【英語】麻布大学獣医学科を徹底分析 | 獣医学科ならプロ家庭教師のロジティー

 

麻布の英語は点取り科目

英語の時間は60分で、理科や数学と同様に、全編でマーク式となっています。

 

数学や生物は私立獣医でもトップクラスの難易度であり、岡山理科や日本大学などよりも明確に難しくなっています。

一方で英語はそこまで難しくなく、他の大学との難易度差が小さいです。
(といっても、麻布は3科目とも難しいです)

最低でも70%、できれば英語で80%近い得点を目指すのがよいでしょう。

合格しやすいⅠ期でも、人気の高い麻布では7割以上の高得点が求められます。

 

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長文は2つ

昔は500語程度の長文が3つ出ていましたが、現在は300~500語程度の長文2つ+文法問題というパターンです。

特にここ数年は、
大問1が400~500語
大問2が500~700語 と、大問2が若干長めに設定されています。

長文の量に若干の違いがありますが、長文の難易度はどちらも同じくらい。

 

長文内容は生命科学から

ヘラジカや馬といった動物の生態や環境問題、寄生虫に殺虫剤など、まさに獣医学部といったジャンルの長文になります。

意外かもしれませんが、獣医学科は魚や昆虫も一応治療対象となっています。 特に蜂は獣医学としても農学としても、人間の感染症という観点からも重要な生き物です。

この傾向は10年前から変わらず、2つの長文がどちらも獣医系というのは大きな特徴です。

理系の文章と文系の文章は読み方のコツが異なります。

 

基本的な文法と、英単語が基礎としてもちろん重要ですが、さらに長文読解がしやすいです。

理系の英語長文では、現代文的な視点と理科(生物や化学)的な視点の複合が前提です。 ただ英単語を日本語に直して並べなおす間違った英語の読み方では合格が難しくなってきます。

長文読解はテクニックに頼らずに、王道の正しい理系の読み方を行いましょう。

内容把握が各3問

1つの長文に対して、最後の3問は明白な内容把握。

大問1では問8~10に相当し、 大問2では問19~21に相当します。

加えて、指示語などの長文理解の問題も数問出題されており、全体の理解が必須となっています。

 

長文は単語力のフォローがあるとさらに解きやすい

長文問題の内容も

  • 文章の理解度を聞いてくる内容把握
  • 文章中の単語や熟語などの意味の理解
  • 文法的空欄補充

ほとんどこれらです。

 

単語や熟語を知っているだけで、長文に関係なく解ける問題などもあるので、単語力は非常に重要です。

加えて、動物や生物学といった生命科学系の英単語は重点的に勉強をしておくとかなり有利です。

 

実際に麻布の獣医に合格した生徒も含めた、獣医系や生命科学系の受験をする生徒には、その分野の単語や長文に特化した勉強をしています。

 

基本的に英単語力は他の私立獣医同様で構いませんが、プラスアルファで勉強しておくのがよいでしょう。

 

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文法問題もベーシック

文法問題も見慣れた4択の出題形式で、内容も標準的です。

ただし、2022年は文法問題を一往復の会話文の中から出題する形式でした。

 

今後も会話と文法の両方が重要になる傾向は変わらないでしょう。

実際どちらのパターンが2025年から出題されるか不明瞭ですが、麻布や日獣を狙うのであれば当然勉強をしておきましょう。

英文法や会話文は勉強方法の間違いが多くみられるので注意してください。

 

模試や学校の定期試験で見るタイプなので特別な対策はいりません。

基本文法の根本理解とパターン暗記を組み合わせることで、点は狙いやすいといえるでしょう。

今までと同じと甘く見ると痛い目を見ることになるので、文法は日々コツコツと積み上げていくことが必要になります。

 

長文中は並べ替え

大問3は4択の文法問題ですが、長文中にも並べ替えや用言の活用に関する文法問題が出題されています。

 

私立獣医の中では文法比率は低めですが、一定量の出題があるといるでしょう。

問題数も8~10問。

私立獣医の中では比率が高くないだけで、前述したように大問1,2にも文法要素が散りばめられているので、文法問題は確実に合否を左右する分量があるといえます。

 

麻布の英語は才能いらず

英語は3科目で最も努力を点に反映させやすいので、理系科目があまり得意でない生徒は、努力によって英語で点を稼ぎましょう。

努力さえすれば、麻布の英語は高得点が狙えます。

勉強の才能が仮にない生徒がいた場合には、英語こそ合格のカギとなります。
(本当に勉強の才能がない生徒は、偏差値が40を大きく下回ります。現在の英語の偏差値が40~50であれば、才能不足ではなく、勉強法を間違えているだけでしょう。)

 

一方で、継続した努力が必要になるので、現役合格を狙うのであれば、遅くとも高校2年生の夏には受験勉強をスタートしたいです。

 

浪人生は文法をおろそかにしがちですが、しっかり復習期間を作りましょう。

 

まとめ

  • 標準の単語力が最初
  • 文法はじっくり理解して積み重ねる
  • 長文は短い理系タイプ

 

保護者の方へ

人気も難易度も高い麻布大学の獣医学科は、英語でも高得点が合格への近道です。

 

早め早めに基礎力をつけるほど有利になるので、正しい勉強をできれば高校1年生から。

遅くとも高校2年生にはスタートさせておきましょう。

早めに進路相談をしてくれると同時に、正しい英語の勉強法と、勉強習慣を身につけさせてくれる先生がいれば合格を大きく引き寄せられるでしょう。

 

お子さんの動きが重い場合は、保護者の方が積極的に動きましょう。

 

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