偏差値60を目指すのは実は難しくない
今回の記事では、
例として東京と埼玉をあげていますが、日本全国での偏差値60を基準としています。
偏差値60の高校に入るために → 数学
偏差値50の勉強法 → 国語 理科(物理・化学) 理科(生物・地学) 社会(歴史・地理・公民)
どこの都道府県に住んでいても、偏差値50~57くらいから、偏差値60を目指したい生徒、
またはお子さんに偏差値60を目指してほしい保護者の方が対象です。
偏差値が50(平均点)くらいあれば、1年真面目かつ非常に効率的に勉強すれば狙えるレベルです。
単純に毎日2時間英語を勉強したとしても、やり方を間違えていれば偏差値60には到達できなくなるので、注意してください。
受験生だけでなく、中高一貫校で高校受験がない生徒でも基本的な方針は同じになります。
目指す高校としてはどれくらい?
偏差値60くらいの高校は、
東京では、上野、小平、駒込、三田国際、清瀬、東洋女子・・・
埼玉では、浦和実業、春日部東、越谷南、川口市立、上尾、春日部女子・・・
といった感じです。
もちろん、コースなどによっても変わりますので、あくまで目安ですし、
志望校なので現時点で学校の先生から上記のレベルの高校は難しいといわれていても問題ありません。
大切なのは目指したい・興味がある、という気持ちです。
偏差値60ってどれくらい?
学校名だけを聞いてもイメージしにくい生徒、保護者の方も多いと思います。
最もイメージしやすいのは、現在の学校やクラスでの立ち位置です。
偏差値60は、東京や、中学受験が盛んなエリアの埼玉・神奈川・千葉の公立中学であれば、
クラスで2~6位くらい(35人クラスを想定)
テストの点数だと、平均点より15~20点くらい上の70~80点くらいです。
ただし、英語は1年生の1,2学期は平均点が非常に高くなるので、そのときの成績は除外してください。
これは英語での目安ですが、実際の受験は3~5科目です。
自分の偏差値をより詳しく知りたい場合は、模試を受けてみましょう。
英単語のレベルチェック
高校英語では英単語帳を使ってガンガン英単語を覚えていかなければいけませんが、中学レベルでは英単語の量が少なくなっています。
偏差値60を目指すのであれば、英単語はある程度覚えておいて当然という考えが必要です。
基本は教科書で出てきた単語をすべて覚えればOK。
といっても1年生の時の教科書を持っていない人も多いと思うので、中学レベルの標準的な英単語帳を1冊頑張りましょう。
有名英単語帳
例えばですが、
「ターゲット中学英単語1800」
「速読英単語 中学版」
「システム英単語 中学版」
「短文で覚える英単語1900」
「キクタン 中学英単語(赤色のもの」
「ユメタン 0(黄色のもの)」
といったものが、候補としてあると思います。
正直、なんでも大丈夫です。
偏差値50くらいある人なら、すでに覚えている英単語が半分くらいはあるはずなので、
初見として覚えなければいけない単語は意外と多くありません。
高校受験を控えているのであれば、3年生のクリスマス前には9割以上の単語を覚えることが必須です。
英単語の注意事項
保護者の方に注意してほしいのが、お子さんに「英単語覚えてね」というだけでは不十分だということです。
毎週のように、場合によっては毎日のように確認しなければ、いつの間にかやらなくなっています。
毎週英単語テストをやるだけでなく、英単語の覚え方に関しても丁寧に、かつ何度も指導を行います。
それくらいやらなければ英単語は覚えられないですし、それくらい英単語を覚える価値は高いです。
英文法がカギを握る
偏差値を50くらいから一気に伸ばすためには、英文法基礎を完璧にすることで達成できます。
逆に、ここを大切にせずに、長文読解にいっているから失敗しています。
とくに、定期テストが長文読解がメインだから、ということで、文法の勉強ではなく長文を読もうとする生徒が非常に多いです。
手順を間違えています。
単語と文法ができるようになれば、中学レベルの長文は自然と読めます。
長文はあくまで1文の集合体。
1文が読めなければ、長文は読めないですし、
1文を正確に読むことで、長文が読めるようになるのです。
そして1文を正確に読むには、単語力と文法力が必要になります。
基礎文法をしっかり理解して、本当の力を身につけましょう。
また、英文法の学習には国語の勉強も必須であり、英語と国語の先生は同じであることが理想です。
複数科目を指導してくれる先生を探しましょう。
英文法の参考書
文法では、問題集ではなく、読み物である参考書が重要になります。
学校の教科書では、残念ながら英文法を理解しにくく作られており、使わないことをオススメしています。
「やさしい中学英語」
「くわしい中学英文法」
「これでわかる英文法 中学1~3年」
「世界一わかりやすい中学英語の授業」
「基礎からのチャート式 英語 中学1,2,3年」
といった、解説が丁寧でわかりやすいものがいいでしょう。
難しい本は逆効果
Aクラスやハイレベル、最高水準のような記載があるようなもの。
文法書の中で応用となっているものは、偏差値60を超える子のためのものなので、軽く目を通すだけで十分です。
全く見なくても問題ありません。
英文法の問題集
問題集も1冊をやりこむことが重要です。
問題集がどの会社のものか?というのは重要ではありません。
こちらに関しては、文法問題集やgrammerなんて言葉がついた問題集が学校で配られているかと思います。
それで十分なので、やりこんでみて下さい。
市販されていて簡単に買えるものとしては、
「ニューコースシリーズ」
「パーフェクトコースシリーズ」
「自由自在問題集」
「チャート式ドリル」
などなど、たくさんあります。
お近くの本屋さんのもので構いません。なんでもいいので、何度もやりこみ、基礎英文法を染み込ませることが重要です。
長文読解力はそんなに重要ではない
実際の入試問題は長文読解です。
だから、みんな長文読解の勉強が大切だと思っていませんか?
読めないから、小手先のテクニックに頼ろうとして、王道を見失っていませんか?
ここが落とし穴。
実は偏差値60くらいの高校受験や、内部進学であれば、長文読解の練習はあまり必要ではありません。
それよりも、英単語英文法をしっかり勉強するほうが受験の役に立ちますし、高校入学後にも大きな効果を発揮します。
内部進学や推薦を視野に入れているのであれば、英語や国語と小論文を複合して教えてもらうと
もちろん、完全に不要なわけではありませんが、中学3年生での英語の時間のかけ方としては、最初は、
単語:3
文法:5
長文:1.5
英作:0.5
くらいのイメージです。
英単語と英文法の理解度が高まってきてはじめて、長文や英作文の時間を伸ばしていくことになります。
半年で英単語と英文法の精度を大きく高めることで、3年の秋ごろには
単語:1
文法:1~2
長文:5~7
英作:1~3
英作文は日々練習が理想的
言語の4技能(聞く・話す・読む・書く)で、
「書く」
という行為が最も難しいです。
ですので、英作文は学校の速度に合わせて文法問題集で1文が書ける練習をしておけば十分です。
英作は文法と合わせて進めましょう。
入試の英作文は正しい先生に教えてもらえば、1~2か月もあれば普通に8割取れるようになります。
そのための基礎力を普段の勉強からしておく、仕込みが重要です。
まとめ
- 単語帳を1冊仕上げる
- 英文法の参考書を読み込むのが最大のポイント
- 長文や英作文に時間をかけすぎない
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