日大の英語は、他の獣医と傾向がことなる
私立獣医でも国立獣医でも1~2つの長文読解(500~1000words)を、英語の問題の軸としています。
しかし、日本大学の英語は、300~400wordsの短めの長文読解を、いくつも出題する傾向となっています。
日本大学の獣医学科(生物資源科学部含む)に入学するには、
学部別のA方式
全学部で問題が同じであるN方式
があります。
日本大学事態には共通テスト利用のC方式がありますが、獣医学科を含む生物資源科学部はC方式が使えません。
N方式も定員が非常に少ないので、メインで対策すべきは学部別であるA方式のみとなります。
今回はA方式(生物資源科学部)の解説です。
マーク式で60分
日大は完全マーク式。
マーク式であることを活かして、文法問題が最初にあります。
一つ一つの長文が短い分、60分の時間を有効に使う必要があります。
時間配分の練習は、多少必要といえます。
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豊富な出題形式
4択の文法はもちろん、並べ替えや会話文、空欄補充に、タイトル選び。
年によって変わってくることもあるので、本質的な英語の勉強が必要になります。
出題傾向がある程度はっきりしていれば、受験テクニックなども有効になりやすいですが、日大ではそれは危険。
真面目にコツコツ理解をベースとした勉強をした人が合格しやすいでしょう。
最初は文法
最初は4択の文法問題が12問。
7語の並べ替えの文法問題と、会話文の問題が各5問が最もよくある出題パターンとなっています。
何を目的として文法を勉強するのか?日大だけの対策か?
私自信が獣医学科出身で、生徒の中には日大獣医の合格者もいます。
基本的に獣医学科を受験する生徒で、日本大学だけしか受験しないという生徒はほぼいません。
日大を受験する生徒はほかの私立獣医もだいたい複数校受験しますし、出題形式が復活した酪農も含め私立獣医6校すべてを受験するパターンがかなり多いでしょう。
出題傾向だけをみると、日大に限れば文法への対策時間は短く済ませるべきだと感じるでしょう。
本当に日大だけしか受験しない場合は、文法理解は必要ですが、文法問題への対策はある程度時間を削減する戦略もありです。
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文法の基礎的意味が理解できていない生徒が多い
獣医学科の受験生を指導していて、英語に明確な自信がある生徒をのぞき、文法の必要性と重要性を理解できていません。
言い換えれば、現在の偏差値が低い生徒でも、文法を正しく学んで努力を積み重ねれば、日大の獣医学科合格は確実に近づきます。
日大は基本的な4択が12問ありますが、標準レベルが中心なので勉強方法が正しければ点数がとりやすいです。
並べ替えは苦手な生徒も多く、簡単ではありませんが、求められている文法レベルは標準となります。
短い長文を制すれば、合格できる
日本大学(日大)の英語での最大の特徴は長文が短いということです。
その代わり、4~5つの文が出題されています。(2022年は5つでしたが、近年は基本4つ)
2018年(2017年度)入試では長文の大問5は490words程度。
もう一つの長文である大問4は240words程度でした。
2023~2019年の入試を含め、他の年を見てもの短い文章ばかり。
年度によっては100~200wordsの一問一答形式がたくさんでていて、一つの長文の代わりになっている年もありました。
私立獣医で一番短いです。
英文自体の難易度は標準程度で難しくないですが、他の獣医系と同じく、動物や病気、自然などの分野から長文が出題されやすいです。
難易度と問題集・勉強法
出題形式は違えど、基本的な対策方法は他の私立獣医と同じです。
ただし、北里大学などと同様に文法対策はしっかりと行いましょう。
英単語対策が重要
単語力は必須です。
長文が短いということは、わからない単語を推測するヒントも少ないということ。
いわゆる共通テストや中堅私大向けレベル。
大学入試用の1500~2000語の単語帳1冊は確実に覚えるようにしましょう。
ターゲット1900レベルの難関大向け英単語帳は不要。
難しい単語を100個覚えるより、すでにそこそこ覚えている標準レベルを95%に近づける方が合格率が高まります。
英文法はコツコツと
基本は学校の定期テストレベルの理解をしっかり行うことです。
学校の教科書は絶望的なくらい文法対策がしにくいので絶対に使ってはいけません。
共通テストではなく、旧センター試験の大問2や大問3対策が非常に有効ですが、すでに中古でしか販売がありません。
実際には私大向け、共通テストレベルや高校卒業程度の英文法問題集、受験標準などと書いてあるレベルがおすすめです。
難関大向けは買うどころか本屋さんで候補に入れる必要すらありません。
問題集だけでなく、そもそも参考書での基礎理解が足りていない生徒も多いです。
どのシリーズでもかまいませんが、evergreenは参考書と基礎問題集がセットになっているので使いやすいです。
学校で使っているものがあれば、それでも大丈夫。
特に高校2年までに理解をすすめておきましょう
長文対策
長さは300語程度、レベルは共通テスト・中堅私大の長文対策を、数をこなすのがいいでしょう。
300語レベルの長文問題集は多く出ているので、どれでも一定の対策になります。
国公立も視野に入れている生徒が使うなら、英単語や英熟語と長文読解を合わせて勉強できる「リンガメタリカ」や速読英単語・英熟語がおすすめです。
英単語帳ですが、長文が数多くあります。
難易度はリンガメタリカは難しすぎるので、速読英単語の入門編からスタートがよいでしょう。
高校1年生から入門編を継続できればかなり優秀ですが、英単語力が足りない場合は長文がついていない英単語帳などからスタートしましょう。
獣医が難関ということもあって、どうしても難しい問題集をやりたがる生徒があとをたちません。
失敗する浪人生で本当に多いですが、受験レベルではなく自分のレベルに合わせて問題集を選びましょう。
自己分析が最重要です。
共通テストとセンター過去問を利用する150点(75%)
共通テスト(リーディング)・旧センターレベルの出題のおかげで、合格に必要な学力をセンター試験ではかりやすいです。
共通テストはまだ数が少なく、日大をはじめとした私大と傾向が違うので、センター過去問が使いやすいです。
旧センター試験の筆記(200点満点)であれば最低でも140点は取れる力が必要です。
150点ほどが一般的であり、安定して160点取れる英語力があれば、安心して日大にもチャレンジできるでしょう。
共通テストは実施年数が増えてきてはいるものの少なく安定性に欠けます。
目安としてはリーディングで60~65%がひとつのラインとなるでしょう。
私の生徒でも1年指導を受ければ、
共通テストで40点→60~70点
センターであれば100点→150点
は普通に可能です。
日本大学は出題傾向が変わりにくいです。
本質的な理解を目指す勉強法を行えば、日大の英語は学部にかかわらず、点を稼ぎやすい科目となります。
まとめ
- 基礎~標準の典型問題が重要
- 文法と長文の出題傾向に注意
- 時間配分は練習しよう
保護者の方へ
日本大学の英語は、とにかく基礎~標準レベルのトレーニングが必須です。
そして、その前の基礎力が足りていないことが失敗の原因。
難易度が高すぎないので、お子さんに合った正しい勉強が出来てれば、ほぼ確実に成果がでます。
獣医学科合格には、点が取りやすい日大の英語は必須。
特にお子さんの偏差値が55以下の場合は、保護者の方が現状を変える動きをしてあげましょう。
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