず、無理かつ非効率な勉強をしています。
自分と志望校のレベルを理解して、使いやすい英単語帳を選びましょう。
自分で決められない場合は、上記のどれかを一つ買ってみてください。
文法対策
標準レベルで典型的なものがおすすめです。
問題集の前に参考書で内容理解を行うくせをつけましょう。
例えばevergreenは参考書と問題集がセットになっており、使いやすいです。 他にもbeなどセットになっている英文法参考書と問題集はいくつかあります。
理想を言うのであれば、中学3年生もしくは高校1年生から1年ほどかけて文法の基礎をしっかり固めましょう。
学習院レベルの標準的な問題集を見極めておきましょう。
余裕があれば、高校2年の夏までに英熟語の勉強もはじめましょう。
赤本
赤本自体の重要性は高くありませんが、難易度と自分の実力確認のために、1年前くらいに一度チャレンジしてみるとよいでしょう。
まとめ
保護者の方へ
学習院の経済の英語は、難易度が極端に高いわけではありませんが、総合力が必要。
対策に一定の時間がかかります。
正しい勉強を継続していれば、恐れることはありません。
合格を大きく引き寄せることはさほど難しくないといえるでしょう。
現在のお子さんの偏差値が35~50くらいでも、1年半~2年半かけて真面目に積み重ねることで合格レベルまで到達できます。
ただし、現在の偏差値が55以下であれば、勉強法に問題がある可能性が高く、偏差値50以下であれば、勉強法にかなり大きな問題があるといえます。
英語の勉強を始める前に、勉強法を正しく学べる先生を用意してあげてください。
お子さんの勉強状況に、劇的な変化がおこるでしょう。
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