【生物】学習院大学理学部の入試を徹底分析 | GMARCHならプロ家庭教師のロジティー

理学部の生物

学習院大学理学部の生物は大問が3つ。

時間は90分です。

ここではメインであるコア試験の分析です。

 

1つの大問に、2種類の問題(1-1と1-2、2-1と2-2、3-1と3-3となっている)が含まれているので、イメージとしては大問が6つあると思ってください。

以下でも大問が6つであるという前提で分析を進めていきます。

 

理学部のコア試験でも数学科と生命科学科の2学科のみ生物を選択することができます。

同じ理学部でも、物理学科と化学科は生物選択ができないので注意してください。

 

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暗記はもちろん重要

6つの大問には、ほぼすべての年で最初に空欄補充などの暗記事項の問題があります。

生物や化学の出題では定番。

学習院では暗記は選択問題だけでなく、空欄補充は基本的に記述です。

漢字やアルファベットなど正確に覚えるだけでなく、記述できる必要性があります。

 

近年は選択肢から光の波長の数値を選択させる問題もありました。

語句だけでなく数字が問われる場合もありますし、語群が与えられている場合もあります。

 

空欄補充以外にも基礎知識として単語の記述はよくあるので、まずは暗記。

これを重要視しましょう。

思考問題は少なめ

生物の入試問題を作成する上で、難易度を上げる方法は基本的に3つ

  1. 暗記を深くする
  2. 計算問題を出題
  3. 実験思考問題を作る

に、なります。

 

学習院では、どれもありますが、どれも深くはありません。

暗記は標準レベルまでは深くなっていますが、極端に深い知識は聞かれません。

計算は全体を通して3,4問程度、簡単な計算も多いので取り組みやすいです。

実験思考問題はせいぜい1問。まったく出題されない年もあります。

 

ある程度の暗記をして記述ができる必要がありますが、それ以外は特別に対策はいりません。

計算も難しくないので、通常の問題集の基礎~標準レベルがとければ十二分。

計算がほとんどできなくても合格点はとることができます。

 

最初は遺伝

学習院の生物は比較的出題範囲が明確で、勉強しやすくなっています。

 

特に遺伝は毎年必ず出題されており、1つの大問は確実にあり、場合によっては2つの大問で出題されています。

DNAの配列やセントラルドグマ、コドンなどの配列などはほぼ毎年の出題。

生物基礎でも遺伝があるので、最も時間をかけて勉強すべき分野といえます。

 

代謝・細胞生物学・タンパク質

上記の3つも遺伝と同じくらい頻出

 

このあたりは、最初から理解を目指してください。

学習院の生物はそこまで難易度は高くありません。

 

しかし、記述問題が多く、暗記だけでは通用しないのは事実。

重要分野は最初から深い理解を目指しましょう。

植物や生態系、進化はそこそこ

遺伝や代謝などに比べて、
生態系や地球のなりたち、バイオームなどの分野は
毎年ではないものの、2年に1度程度は出題されています。

 

遺伝ほどは重要ではないものの、重要性は高く、実際に出題される可能性も高いです。

最優先ではないですが、頻出。

記述もしっかりできる程度には理解が必要です。

一部の分野は軽めでOK

逆に免疫、臓器、効果器、光合成、個体群などは優先順位を下げて大丈夫です。

 

優先順位を下げるからといって、まったくでないとは言えません。

ある程度は勉強しするようにしてください。

 

対策・問題集

まずは細胞と遺伝。

生物基礎でも最初に勉強する分野となっているので、この2分野は最初に取り組むべきものになります。

 

暗記を効率的に進めるためにも、教科書ではなく参考書が圧倒的に便利です。

生物は何よりも復習が大切になります。

問題集は学校レベル

前述しましたが、極端に難しい問題は出ません。

使う問題集はリードα(リードlightも可)やセミナーなど学校で使うものをメインにするのがいいでしょう。

 

他にも買いやすいものでは

MY BESTのよくわかる生物などが適切といえるでしょう。

基礎から標準レベルの問題集であることが大事になります。

 

共通テスト(センター過去問)は思考問題が多いので、学習院をはじめとした私大対策としてはあまりオススメできませんが、暗記の定着という意味では非常に有効です。

ただし、難易度は非常に近いので、かなり便利です。

正しい先生のもとで上手く利用してください。

分析をしない間違った塾の先生が難しすぎる教材をすすめることがよくあります。

特に浪人生などは、予備校で指定されて盲目的に買った問題集をすすめてしまうことがありますので、注意してください。

 

重要問題集や理系標準問題集などは学習院向けとは言えません。

ここまで難しい問題集に手を付けるのであれば、上記の問題集を徹底して復習するのがおすすめです。

 

まとめ

  • 優先する分野は明確
  • 記述ができる理解度を目指そう
  • やっぱり暗記

 

保護者の方へ

学習院はGMARCHの一角として有名な大学ですが、その中でも理学部は偏差値が高くないので、ねらい目と言えます。

 

生物は暗記が中心なので、さぼりがちになりやすいです。

勉強計画をしっかりフォローしないと大変なことになります。

 

特に浪人生では予備校や塾任せにせずに、勉強ペースに十分注意してあげてください。

また、教材がお子さんのレベルに合っていない生徒もよく見られます。

学校任せにせずに、注意してあげてください。

 

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