青山学院大学の政治経済
青山学院大学の主な入試方式として、
学部別に問題が異なる、一般選抜(個別学部日程)
全学部問題が共通な、一般選抜(全学部日程)
があります。
本記事は、全学部日程の政治経済の分析です。
政治経済は60分で100点満点。
政治経済を含む、社会はほぼすべての学部の全学部日程で試験科目となっています。
全学部日程における社会の選択科目は、
公共・政治経済
歴史総合・日本史探究
歴史総合・世界史探究
の3つに加えて、 文系数学もあわせた4つから1つ選択する学部が多いです。
個別学部日程でも大学独自問題で上記と同じ4科目から1つを選択する学部学科があるので、公共・政治経済の重要性は極めて高いといえます。
政治経済が選択の学部
文学部
教育人間科学部
経済学部
国際政治経済学部
法学部
経営学部
総合文化政策学部
社会情報学部(A日程)
地球社会共生学部
コミュニティ人間科学部
多くの大学の文系学部では、日本史や世界史が試験科目に入っていても、政治経済が試験科目の選択に入っていないことがあります。
もともと、経済学部や経営学部、商学部などを志望している場合は、政治経済がおすすめです。
理系から文系に変更した生徒や、受験勉強をスタートさせるのが遅かった生徒にもおすすめ。
暗記分量が日本史や世界史より明らかに少ない政治経済はおとくです。
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政治は国際政治の出題率が高い
3つの大問のうち、一つが政治分野から出題されます。
小問数でカウントすると4割の出題を占めます。
ただし、2023年2月の試験では、この比率が逆転しました。かなり珍しく、この年だけ政治分野が6割で経済分野が4割。
2024年1月以降の入試は新課程で公共が新しく導入されています。
公共はそもそも経済分野より政治分野が多く、さらに政治とも経済ともいえない時事的な社会問題が多く含まれています。
経済および国際分野が重要であることには変わりませんが、政治分野や公共独自の分野が一定量出る布石だったといえるでしょう。
政治分野でも、国際的な問題に焦点を当てられる出題が多いです。
過去の条例など、歴史的な側面に関しても問われます。
公共やほかの科目と合わせて全体のバランスを見る必要があるので、複数科目を指導してくれる先生がいればかなり有利といえるでしょう。
標準的難易度
全編マーク式であり、政治分野の難易度は標準レベル。
普通の問題集において、当たり前に出てくる知識をしっかりと理解しておきましょう。
マーク式であり、一問一答の知識問題ばかりなので、暗記中心になります。
公共範囲も含めて、理解に基づいた暗記が最適ですが、ある程度単純暗記でも合格点が取れるように作られています。
日本の政治もチェック
日本の政治システムは出題が少ないですが出題されたことはあります。
経済分野が中心
大問2と大問3が経済分野からの出題。
実際の小問数では6割程度が経済分野になっています。
前述したとおり、公共や政治分野の増加が見込まれ、2025年1月以降は5割前後が政治経済になるかもしれません。
知識と思考力のバランスに注意
政治分野と比較して、経済分野のほうが暗記比率が低くなります。
社会の1科目ですので、もちろん基礎知識の暗記が重要であり、単純な知識問題も相当数出題されています。
一方で、知識を持ったうえで考えなければいけない問題や、現代の経済的考えが出来るようになった経緯を理解しておくと、より解きやすくなる問題もあります。
単なる一問一答での暗記は思考力を高める役に立たないだけでなく、将来に役立たない勉強法を習慣化させてしまう危険があります。
社会だから、どうせ覚えるだけとお子さんが思っていたら、青学レベルの勉強法が出来ていない証拠です。
逆に理解の習慣がついている生徒は、「あとは覚えるだけ」といった言い方をします。
数学や理科に比べると理解の難易度が低く、計算も小学生レベルで解けるので対策にかかる時間は短いです。
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超基礎的時事知識はおさえよう
過去に軽減税率に関する問題がでるなど、時事問題が出題される可能性もあります。
公共の流れを考えれば、時事的な社会問題は重要性がどんどん高まると考えましょう。
ただし、中学受験のように時事問題がたくさん出ることはなく、問われるレベルも超基礎的。
2022年の秋でいうと、コロナやロシアウクライナ問題程度のことは知っておきましょう。
深く知る必要はありません。
私の授業でも、時事問題に対して話題を出すことはよくあります。
ご家庭で新聞をとっている場合は、毎日見出しの1文をみて(5秒でおわります)、気になった場合のみ人に聞いたりスマホで簡単に検索する習慣をつけるとよいでしょう。
スマホでニュースアプリをいれて、ちょっと見るだけでも効果があります。
参考書・問題集
参考書は暗記を中心にしつつ、経済分野を重点的に学習する必要があります。
政治経済は参考書で暗記的に勉強するよりも、成立したストーリーや背景を理解(Amazonリンク)しながら暗記を乗せていく方法がおすすめです。
参考書を使いながら楽しい話を交えて教えてくれる先生がいるかどうかが勝負の分かれ目になります。
科目間のバランスも考えてくれると最高でしょう。
難易度は標準レベル(Amazonリンク)で大丈夫。
併願校として青学より難しい学校がなければ、記述対策や高難易度問題への対応は不要になります。
公共は新しい科目であり、良質な参考書(Amazonリンク)が少ないのが現状です。
教科書と自分が使いやすい参考書(Amazonリンク)を合わせるなど工夫が必須です。
青学が第一志望の場合は、高校3年生になりたてくらいのタイミングで、一度赤本を解いてみるのもオススメです。
また、学部別の赤本も早めにチェックをいれて、勉強方法を分析しておきましょう。
まとめ
- 経済分野が中心
- 国際はずっとキーワード
- 公共やほかの科目とのバランス
- 標準レベルの知識が大事
保護者の方へ
青学は社会の選択で政治経済が選びやすい大学といえます。
政治経済は常識的な知識の側面があり、歴史よりも現実にわかりやすく活かせる知識になります。
経済学部や経営学部以外を進路に選ぶ場合でも、勉強すべき分野であり、高校の政治経済を理解する習慣がつけば、大学入学以降や社会人になっても役立つ知識となるでしょう。
そのためにも、単なる暗記ではなく、理解を大切にしながら点数がとれる勉強法を身につけましょう。
覚えればいいんでしょう。という間違った勉強をお子さんにさせないように注意してください。 政治経済は日本史や世界史と比較すると勉強時間は短くても一定以上の点数は取りやすいです。
英語や国語など複数科目での勉強時間を総合的に考える指導が特に有効でしょう。
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