学習院大学 文学部の英語
文学部のコア試験(Amazonリンク)の英語は、90分で7つの大問があります。
また、同じ内容の試験が理学部のプラス試験(Amazonリンク)としても利用されているので、理学部対策にもなります。
また、学習院大学は文学部のプラス試験は理学部のコア試験と同じ問題です。
ここでは文学部のコア試験(理学部のプラス試験と同一の問題)の英語について解説します。
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学習院に特化した対策はいらない
学習院の英語は多様ですが、王道の形式からの出題です。
形式・難易度ともに対策が非常にしやすく、奇問難問もありません。
真面目にこつこつ勉強する学生を歓迎していることが、入試問題からもうかがえます。
個別指導塾や家庭教師など、予定管理も含めた指導を行ってくれる先生がいれば、合格率を上げることができるでしょう。
難易度は標準的だが、多様な出題がある
学習院の英語は文学部だけでなく、各学部で標準的な難易度に設定されています。
他の大学でもよく見かける形式の出題でありながらも、7つも大問があり多様な対策が必要です。
英訳もあるので、避けたくなる気持ちもわかりますが、受験問題としては素晴らしいです。
学習院対策を真面目に行っていれば、他のMARCHや四工大など大体の大学の入試問題への対策となります。
高校1、2年生、部活を引退する前の3年生などで、大学がまだまだ絞り切れていない生徒は、とりあえず学習院対策をしておくことをオススメします。
メインは2つの長文読解
150点満点のうち、
大問1の長文で約40点
大問2の長文で約40点
と、 長文読解で半分強の配点となっています。
一方で、長文読解は英語の総合力が必要となるので、大問3以降と比較すると、大問1と2の方が難しくなっています。
決して難しい英文ではありませんが、現在の自分の学力と相談しながら対策のタイミングと難易度を調整しましょう。
大問1は750語程度
内容把握を中心とした、長文読解となっています。
下線部の意味に近いものの選択 内容に一致するものの選択 和訳 空所に入る節の選択 といった、よくあるパターンの問題です。
一部文法や単語要素がありますが、ほぼ内容把握の問題となっています。
文学部らしい文章からの出題
社会問題や子供に関する研究など、比較的身近で文学部(Amazonリンク)および文系学部で出題されやすい内容の文章となっています。
評論形式で記載されており、ニュースや社会実験など、論理的思考力も必要となります。
現代文の評論文や、数学などとの類似点に加えて、社会(政治経済など)と絡めて英語を教えてくれる、複数科目を教えられる先生に習うことが最適となっています。
時間はそこまで厳しくないので、早読みは不要。 しっかりじっくり英文を和訳しながら理解していきましょう。
大問2は600語程度
大問2でも、基本的な出題形式は大問1と同様です。
内容をしっかり理解することで点が取れます。
一方で、小手先のテクニックなどを使って楽をしようとすると、緊張した本番では下振れする可能性が高まるように作られています。
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最初の文が最重要
英語の長文がはじまる前に、日本語で内容のヒントが1文与えられている年が多いです。
きょうだい(sibiling)について
アメリカの映画監督が書いた文について
といったものです。
長文読解でよくみられるミスは、テーマそのものを誤認してしまうこと。
最初に日本語で、テーマの概要が確認できることは非常に読みやすくしてくれます。
文学部ですと、小説の抜粋が入試の長文とされることがありますが、学習院では大問2では評論タイプが基本。
後半の大問は文法中心
大問3~7では文法と英単語、英熟語が必要となります。
一つ一つの大問の分量は少ないですが、求められている能力は一貫しているので、様々な対策をとる必要性は低いです。
大問3は長文に見せかけた文法問題
大問3は短めの長文が与えられていますが、長文内容の理解問題ではありません。
250~350語程度の長文の中に空欄があり、空欄に当てはまる単語を4択で選択します。
内容に合うように動詞を選ぶ問題もありますが、多くが用言の活用や接続詞、熟語に副詞と文法問題集で勉強する範囲となっています。
