北里の英語は標準レベルがメイン
北里大学の薬学部は、英語も他の科目も70分で100点となっています。
新課程の2025年からの試験も、英語は基本的に影響を受けません。
公募型推薦でも英語・数学・化学の基礎学力検査があるので注意してください。
英語ではここ数年、多少の変化があるものの、出題傾向が大きくは変わっていません。
正しい分析をすることで、英語の点数を大きく上げることが可能です。
北里以外の大学を併願する生徒がほとんどかと思います。
実際には、過去問分析に頼りすぎず、根本的な英語力をつけることを目指しましょう。
薬学部分析 → 慶応義塾大学 東京薬科大学 東京理科大学 星薬科大学 昭和大学
他の大学分析は → こちら
長文重視の変化
以前は細かい大問設定で大問が7つある年もありました。
一方で2021年以降は大問5つ。
細かい文法問題が減少し、 長文読解を通した総合的な英語力の比率が高まりました。
受験生になって慌てて対策するのではなく、 高校1年、2年からしっかり基礎力を高めた方が有利です。
これは、ハイレベルな薬学部で共通している傾向ですので、薬学部に興味がある生徒は、早め早めの対策を行いましょう。
2つの長文読解が勝負になる
大問1が最も長い長文であり、900語程度となっています。
大問4も長文読解であり、こちらは300~500語程度となっています。
大問4の長文は、年によって位置が変わることがあります。
プロ家庭教師へのお問い合わせは → こちら
オンライン(ウェブ)授業のご説明は → こちら
全記事一覧は → こちら
理系文章が中心
テーマは理系の文章から出題されることがほとんどであり、実験やデータに関する記載の箇所があります。
一方で、薬学部でありながら、必ず医学薬学と限定されていません。
過去にはコロナをきっかけとしたリモート勤務に関する長文や、シミュレーションの効果と社会的価値に関する長文も出題されています。
演習では、他の大学のことまで考慮すると、理系や医学薬学系を中心にしつつも、幅広い分野の長文や単語(Amazonリンク)練習をしておきましょう。
長文の前と後に注目
英語の本文の前に説明書き、もしくは後に出典が書いてある場合があります。
ただし、2020年のように、記載がない場合もあるので、注意してください。
テーマや出典があれば、本文を読む前に内容の概略がわかります。
また、テーマや出典の記載がない場合には、本文のラストにある英単語の難しい英単語の日本語訳を利用しましょう。
ここには専門用語などの和訳が記載してあり、本文を読む前に内容の予測ができます。
ここに加えて、長文読解テクニックを使うと、本文のメインテーマを間違えることはほぼなくなるでしょう。
単語と文法も大切
最初の10~12問は、類語といった単語・熟語力が必須の問題となっています。
難易度自体は高くありませんが、高校標準レベルの英単語・英熟語力を早くから高めておけば非常に有利になります。
大問4は長文理解
短めの長文読解ですが、内容把握の問題のみとなっています。
文章の難易度としては大問1とさほど変わりませんが、文章量が少ないので抵抗も少ない人が多いでしょう。
内容として間違えている選択肢をえらぶNOTの問題が出題されやすい大問なので、注意が必要です。
文法と会話にかける時間配分に注意
大問2では、文法要素が強い5択の問題となっています。
問題が5問と多くはありませんが、単語だけでなく節での出題が多く、基礎文法をどれだけ真面目にやってきたかで、点数が大きく変わります。
基礎~標準レベルになっているので、難問対策は不要です。
大問3では会話文
大問3の長い会話文は、実質的に長文読解となっています。
他の大学でよくみられる会話の応酬ではなく、一人一人に主張が明確にあり、会話的表現よりも内容理解が重要になります。
大切なのは時間にとらわれて早読みしないこと。
大問3あたりで残り時間が気になるかと思いますが、会話のテンポにつられて速度を誤る生徒もいます。
年によっては短い文章でどんどん話が進んでいきますが、じっくり理解をしましょう。
大問5は出題予測がしにくい
大問数が変更になった影響もあり、この大問5が今後どういう展開になるのか、予想が難しくなっています。
短文理解の可能性が高いですが、4技能の流れに合わせる場合、将来的には英作文が出題される可能性もあるでしょう。
私立大ではマークシートが基本ですが、
一部大学では英作文のみ、数学のみ記述式の学校もあります。
過剰な予測や分析に惑わされず、本質的な英語力を育てて、どんな問題にも対応できるよう勉強を進めましょう。
参考書・問題集
英単語と熟語は、標準的なものがおすすめです。
ただし、国公立や北里より難しい私立を狙う場合には不十分が出てくる可能性が高いです。
時間に余裕があれば、分野別の英語、医学薬学歯学などが多い英単語まで出来ると完璧でしょう。
文法と熟語は長文のためでもある
大問1の最初や、大問2では文法や熟語が重要になります。
同時に、基礎文法と英単語ができれば長文が非常に簡単になります。
文法のための文法ではなく、英語の基礎力を上げるために文法練習をしていきましょう。
4択5択を選ぶことが目的ではありません。
読解は300語から
最初の長文がかなり長く、途中の長文も読みごたえがありますが、難易度自体は高くありません。
一般的な900語レベルの長文は難しすぎることがあるので、500~700語レベル(Amazonリンク)を最終目標にすえておきましょう。
まずは300語くらいから初めて、現役生は3年生の夏くらいに共通テストや500語。
浪人生は春~夏くらいに500語レベルを目安として勉強をするのがおすすめです。
実際には生徒一人一人のペースがあるので、自己分析をしっかり行い、すべき問題集を選択してきましょう。
まとめ
- 英単語などの基礎は早めにスタート
- 他の大学の候補も視野に入れる
- 長文読解は基礎からはじめよう
保護者の方へ
私立薬学部でも北里(Amazonリンク)はレベルが高く、人気も高く、英語の難易度も高くなっています。
一方で受験生の中には北里なんだから難しい問題集を早く解かなければと、自己分析不十分なまま大学分析や偏差値に振り回されて失敗する生徒が多いです。
問題は標準レベルであり、自己分析と基礎力の向上に時間をかけるようにしましょう。
家庭教師や面談がこまめで、勉強法に関しても相談に乗ってくれる塾や家庭教師がおすすめです。
一方で、薬学部だからこの問題集、北里だから夏までにこのレベル、と大学ベースで話を進めるのは失敗の原因となりやすいでしょう。
薬学部(国公立・私立)に合格するためのプロ家庭教師の指導は → こちら
他の記事一覧は → こちら