【数学】上智大学の経済学部を徹底分析 | 早慶上理ならプロ家庭教師のロジティー

 

上智大学 経済学部の数学

上智大学の経済学部では

  • TEAPスコア利用方式(全学統一日程入試)
  • 学部学科試験・共通テスト併用方式
  • 共通テスト利用方式(3科目型・4科目型)

の3種類の試験があります。

 

ここでは定員も多くメインの試験である

学部学科試験・共通テスト併用方式

の、上智大学独自の問題における経済学部の数学を解説します。

 

共通テストの数学は経済学科では必須。経営学科は選択です。

本分析でもある上智独自試験の数学は、経済学科と経営学科(数学選択)で必要となります。

 

TEAPスコア利用方式でも、経済学科では数学が必須科目。
(経営学科は数学か社会の選択)

 

範囲はⅠAⅡBC。

Bは数列、Cはベクトル。

 

上智大学 →  理工学部 総合人間科学部(看護など)

経済学部分析 → 慶応義塾大学 青山学院大学 中央大学 法政大学 学習院大学

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TEAPスコア利用方式(全学統一日程入試)の文系数学は別で分析を作成していますが、 難易度はあまり変わらないので、すべき対策は非常に近くなっています。

7割近い点数は難易度が高い

合格点は方式や学科で微妙に違いますが、だいたい65%程度。

つまり、2/3の正解率が必要となります。

 

逆に言えば、大問がまるまる一つ不正解でも他で点を取れていれば合格できます。

以下の傾向に照らし合わせて正しい勉強を継続できれば、現在の偏差値が40くらいでも合格を狙うことができると言えるでしょう。

ただし、相応の努力と時間(遅くとも高校2年からスタート)が必須です。

3つの大問は比較的読みやすい

共通テストになり、今後変化がみられる可能性はありますが、これまでの傾向は比較的明確です。

大問2と3は出題範囲としては変化が少ない傾向が続いていましたが、近年は範囲に縛られにくくなっています。

 

以下の傾向は一つの目安としてとらえ、基本的には全範囲をしっかり勉強しましょう。

超難関である上智大学を目指すなら当然のことといえます。

大問1は小問集合

大問1は(1)~(4)までの小問集合が最近の傾向です。

それぞれが独立しており、解答となる数値のみを記載。

 

数ⅠAⅡBCのどこからも出題される可能性があります。

ただし、大問で出題されやすいBCと数Ⅱの微積からは出題されにくくなっています。

 

比較的数Ⅱと数Aからの出題比率が高く、数Aでは数学と人間の活動が頻出。

数Ⅱでは大問では狙われにくい図形と方程式が意外と出題率が高いです。

 

大問2と3は比較的傾向が明確

この2つの大問では

数Ⅱの微分積分
数Bの数列
数Cのベクトル
数Aの場合の数・確率

の4つが頻出です。

 

特に微分積分は最頻出。

基本的に大問の片方が微積であり、もう一つが数ABCから出題されるパターンが最も多いです。

微積

最後は微分積分。

数Ⅱの微積はパターンが少なく、難易度を上げることに限界があるので、実は対策がしやすいです。

 

ただし、上智の数学は経済学部でも難しいので、微積でも綿密な対策が必須といえるでしょう。

少し古いですが、2018など微積が大問で出題されない年もありました。

多少の変化には動じない精神力も必要になるでしょう。

 

数列もしくはベクトルも曲者

他の経済学部でも出題頻度が非常に高い数BCは、上智大学でも大注目となります。

数Ⅱの微積に次いで出題率が高いので、きっちり勉強を進めましょう。

近年は数列もしくはベクトルが出題されない年も増えてきました。

数学のみのバランスだけでなく、ほかの科目とのバランスをみながら早めの対策が必須です。

上智の特徴として単独で出題される可能性は低く、 数Aの論理と集合(命題) などと複合される可能性が近年では主流になりつつあります。

 

過去にはここで数Aの場合の数・確率の単独大問が出題されたり、数Aと数Ⅱの複合問題が出題されたこともあります。

 

全分野で理解が必須

分野として比較的傾向が明確ですが、年によっては傾向と違うこともあります。

 

また、一つ一つの問題の難易度が高く、範囲はⅠAⅡBCと文系ですが、上智の経済は理系と同等クラスの数学理解力が必須です。

公式暗記は選択肢としてあり得ず、丁寧な理解を行いながら演習をしていく中で自然と公式を覚えてしまっているという状況を目指しましょう。

 

