早稲田大学 理工系3学部の数学
早稲田大学 理工系3学部(基幹理工学部・創造理工学部・先進理工学部)では、入試問題が共通。
定員が最大であるメイン入試の一般選抜では、数学も共通となっています。
範囲はⅠAⅡBⅢCであり、得意科目専攻が実施されている学科では、必ず数学が対象科目として含まれていることからも、最重要科目といえるでしょう。
理工系3学部と問題は異なりますが、教育学部と人間科学部もⅠAⅡBⅢCが範囲なので注意してください。
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新課程の注意点
理工学部の3つの学部は理系数学。
範囲はⅠAⅡBⅢCですが、
B(数学と社会生活)
C(数学的な表現の工夫)
は除外されるので、範囲に含まれません。
時間を上手く使おう
大問は5つで120分。
難易度を考えると、時間は足りない生徒がほとんどでしょう。
ただし、合格最低点を考えると全てを解ききる必要はありません。
戦略は人によって違いがありますが、どれだけ厳しくても最低でも完答を1つ。
標準的に言えば、完答2つが目標となります。
完答が3つあれば非常に高い確率で合格できます。
完答する2つの大問が1つ35~40分かけると70~80分。
のこりの40~50分で3つの大問から部分点をかき集めても十分に合格点に到達することが出来ます。
解けそうな問題にはぜいたくに時間を使いましょう。
合格最低点を前提とした考え方
早稲田の理工系3学部はどの問題も難しいです。
年や学部学科によっても差がありますが、
約45~55%
の得点率でほぼすべての学部学科で合格を手にすることができます。
東大や東工大などでもそうですが、傾向と自己分析の両面から準備して
解ける問題をしっかり解くこと
部分点をかき集めること
どんどん難しくなることが多い
早稲田の理系数学だけあった、どの大問も非常に難しいです。
一方で、大問3くらいまでは、多くの問題はハイレベルな入試問題集に載っているものであり、極端に難しい大問はほぼありません。
逆に、大問4、5あたりは非常に難易度が高い年もあれば、そこまで難しくない年もあります。
年によって大問1が非常に難しくなることもありますが、重要なのは問題の難易度(と自分にとっての解きやすさ)を見極める練習をすること。
全体として、非常に難易度が高い大問は1~2つくらい。
解けそうかな?と感じた問題は完答まで出来なくても、半分以上は解けるように練習で感覚を成長させましょう。
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バランスよくまんべんなく
MARCHや四工大レベルの大学や、比較的難易度の高くない国公立などでは、出題範囲に偏りがあることも少なくありません。
早稲田の理工では、出題範囲は比較的全般的。
数Ⅲが全ての大問でかかわることもあれば、数Aからも数Bからも出題がある年もあります。
例えば2025年は数Ⅲが中心となる大問が2つ。一部が数Ⅲの問題が1つ。数Ⅲ比率は40~50%でした。
一方で、2024年は純粋な数Ⅲの問題は大問5のみ。数Ⅲ比率は25~30%でした。
理系数学は数Ⅲ比率が35~70%くらいの大学が多く、大体の大学で数Ⅲ比率がある程度決まっています。
早稲田は非常に幅広く、難易度も高いです。数学がそうとう得意な生徒以外は合格が難しく、そのレベルでは範囲を絞るような愚策は絶対にやめましょう。
実際のところ、数Ⅲの大問が3つ前後は出題されることが多いですが、2024年のような年も普通にあります。数Ⅲの重要性は高いですが、 本気で早稲田の理工を狙うのであれば、全範囲で高いレベルを目指すべきでしょう。
さらに、他の大学では大問として出題されにくい、数Ⅰの大問も3年に1度くらいは出題されています。
数Ⅲ(+複素数平面)が2つは必ずでる
基本的に
複素数平面(現在は数C、昔は数Ⅲ)もしくは極限
微分積分
のそれぞれの大問が1つずつは出題されると考えましょう。
ベクトルも出題率が高い分野なので、数Ⅲも数Cもしっかり勉強しておきましょう。
実際には複合問題も合わせると、数Ⅲ関連の大問が3つくらい出題されることが多いです。
