【英語】慶応義塾大学の経済学部を徹底分析 | 慶応・早稲田ならプロ家庭教師のロジティー

 

慶応義塾大学 経済学部の英語入試

慶応大学の経済学部にとって、英語は最重要科目。

A方式(数学必須)とB方式(歴史必須)のどちらでも必須科目です。

慶応の経済はA・Bのどちらでも英語と小論文が必須なのがいいですね。

小論と英語の先生は同じであることはかなり有利になります。

 

配点も420点中200点と、ほぼ半分。

文系理系問わず重要な英語は、経済系でも最も力を入れ、準備も入念にすべきといえるでしょう。

 

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ボリュームもしっかり

経済学部の英語は、A方式もB方式も大問が5つ。

さらに、大問1,2,3と3つも長文があります。

 

100分で長文が3つと聞くと、難易度だけでなく分量の多さも気になりますが、だからといって早読みやテクニックに逃げないでください。

合格率が下がります。

 

基本的にどの長文も1000~1300語程度であり、時間内に解き切ることができます。

逆に、早読みや焦りで精度を欠くほうが危険。

文章の難易度を考えると、落ち着いてしっかり理解を積み重ねることで、合格を目指しましょう。

3つの長文が合否を分ける

基本的にすべての長文が、経済的視点のあるものとなっています。

 

観光や生物、芸術に法律といった、一見すると経済以外の点がメインテーマの文章でも、3つ中2つ以上で経済的側面に着目した部分が設けられています。

 

基本的に3つとも文系的な文章。

仮説や実験よりも、実際のデータに関するものが多く、最後は今後の展望という未来に向けた締めくくりがありがちです。

タイトルがあって読みやすい

文章のボリュームや難易度はしっかりありますが、最初にタイトルが必ずあります。

 

文章のテーマを読み間違えにくいので、取り組みやすく、タイムロスをしにくく作られています。

タイトルと、最初の2つくらいの段落、最後の2つくらいのポイントとなる段落を時間をかけてしっかり読みましょう。

正しい長文読解の読み方が身についていれば、合格は間違いなく近づいてきます。

 

段落にそった問題もある

一部の問題は、「paragraph③」のように、段落が示されています。

文法要素や単語を挿入するための物もありますが、すべての大問で、少なくとも1問は内容把握の問題でも段落が指定されています。

全ての問題で段落が指定されているわけではないので、基本的に最初から正しく文章を読み進める方法がベスト。

一方で、段落が指定されている方が答えやすい生徒が多いのも事実です。

 

他の大学でも段落指定は少なくありません。 しっかりと過去問分析に基づいた勉強をしつつも、大学分析ばかりではなく、自分の基礎力を高めることを忘れないようにしましょう。

 

英単語はそこそこ難しい

慶応なので、最低限の英単語力および熟語力は必須です。

 

一方で、極端に難しい英単語が連発されるようなことはなく、超高難易度の英単語帳を買う必要はありません。

単語力は大きな武器なので、時間に余裕があったり、英語で点を稼ぎたい場合は、難しい英単語帳を利用するのはアリですが、合格を目指すだけであればなくても問題ありません。

 

むしろ、大問4と5を考えて、標準レベルの英単語がしっかり書けるほうが重要になります。

早慶上理や、一般的な国公立大に必要なレベルの英単語がわかっていれば大丈夫。

 

学部に合わせて、専門的な単語帳も不要でしょう。

早めに長文の練習に入れるように、共通テストおよびターゲット1900もしくは速読英単語の必修編くらいを、高校2年生、遅くとも高校3年生の6月くらいまでには8割くらい覚えておかないと厳しそうです。

 

英単語力が高まっていれば、3年生の夏休み以降は、長文読解に加えて、文法や熟語の復習にしっかり使えます。

高校1年生、もともと高い目標があれば、中学生からこつこつ英単語や基礎文法を積み重ねておけば、慶応の英語に対処できる学力は身につきます。

 

数値の視点は必須

経済に関する文章が出題されるので、複数の長文で数値に関する話が出ます。

 

売上が〇%変化した
20〇〇年~20〇〇年を考えると、年の平均変化率は〇%

といった、英文の内容を理解し、数学(算数レベル)の要素も必要になります。

 

大問5で、大問1~3の理解が必須となっているので、全文を可能な限り理解する、本質的な読み方に数値を加えると、最も有利になります。

数値と比較は、前後関係を誤りやすいので、時間をかけてでも正確に読み込む練習をしておきましょう。

最後の2つは英作文

大問4と大問5はタイプの違う英作文。

 

早慶上理レベルになると、単独の英文法も問題は非常に少なく、代わりに長文読解や、英作文で文法力をチェックされます。

大学に入ると、英語が読めて書ける重要性が高くなります。

英語表現を全て覚える必要はなく、基本的な文法の理解度を高めて、基礎・標準レベルを使いこなすことを目指しましょう。

 

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大問4は会話の英訳

英訳が必要な大学入試は少なくありませんが、会話文が必須の大学はほぼありません。

 

また、「難しい表現を別の表現に言い換えてもよい」という公式の説明があります。

「正しさ」と同じくらいに、「伝わること」を重視しており、実践的で地頭力の高い生徒が求められています。

真面目さはそこそこで、効率的で頭を使って自分で考える習慣は必須。

暗記タイプの生徒は厳しくなるでしょう。

 

最後は自分の意見を書く

最後の大問は、大問1~3をもとにしています。

AとBの2つの関連した内容に関して意見をしなければいけません。

 

また、引用が必須。

大問1~3を読むときに、大問5のことを考えていては、効率が悪くなります。

それよりも、大問1~3を読むときに、振り返りやすい準備をしながら読んでおくことが重要です。

 

私の生徒には正しい英語長文の読み方を指導していますが、そちらをしているとかなり有利と言えます。

これは国語や小論文でも便利なやり方であり、国語(現代文)と英語は同じ先生に指導してもらうことがベストです

もちろん、他の方法でも問題ありません。 自分に合った方法を理解し、今すべき勉強に取り組みましょう。

 

 

まとめ

  • 早め早めに基礎力をつける
  • 理解が最優先
  • 慶応の特徴をつかもう

保護者の方へ

慶応義塾大学の経済学部は、経済学部でもトップクラスであり、中でも英語は最重要科目となっています。

はっきり言って難しいですが、超人的な能力ではなく適切な積み重ねで合格最低点は超えられます。

 

試験科目が少なく、慶応の中でもいい先生がついていれば合格を狙いやすいともいえます。

特に、テクニックを教えるようなではなく、地頭を鍛えて、本質的な学力を育ててくれる先生がいると、合格率がわかりやすく高まります。

正しい理解力が身に着けば、小論文をはじめとした他の科目でもかなり有利になります。

保護者の方が、早めからいいサポートをしてあげれば、慶応の経済学部は現実的な進路といえるでしょう。

 

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