明治の理工は英語が特徴的
明治大学の理工学部の英語は、1500語前後と非常に長い長文が1題のみの出題。
制限時間は60分です。
法学部などでは長文が2本のみと理工学部に近い形もありますが、長文1つのみは非常に珍しい出題形式です。
普通にGMARCHレベルや共通テストレベルの対策をしていると、1000語程度の長文をみることはあります。
1500語程度は非常に少なく、明確な対策が必要となります。
早稲田の理工学部よりは長文としても、全体の単語量としても少ないので、SMARTレベルであればしっかりクリアが必要です。
明治大学対策
→ 理工学部(数学・化学) 農学部 全学部統一入学試験
他の理学部・理工学部分析
→ 早稲田大学 立教大学 学習院大学 中央大学 上智大学
圧倒的内容把握
私立大では文法問題が個別で出題され、学校によっては7割ほど文法や単語問題が占めるケースもあります。
一方で、明治の理工では長文読解による内容把握問題がほとんど。
いわゆる文法問題のための文法対策は優先度を下げてもよいでしょう。
必要な文法理解は、すべて全て長文読解中にあります。
明治の理工のみしか受験しない生徒はほとんどいないかと思いますので、多少の文法問題対策は必要でしょう。
多様な出題と変化にも注意
長い長文が1つというのは何年も変わっていませんが、10年前、5年前を見てみるとしっかり変化があります。
以前と比べると現在は、
和訳や英訳、抜き出しなどの記述問題が減少
選択問題は増加
全体の問題数は増加
単語問題に注意
明治は理工学部に限らず、高い英単語力を求められます。
共通テストレベルの英単語は遅くとも受験の4か月前、できれば半年前には95%以上にする必要があります。
浪人生であれば、夏までに相当練習をしておきましょう。
当然それだけでは不十分。
最低でもターゲット1900レベルはマスターし、それ以上の単語も各長文での勉強に合わせて増やしていきましょう。
さらに理工系の単語がフランクな会話文を交えながら織り込まれているので、分野別単語帳などで、文系では出題されにくい単語を網羅しておくことも有効です。
小説でも理系の知識があるほど有利ですし、時には生物学や地学の内容も含まれるので、幅広い単語は必須ではないですが、知っているだけ有利になります。
英単語問題も注意
下線部の語句の類義語・対義語・和訳関連の問題は高確率で出題され、2問以上出ることも少なくありません。
ここでポイントなのが、単語の意味を複数理解しておくこと。
英単語帳には1つの単語でも複数の意味が記載されています。
単純暗記するのは、実は危険。
単語と日本語を明確に対応させるのではなく、英単語そのものが示す動きや画像で捉えたり、本質的・根源的な理解を目指しましょう。
単純暗記をする場合は、相当な暗記力が要求されます。
理系だけでなく、文系でも容易ではありません。
単語も理解を重視し、暗記量を減らしましょう。
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理系なのに小説の出題率が高い
理系、特に工学部や理工学部などは論文など学部にまつわる実験や理論の文章が非常に多いです。
一方で明治の理工学部では、通常の理系の英語と傾向が全然違います。
小説の出題率がかなり高く、基本的に小説形式の出題だと考えるべきです。
都市によって文系学部で出題されるような明確な小説であることもあれば、形式は小説でも内容に理系的な実験や知識が豊富に含まれることもあります。
正しい英語長文や現代文を勉強していくと、評論と小説には読み方に違いがあることがよくわかります。
理想を言えばですが、高校1年の時に現代文と英語の両方を指導出来て、基礎を作ってくれる先生に教えてもらえると最高です。
理工学部などを志望する生徒は、模試や過去問、問題集でどうしても理系的文章を読む機会が多くなり、小説は経験不足になりやすいです。
明治の理工を狙うのであれば、文系理系を問わないような幅広い文章を読んでおきましょう。
圧倒的和訳量
いわゆる英文和訳の問題は2~3問程度であり、問題文も短いので、一見和訳量は少なく見えます。
ですが、問題の多くが代名詞の理解や、長文は空く内容を日本語で記載するもの。
指定の部分の説明を選択したり、最後は内容把握の総まとめ(合致しないものの選択)があります。
分量を考えると、これらのすべてを英語で理解するのは至難の業。
基本的には自分の理解を助けるように、上手く和訳して、その記載をしっかりと問題用紙に残すことが合格への鍵となります。
このやり方は、英語の論文を読むことが増える大学の研究室に入った初期に役立ちます。
(英語の長文読解の実践が増えると、次第に英語を英語として理解できるようになりますが、その手前の段階では日本語理解を増やすと有効です)
過去問を解いてみて、問題用紙に書かれている日本語の量が少ない生徒は、本当にその解き方が明治の攻略に適切なのか見直してみましょう。
英語を英語のまま扱うと、なんとなくの処理をしていることに気が付くはずです。
英訳問題も出題される
問題の中には、いわゆる和文英訳が出題されるだけでなく、
適切な英単語を記載することも求められます。
全体で25~30問出題され、問題の「 I 」で英訳があります。
他にも文中の英単語を抜き出すケースはスペルの心配がないので、実質重要なのは英訳のみ。
英語でしっかり点数がとりたい生徒や、国公立など他の志望校で英訳が出題されることがわかっている生徒は十分な対策が必要です。
一方で、受験可能性がある大学で、英訳が明治のみの場合は、最初から英訳の対策に時間をかけない方法もあります。
英訳に時間を割くより、内容把握に時間を使いましょう。
また、何かしら書くことで最初から部分点を狙うのも有効でしょう。
まとめ
- 長い長文対策は必須
- まずは高い英単語力
- 和訳を基本とした学習が効率的
保護者の方へ
お子さんが明治大学の理工学部を目指すのであれば、遅くとも高校2年生のうちから対策を始める必要があります。
できれば夏休み前から、遅くとも秋からは本格的に受験勉強を始めましょう。
部活など勉強以外の青春もおう歌しながらでも、英単語や文法を固めていく必要があります。
逆に、早くからはじめることで、現在の偏差値が50前後だとしても、十分に現役合格を狙うことができます。
お子さんの合否は、保護者のみなさんのサポートにかかっているといえるでしょう。
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