日大の生物は、細かい暗記が要求される
理科の時間は数学と合わせて120分。
英語や数学と同様に、全編でマーク式となっています。
理科は他の私立獣医同様に1科目選択。
獣医では多くの人が生物を選択し、残りの大半が化学、そして一部の人が物理選択となっています。
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暗記重視の出題傾向
日大の生物は私立獣医でもかなり細かい暗記が要求されます。
一方で、論理的思考力が求められるような実験問題や計算問題の数はあまり多くありません。
実際、2025年は計算の出題が0でした(2023年は3問)。
生物は大学入学後にも最も役立つ科目。
暗記に自信があれば、理科は生物を選択する生徒が最も多いです。
また、理科の3科目では、生物が最も短時間で解きやすいので、数学に時間を残すという意味でも生物は有効でしょう。
早い人であれば25~35分程度で生物を終わらせ、90分前後を数学に使うことができます。
ある程度細かい暗記があり、地頭勝負が難しいので、コツコツ暗記を頑張るのが苦手であれば、化学を選択するのがいいでしょう。
理科はオンライン授業(web授業)も指導がしやすく、地方に住んでいてもプロ家庭教師の指導が受けやすいのも特徴です。
出題範囲は網羅的
大問が8つ程度あり、出題範囲をバラバラにしてきるので、全範囲から出題されます。
他の大学では比較的少ないバイオームや系統などの部分からも出題が毎年一定量あります。
2025~2021年の5年をみても、2022年を除く4年で進化と系統から出題(どの年も大問8)。
出題頻度がほかの大学で低くても、日大の生物では出題される可能性があることを理解しておきましょう。
頻出分野もそこまで分量が多くない
遺伝や代謝・光合成というメインとなりやすい分野からの出題も、他の分野と同じくらいの出題量。
勉強しにくいと感じる生徒が多い分野の出題はそこまで多くないので、取り組みやすさはあるでしょう。
理解が難しい分野の出題が少なく、暗記をするしかない分野からの出題がしっかりあります。
真面目に継続的な勉強を積み上げられる、忍耐力も求められます。
浪人生の多くは、暗記不足にも関わらず自己評価が高い生徒が多く見られます。
現役受験直後の2~3月中に自己分析をしっかりできると合格率が大きく高まります。
大学レベルのバイオテクノロジーにも注目
iPS細胞、PCR、ヒトゲノムなど、
大学でメインで扱うものの、高校レベルではちょっとしか触れない技術の出題率が高い傾向にあります。
2021年はコロナの影響か、インフルエンザウイルスに関する出題がありました。
(細かいウイルスの授業は大学でもあります)
近年は獣医系を含む多くの大学でPCRの出題率が依然として高く、日大でも2023年に出題されました。
久々にヌードマウス(免疫)に関する出題もあり、抜け漏れが出やすい知識も問われています。
内容自体は難しくないですが、獣医系を受験するのであればバイオテクノロジーは大学レベルに少し入って勉強しておくと有利です。
高校レベルの暗記でも乗り切ることはできますが、内容が薄すぎて単純暗記になりがち。
日大では出題率が高くないですが、解説してくれる人がいる場合は少し頑張ってみましょう。
「実験は理解」が理想であり、明確に合格率を高めてくれます。
難易度は標準レベル
全体的な難易度は基礎~標準レベル。
極端に難しい問題は出題されず、王道の勉強方法が必要となります。
また、全体的に暗記が中心で、暗記が勝負の9割といえます。
基礎的な暗記はできて当然で、標準レベルの暗記もほぼできる状態をいかに作り上げるか、が勝負になります。
計算の難易度は極端に低い
生物の難易度を高める問題は、計算と実験問題。
しかし、計算問題が2問前後しか出題されず、過去10年をみても同様の傾向です。
2025年は0問。2024年は1問。2023年は少し多くて3問でした。
数が少ないだけでなく、計算問題が比較的簡単。