難易度は標準的で、中堅私大向けや旧センター試験の大問2などと同じくらいとなっています。
大問4も大問3と同様の対策が有効
大問4は大問3と出題方法が違う文法問題です。
用言、熟語と接続詞に関する問題が特に多く、
最もよくあるパターンの文法問題。
大問3と全く同じ勉強をすることで対策となりますし、他の私大でも出題される形式です。
大問5は間違い探し
大問5も文法問題です。
大問3、4と異なるのは、4択でも間違っている部分の選択ということ。
ただし、難易度や対策は大問3、4と同様であり、普通の問題集によくあるパターンです。
大問6は会話要素あり
大問6も文法問題です。
会話文となっているので、会話文に特有の表現が必要とされるのは事実ですが、普通の文法問題の部分もあります。
形式が会話文だから、会話対策と決めつけずに、大問3~5で行ったような、基礎文法を重要視しましょう。
もちろん、会話表現の問題もでますが、分量は多くないので、勉強のペースに注意しましょう。
最後は2つの和文英訳
大問7は書き問題です。
1文の日本語の文を英訳する問題が2問。
かつては純粋な英訳でしたが、2021は空欄への単語の補充でした。
私大対策をしている生徒で、選択問題に慣れすぎていて、英単語のスペルが出てこない生徒がみられますが、学習院では通用しません。
10点分しかないので、最初から捨てる方法もありますが、求められている単語力や英作力は高校1年生で習った程度。
コツコツと英単語を勉強していれば、特別な対策はほぼ不要なので、取りにいくことをオススメします。
英作文や書き問題だからと恐れないでください。 難易度は他の大問より低いです。
参考書・問題集
長文読解だけでなく、文法の大問に最後の英作文(Amazonリンク)でも、英単語力が最重要となります。
難易度としては共通テストレベルがあればいいので、ターゲット1400(Amazonリンク)くらいが妥当でしょう。
よく、高校で使っているからとターゲット1900(Amazonリンク)を使う生徒がいますが、学習院レベルだと難しすぎる単語も多いので非効率です。
1900を使うなということではなく、自分の実力に合った単語帳を使わないと効率が悪くなり合格から遠のいてしまうということです。
自己分析が最重要であり、良質な先生であれば生徒の分析に基づいて単語帳の選び方も相談にのってくれるはずです。
文法対策も標準レベル
文法問題は多様な形式があり、一見難しく見えますが、難易度は他の大問と同じように標準的です。
学校の問題集や、基礎~標準的な問題集をとにかく何度もやりこみ、問題集1冊を覚えきるような気持ちを持ちましょう。
そのためにも、1~2年の時は、参考書などを読む時間を確保したいです。
また、浪人生は、春は問題を解くより、参考書で復習する時間を長くしましょう。
長文読解は短いものから始める
長文読解でも共通テストや旧センター試験が有効ですが、難易度に注意しましょう。
浪人生などで顕著ですが、いきなり500~700語レベルはお勧めしません。
最初は300語前後の受験力基礎から初めて、そこで8割以上取れるようになってから500~700語という本番にレベルの練習をしていきましょう。
本番に近いレベルものは、3年生の秋~冬にスタートしても十分に合格できます。
赤本も、形式を見るために早めにチラ見するのはよいですが、実際に本気で解くのは世間がクリスマスムードになってからにしましょう。
まとめ
- 学習院対策は万能
- 英単語力が最重要
- 自己分析をしてから問題集を選ぼう
保護者の方へ
学習院大学の文学部は、大学名を考えると実は難しくありません。
現在の偏差値が40くらいだとしても、本気で1年~1年半勉強すれば、十分合格の可能性が得られます。
偏差値が50を超えていれば、A判定やB判定で受験に望むこともできるでしょう。
保護者の方は、お子さんが
大学名に引っ張られて難しい問題集ばかりを使ったり、
自己分析が不足して勉強法を間違えたり、
ペースを乱すこと
を一番ケアしてあげてください。
高校や模試の偏差値が学習院と開きがある場合は家庭教師や個別指導のように、手厚くトータルサポートしてくれる先生がおすすめです。
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