数Ⅲを勉強できる時間が限られている生徒も多いですが、早稲田を目指すのであればそんな言い訳は通用しません。
浪人生であれば数Ⅲにかけられる時間が長く取れますが、現役合格を狙う場合は、遅くとも高校2年の夏から受験を目標に本格的な勉強をはじめましょう。
中高一貫校で進学校といわれるレベルだと、高校2年生の終わりには数Ⅲが終わっていることがほとんどですが、学校が早すぎて理解不十分なまま進んでしまう生徒も多く見られます。
根本理解とパターン暗記の組み合わせ
早稲田の入試では、よくあるパターンをベースにしながらも、本質理解と組み合わせて解答を作成する問題が多くなっています。
ベースが多くの問題集で出題されるようなパターンにあるので、解答の糸口自体はつかみやすいといえるでしょう。
逆に、最初からどうすればいいかわからなくなる問題は少なく、最初の一歩が踏み出せない問題は難問である可能性が高いので、思い切って飛ばす判断が重要になります。
公式理解は最低レベル
早稲田の理工レベルを目指すのであれば、公式を暗記ではなく理解していることは最低条件といえます。
特に
数Aの場合の数・確率
数BCの数列、およびベクトル
といった頻出かつ単独で理解がしやすい分野は、出題傾向としても公式理解が出来ていた方が解答作成が有利になっています。
特に数学ABCは、普段の勉強の質が、如実に結果として表れます。
本気で早稲田を狙うのであれば、普段の勉強にいかにこだわり、正しく学ぶことができるかがポイント。
自分一人だとサボりがちになる生徒は、塾よりも一対一で添削も含めて解答解説してくれる先生がおすすめです。
パターンは入口でしかありません。
最終的に完答かそれに近い解答を作成するには、問題ごとに対応できる思考力が必須です。
暗記の数学は有効な部分もありますが、それだけでは早稲田の合格はかなり難しいといえるでしょう。
逆に、理解の数学が難しい場合は、数学で多少点数が不足しても、他の科目で挽回するくらいの計画が最初から必要かもしれません。
参考書・問題集
基本的に青チャートクラスの問題集をメインにすれば大丈夫です。
他にも以下に示すような問題集を丁寧に継続して高校3年間勉強し続ければ、合格レベルの実力が身につくでしょう。
ただし、勉強法を間違えていては効果が低くなり、実力が身につかないので注意してください。
さらに難しい問題の勉強はそこまでいらない
チャート式シリーズでも赤チャートや黒チャートといったものもあります。
また、一対一対応やハイレベル理系問題集、東大や京大向けの問題集もあります。
難しい問題集を正しく使えるのであれば有効になりますが、実は間違えて使っている生徒が非常に多いです。
生徒自身に合った勉強法、問題集でなければ意味がありません。
偏差値が60以下の人や、センター過去問(共通テストではない)で70%以上を安定して取れない人は、上記のような難しい問題集を絶対に買わないでください。
基本的に共テレベルであれば90%以上安定して取れなければ早稲田レベルの問題は話になりません。(実際には共テに向けた勉強と早稲田の数学対策はかなり異なるので、単純に考えることはできません。)
まとめ
- 飛ばす問題もある
- 完答は2つ以上を目指す
- 正しい勉強ができて初めて合格が見えてくる
保護者の方へ
早稲田の数学は難しいです。
だからこそ、正しい勉強を継続できるスタイルを確立することが大事。
また、早期の準備のための進路相談は高校1年にはスタートしておくことが理想です。
実際に私の生徒で早慶に合格した生徒では高校2年の春には進路相談を行い、早慶上理や難関国立を前提とした勉強がスタートしていました。
平日であっても5時間も6時間も勉強する、といった時間に縛られた勉強は失敗の原因です。
できれば高校1年生から質にこだわった勉強を継続しましょう。
質が伴ったうえでの目安の量で言えば、高校1年から毎日1時間数学を勉強すれば、十分に合格を狙える学力がつくといえるでしょう。
英語と理科で1~2時間だとしても、1日の勉強時間は2~3時間。
土日や長期休みも上手く活用すれば、高校3年生の夏まで熱心に部活を頑張ったり、友達と遊ぶ時間を確保しながら、勉強も効率的に継続できるでしょう。
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