教科書レベルの公式を覚えておけばほぼすべて解くことができ、尿量の計算や、遺伝の複雑な計算、酸素乖離曲線など難しいものは全然問われていません。
計算の難易度は獣医大学で最も簡単といえるでしょう。
逆に、暗記の重要性が高い出題といえます。
数字の暗記は重要
年数や人体にかかわる数字は、暗記問題として出題されます。
最近はそういった問題は減少傾向ですが、参考書などに出てきた数字は一通りおさえるようにしましょう。
思考問題も少ない
いわゆる思考力や地頭力といわれる能力は、実験問題で問われます。
日大では、そもそも実験問題が少ないです。
じっくり問題文を読み、考える必要性があるような、教科書や参考書に乗っていない実験問題は出て1つか2つ。
難関大で出題されるような、長い実験問題は、まず出題されません。
それでも、現代文力は一定量必要となるので、生物単体で指導する先生よりも、英語や数学、現代文など複数科目を指導してくれる先生に生物を習うことをおすすめします。
だからこそ細かい実例
他の獣医学科でもそうですが、日大は特に実際の生物名が出てくることが多いです。
属や科、目といった部分だけでなく、どの生物がどの属や科になるのか一定の知識が必要です。
併願校が多い場合は、そこまで気にする必要はありませんが、日大の獣医への志望度が高い生徒は、しっかり覚えておきましょう。
勉強法・参考書・問題集
とにかく暗記が重要なので、参考書が最重要。
田部先生の77講(Amazonリンク)
大森先生の最強講義126講(Amazonリンク)
などがあります。
生物は生物基礎も生物も両方網羅した詳しい参考書が少なく、選択肢が少ないです。
選び方がわからない場合は、どちらかを買ってもいいでしょう。
ただし、繰り返し何度も読むことになるので、自分にとって読みやすいものが最適です。
一度書店にいって、自分で手に取って中身を見るのが理想的です。
問題集
基礎知識を確認するような問題集を1冊やりきることが大切。
学校レベルをベースにすることが一番のオススメ
自分がやりやすい基礎~標準レベルの問題集を最低でも4回は解きましょう。
リードシリーズ(Amazonリンク)
セミナー(Amazonリンク)
チャート式生物(Amazonリンク)
などは使いやすく一定の解説もあり、レベルも適切です。
最大のチェックポイントは暗記の定着度。
問題集を3~4回といて、基礎問題集なら9割はとれる、という段階になったら、一度赤本(過去問)を解いてみましょう。
逆に「基礎問題精講(Amazon)」や「生物の良問の問題集(Amazon)」といった問題集は、思考問題や記述問題も多いので、国立獣医対策としては有効ですが、日大獣医には部分的にしか有効ではありません。
生物が得意な生徒や、併願校の状況を見て利用するとよいでしょう。
共通テスト対策は上手く使わないと逆効果
共通テスト(旧:センター試験)の過去問や問題集は、思考問題や実験問題が多いです。
計算問題対策としては一定の効果がありますが、全体としてはぴったりとはいえません。
暗記中心の日大には使いにくいですが、暗記の選択問題としては近い部分があるので、細かい知識の確認には有効です。
また、日大は大問数も多く、出題範囲が幅広いので、全般的な復習にも利用可能になっています。
まとめ
保護者の方へ
日大の獣医(生物資源科学部全般)に入学するための、最大の難関が生物といえます。
言い換えれば、生物を正しく勉強できれば合格率はわかりやすく高まりますし、実際に私の生徒は何人も合格しています。
細かい暗記が要求されるので、1年で対策を行うことは非常に難しいです。
現実問題として、英語や数学と並行しながら勉強すると、さらに生物は大変になります。
最低でも高校2年の夏にはしっかりした受験勉強をスタートしなければ、浪人率が非常に高くなります。
正しい勉強を心掛け、真面目に積み上げていけるように、保護者の方がサポートしてあげてください。
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