京都薬科大学の数学
京都薬科大学には複数の試験方式がありますが、メインは一般選抜前期(旧B方式)。
360人の定員のうち、最大の150名が割り振られています。
(2番目に定員が多いのは学校推薦型選抜一般公募制の90名で、英語と化学が必須)
今回は一般選抜前期(旧B方式)の分析であり、本気で京都薬科大学の受験を考えている生徒や、その保護者さんが対象です。
合格最低点から考える目標点としては60%が1つの目安となりますが、
数学が得意科目であれば65%
苦手であれば50~55%
を、目標に設定しておきましょう。
(2025年は合格最低点が突出して高くなり66%でした。例年は60%前後です)
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時間はそこまで厳しくない
90分で大問は4つ。
範囲はⅠAⅡBC。
B:数列・統計的な推測
C:ベクトル
という一般的な文系数学の範囲となります。

すべての解答は実際の数値(一部文字あり)を書き込むので、証明問題はありません。
各大問に対して(1)~(4)が最も多いパターンであり、問題数も一般的。
計算量もそこまで多くないので、時間切れになる生徒は少ないといえます。
時間、難易度、合格最低点を考えると、じっくり解いてもいいので、正確性を重視することが求められます。
状況に応じて、図を描いたり検算をするなど、自分の学力を理解しておくことが合格への近道となります。
小問集合で確実に点をとる
合格点を考えると、大問1の小問集合でほぼ満点が取れてしまえば合格が一気に近づきます。
本番では3つの小問のうち、2つは正解しなければ合格可能性が大きく低下します。
数Ⅱを中心とした計算問題
大問1の小問3問のうち、数Ⅱが2問前後出題されます。
2025年から新課程となり、数Bに統計的な推測が追加。京都薬科大学でも大問1の(3)に統計的な推測から出題がありました。(2026年は小問でも大問でも出題なし)
2025年は数Bから1つ、他の3問は数Ⅱから出題となりました。(2026年も数Ⅱから3つ、数Bの数列から1つ)
数Aの出題比率が大問1以外でも高いので、範囲をしぼった勉強は危険です。
一番簡単な大問1なので、全範囲を網羅しておきましょう。
2年生の秋に解いてみよう
どこかの年の大問1だけで構いません。
高校2年生の秋ごろに解いてみてください。
このとき、1問も正解できない場合は、即座に勉強方法を考え直したり、プロ家庭教師を検討するなどを考えることをおすすめします。
京都薬科は浪人率が3割と現役合格は容易ではありません。
ここで大問1が解けないようでは合格が非常に難しいと言えます。
基本的には2問正解で、1問は計算ミスくらいにはしておきたいです。
計算ミスをごまかさずに、しっかり間違いであるという認識をもちましょう。
3つの大問は得意不得意があってもいい
大問2,3,4の3つの独立した大問を考えると、60点を目指すなら1つの大問がまるまる解けなくても普通に可能です。
50点程度でいいなら、1つ半の大問が解けていなくても大丈夫。
大切なのは、解けそうな問題を正確に解くことです。
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高い数A比率
大問2~4の3つで、かつては数Aは1~2つ出題されていました。
近年は数A(場合の数・確率)から大問1つ分出題が基本。
新課程となってからの2026年、2025年は最後の大問が数Aの確率から出題されています。(2024年以前も基本的に同様の傾向)
大問2つ分が数Aとなる可能性は低いと考えてよいでしょうが、大問1つ分は出ると想定しましょう。
過去には数BC(数列とベクトル)が二つ大問で出題されて、数Aは小問集合のみで出題ということもありました。
特に場合の数・確率は、大問に追加して小問でも出題されることもあるので、重要分野といえるでしょう。
他にも平面図形なども近年の出題がありました。
数Aは小学校と中学校で受けてきた教育状況によって得意不得意が大きくわかれます。
中学校までの勉強に自信がない生徒は、迷いなく公式に頼った勉強をめざしましょう。
逆に中学受験などで頑張った生徒は、工夫した理解を優先する勉強をおすすめします。
集団指導塾や質の低い個別指導・家庭教師では、上記のような生徒に合わせた指導が出来ていないので注意してください。
数Ⅱは中心になりやすい
数Ⅱの微積分は、ほぼ確実に大問として出題されます。
過去5年での大問出題率は100%(すべて大問3で出題)。
さらに小問でも出題されることがあります。
微分と積分は、指導者の質が高ければ簡単に点数がとれる実力がつけやすい分野。
京都薬科大学の問題を見ても、微積は出題率と難易度の両面から考えて点が最もとりやすい大問といえるでしょう。
のこりの一問は数学が得意な生徒は点をとろう
微積、確率、あとはもう一つというパターンが多いです。
ただし2022~2026年の過去5年間ではすべて数Cのベクトルから出題。
ベクトルを最優先にすべきなのは明らかです。
さらにさかのぼると、平面図形(数A)や数列(数B)などから出題されたこともありますが、ベクトルと比較すると明らかに出題率が低いです。
大問の難易度は小問集合より高いので、一定の勉強は必須となります。
数学が苦手な生徒は、割り切って完答しない前提で得点構成を考えましょう。
実際の難易度はそこまで高くないので、小問集合の勉強の延長上で一定の点数をとることは難しくありません。
参考書・問題集
基礎的な公式をしっかり使えて、典型問題も一定量対策できる問題集がおすすめです。
数学で60点以上を確実に狙いたいなら黄色チャートレベル。
数学が苦手だったり、京都薬科はチャレンジ校ならば50~55点くらいが目標なので白チャートになるでしょう。その分、英語や化学で点数をとりましょう。
赤本の購入は早めに
前述しましたが、大問1を高校2年の間に解いておくと現状を理解しやすくなります。
京都薬科大学や立命館大学など難易度が高い薬学部を視野に入れるのであれば、大学受験の準備は早めにスタートしなければいけません。
遅くとも高校3年生の4月までには一度問題をみておきましょう。
大学の難易度を知ることが遅くなると、対策が遅くなり、浪人率が高まります。
まとめ
- 公式をきっちり使う
- 学力に合わせた戦略が必要
- 動き出しは早めから
保護者の方へ
京都薬科の数学は、数学が得意な生徒にとっては点が取りやすいですが、苦手な生徒にはかなりの時間の対策が必要です。
まだ高校2年生だから京都薬科くらいなら、なんて保護者の方が思っていると合格はかなり難しいでしょう。
基本的にお子さん(特にのんびりした性格のお子さん)は受験への動きが遅くなりやすいです。
私の指導においても、高校2年の夏休みにとりあえずの志望校を考える進路相談をするなど、はやめはやめに動き出しています。
もちろん生徒だけでなく、保護者の方にも可能な範囲で協力をいただいています。
京都薬科クラスの数学に対応するなら、対策は高校2年の寒くなる前に、保護者の方から動き出しましょう。
推薦でも英語や化学が必要になるので、3科目のバランスや併願校の分析も必須となります。
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