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理解しているという状況

公式の5割は自分で作れる、もしくは作る流れをなんとなくは理解している必要があります。

公式を作るということはその分野で必要な思考法を身に着け、複数の分野(たとえば微積と二次関数、図形とベクトルなど)の考え方を複合して考えられる基礎力が身についているといことです。

 

微分とは何か?と言われたときに一文以内で答えられなければいけません。
(微分は「一瞬の傾き」です)

確率のP(順列:permutation)とC(組み合わせ:combination)の違いが起こる理由を明確に区分し、公式上での違いを把握しておかなければいけません。

公式が作れなくても、使い方は明確にしておきましょう。

 

理解がない数学は、早慶上理クラスの難易度では文系でも通用しません。

MARCH上位でもうまくいかないのが現状であり、レベルの高さがよくわかります。

 

中途半端で暗記に頼った勉強法は、合格率を大幅におとす原因となります。

合格を目指すのであれば数学を理解しましょう。

 

丁寧な誘導が理解を求めている証

上智の数学を見ていると、誘導の丁寧さがうかがえます。

しっかりと典型問題の思考法を理解し、理解に基づいて演習を重ねれば確実に解きやすくなるように作っているからです。

 

逆に理解がおろそかで頭を使わず、作業ばかりしている生徒は点数が取りにくい。

経済学の理論を理解しない生徒は不要だ、という上智の方針がわかります。

数学は理解を前提としなければ、上智大学の合格はもちろん、ほかの経済学部でも苦労することを教えてくれています。

 

数学の正しい勉強法は、最初は大変ですが、継続していくと楽しみが増えてきます。

高校1年生から質の高い先生をつけて、勉強方法にこだわってください。

 

大問1は比較的取り組みやすい難易度設定

理解が重要な大問2,3と比較すると、大問1は公式をそのまま使う問題が2つ程度。

そこにちょっとプラスした問題が2問程度となっています。

 

大問1は基礎~標準レベルに限定されており、どれも典型的。

どの問題集にも掲載されているようなものが多いので、着実な努力で満点に近い点数が狙えます。

合格点を考えると、大問1で点数をしっかり取ることが最低条件といえます。

 

参考書・問題集

基本は青チャートやニューアクションLEGENDレベルがおすすめです。

ただし、上智やMARCHレベルであれば黄色チャートでも合格最低点は超えることができます。

学校で使っているからという理由で、無理に青チャートやLEGENDを使うのはやめましょう。

 

上智の数学に対応するには、理解が必須なので、問題を解く前の授業の段階が最重要。

公式を単純暗記して、ただあてはめて問題を解いても効果が薄いです。

家庭教師やなどで、いかに正しい理解を得られるか?で、合格できるかどうかがわかります。

 

夏の赤本でレベルを確認

各問題集の章末レベルの問題が、実践では出題されています。

 

本格的に解けるようになるのは高校3年生でも浪人生でも冬の時期になりますが、 夏ごろに1年分チャレンジしてみて、壁の高さを感じておきましょう。

逆に高校3年生の春より前に見てしまうと、難易度が高すぎて心にマイナスの影響があります。

早ければいいというものではなく、生徒の精神力と学力で時期を見極める必要があります。

 

まとめ

  • 理解の数学は必須
  • 過去問を上手く使おう
  • 傾向は目安で引っ張られすぎないように

保護者の方へ

上智大学を目指す数学の勉強法は、四工大やMARCHを目指す数学と勉強法が多少異なります。

特にTEAPの準備も必要な上智は、数学の対策をしつつも他の科目とのバランスにも気を配る必要があります。

「文系だから数学はこの程度でいいか」 といった甘い考えは、早慶上理では通用しません。

 

お子さんの数学の偏差値が60以下であれば、9割以上の確率で勉強法を間違えています。

そのままでは合格率を上げることは難しいでしょう。

 

お子さん自身が現実の厳しさに気付くのは遅れがち。

保護者の方が素早く現実を理解し、プロ家庭教師など有効なサポートを用意してあげることが必須でしょう。

 

私の指導でもweb指導など、日本中でプロなど良質な指導を受けやすい環境になりました。

上智など難関校の経済系学部を目指すなら、保護者の皆さんの動きが最重要です。

まずは無料のお問い合わせをしてみてください。

 

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