法政大学の文学部・経営学部・人間環境学部の英語の基本情報と難易度
法政大学の学部別入試であるA日程では、
- 文学部
- 経営学部
- 人間環境学部
の3学部は英語の入試問題が同じです。
大問は4つありますが、すべてに長文がついており、
いわゆる文法問題のみの大問は存在しません。 (文学部は3つの大問で60分)
学部学科で配点が変化しますが、どの学部学科でも重要科目の一つになっています。
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難易度
英単語、文法、出題形式、長文の読みやすさを考えると、
標準くらいの難易度となっています。
いわゆる文系的な文章が中心で、日本語にしても多少読みにくいくらいの難しさ。
簡単なものはありませんが、早慶レベルよりは確実に読みやすいです。
注意してほしいのが、決して簡単ではないということです。
法政や学習院ではトップクラスの難しい英語になっています。
分量が多めにはなっているので、早読みしがちですが、早読みは不合格の原因となります。
もちろん、安易にテクニックに頼るのも危険です。
全問題が選択式となっており、時間が不足しても空欄を埋めて一定の点は取ることができます。
正しい英語長文の読み方を心掛け、丁寧に読み進めることを念頭に置いて勉強していきましょう。
大問1は王道の総合問題
大問1では最初に、 空欄に4択から単語を補充する問題は、単語や文法力を試すものがよく出題されます。
他にも並び替えなど文法問題がちょくちょく出題され、内容把握以外の練習もしておかなければいけません。
出題傾向は多様ですが、王道の問題ばかりなので、標準的な長文読解と基礎文法ができていれば十分理解できるでしょう。
大問2も同様の傾向
大問2でも大問1と同様に、標準的な総合問題が出題されます。
大問1が400~600語程度の単語量なのに対して、
大問2では500~750語と量が増えています。
文章の難易度はそこまで変わらないので、大問1が出来れば大問2も十分に点をとれるでしょう。
大問3が文学部のメイン
大問3では700~1000語程度の文章が出題されます。
下線部の内容に近いものや、本文の内容理解など王道の問題に加えて、
前置詞や接続詞といった文法問題も含まれる総合問題。
大問1、2と同じようなタイプですが、まったく同じにはならないように多少ずらしてきています。
対策としては大問1,2と同様ですので、長さが違うこと以外は特別な対策は不要でしょう。
年によっては大問3が意外と短く、文章が読みやすく難易度が大問1、2よりも簡単になっている場合もあります。
最後の大問は学部限定
大問4は経営学部と人間環境学部の生徒のみ回答します。
基本的に4つの大問で最も長く、この大問だけで15~25分はかかることが予想されます。
短くても800語、長いと1300語程度あります。
90分で連続して4つの長文を読み、最後のボリュームが1000語クラスとなると集中力も必要ですし、体力的にも簡単ではありません。
単語も文法も極端に難しいものは少なく、難易度としてはこれまでの大問とほぼ同じです。
ただし、テーマは文系的ですが、実験に関するものなど理系の長文に見られるタイプも出題されることがあります。
GMARCHクラスであれば当然のことですが、幅広いテーマと出題傾向の長文を読んでおくことが必要でしょう。
対策・問題集
法政大学の文学部、経営学部、人間環境学部の英語は、標準的な長文の練習量が勝負の分かれ目。
そのために基本的な英単語力と長文読解力を同時につけることが重要です。
英単語の勉強では、わからない英単語を類推する力もつけていきましょう。
英単語 + 長文練習 であれば圧倒的に速読英単語がおすすめです。
普通の英単語帳が使いやすいのであればユメタンやターゲットなども有効です。
目安としては共通テストレベルをマスターすれば長文練習にいけるでしょう。
長文練習
長文読解では、必ず短い300語程度から練習を始めましょう。
300語クラスから500 → 700~800 → 1000 と段階を踏みましょう。
また、多様な長文読解練習としては共通テストの過去問などは非常に有効といえます。
ただ、法政では図表問題が出題されないので、センター過去問や共通テスト過去問でも問題を選んで解くとよいでしょう。
700語クラスの問題集が一冊終わるころ。
おそらく秋ごろになると思いますが、そのころに一度赤本を解くとよいでしょう。
浪人生であれば夏ごろに一度赤本を見直しておくのも有効です。
保護者の方へ
法政大学はMARCHの中では比較的入りやすいとされていますが、文学部などの英語はハイレベルになっています。
残念なことに生徒の中には、法政ぐらいなら入れると大きな勘違いをしているケースがよく見られます。
法政の英語は難しいです。
生徒の勘違いを是正することは容易ではなく、保護者の方がいかに早くお子さんのサポートをはじめるかで、結果は大きく変わります。
現在の英語の偏差値が40くらいだとしても、質の高い家庭教師の指導を2年受ければ十分に合格圏内に届くでしょう。
現在の偏差値が50を超えていても、実際には1年以上の指導が有効となります。
保護者のあなたの動き出しがカギを握っているでしょう。
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