岩手大学農学部の化学
岩手大学の化学は獣医学部・農学部・理工学部・教育学部の受験で選択できます。
時間は120分。
理工学部の化学系では高確率で化学を選ぶでしょう。
また、獣医学部は化学選択者と生物選択者のどちらも多く存在します。
教育学部はコースによって理科は必須、もしくは選択となっており、化学も選択科目に入っています。
農学部受験生の理科は生物選択者が最も多くなりやすいですが、毎年化学選択者は一定割合存在します。
農学部は理科の代わりに数学を選択することもできます。
2025年から新課程で共通テストに情報Ⅰが入りましたが、2次試験で化学が必要な学部学科は変わりません。
理系学部はもちろんのこと、文系学部でも共通テストでは化学必須となります。
その他の大学分析
理系学部で総合型の定員が多い
岩手大学では、獣医学部、農学部、理工学部で総合型選抜が実施されており、定員が一定数与えられています。
また、学校推薦型選抜では小論文や面接が課され、獣医学部を除く全学部で実施されています。
獣医学部や農学部の総合型では共通テストの受験が必要。
その中にも理科が含まれています。
理工学部は学校推薦型における口頭試問で化学もあります。
5つの大問でバランスよく
大問が5つですが、いくつかの大問では2部構成となっています。
新課程となった2025年も同様の傾向であり、大問1,3が2部構成でした。
年によって微妙に異なりますが、実質7~8個程度の中問があるので、幅広く勉強する必要があります。
基本的に
大問1,2が理論化学(大問1は化学基礎中心)
大問3が無機化学の要素強め
大問4,5が有機化学
となっています。
2025年や2024年も含めるここ数年は、大体この傾向でした。
理論化学と無機化学を見極めよう
大問1,2が理論化学ですが、 大問1は化学基礎からの出題範囲が多く、 大問2の方が難しく感じる生徒が多いでしょう。
大問1は2部構成になっていることがほとんどであり、前半が化学基礎になっています。
共通テストの序盤にもでやすい
一方で大問3の無機化学は暗記が中心になりやすいですが、実験の流れがはっきりあります。
難易度としては標準レベルが中心ですが、ある程度細かい暗記と典型的な無機化学の実験をはっきりと理解しておく必要があります。
大問1で高得点
大問1から化学反応式や計算問題が多くあります。
それぞれの問題をよく見ると、流れに乏しく一問一答に近いです。
求められる知識も高校1年で勉強する化学基礎の部分が多く含まれており、最も取り組みやすい問題。
高校2年まで真面目に化学と化学基礎を勉強していれば、大半が理解できるはず。
大切なのは岩手大を目標にした時点から、化学基礎の理解について考え、復習を怠らないことです。
化学基礎の理解という土台があれば、それ以降の化学の勉強効率が格段に上がります。
大問2は割り切りも利用
大問2は理論化学としては難しい分野からの出題が多いです。
2025年は化学反応の速度、2024年の前半は化学の結晶格子と計算。
理論化学でも計算に一定の難易度があるだけでなく、理論自体も難しく苦手な生徒が多い分野です。
しっかりみてみるとほぼすべてが標準レベルであり、正しい勉強を継続出来ていればほぼ満点をとることができます。
記述も短く、計算も標準レベルかそれより少し難しい程度。
偏差値60~65の高校であれば定期テストの一番難しい問題くらいなので、化学に自信がある生徒なら普通に満点を狙いましょう。
獣医学科に合格するなら避けずに高得点をとりたいです。
無機化学だから暗記は通用しない
獣医学科は2次試験でも一定以上の点数を取らなければいけません。
1つ1つの現象を分けて暗記するのではなく、目的となる最終生成物から逆算した流れを基本として理解をすすめましょう。
理論化学や有機化学と同様に、無機化学でも化学反応式を中心に考えれば、特殊な思考法は不要です。
理工学部と農学部(獣医学部除く)と教育学部なら暗記依存でも合格できる
獣医学科以外で化学を使う学部学科は、合格最低点を考えると、極端な高得点は不要です。
無機化学で理解は重要ですが、暗記で一定量の点数が取れるのも事実。
理解の重要性が他の分野よりは低いので、配点の高い有機化学や理論化学に理解の時間を使って、無機化学は覚えられるだけで処理する、というのも戦略といえるでしょう。
暗記がしっかりしていれば、理解がある程度不足していても共通テストでも7割くらいは狙えます。
共通テストで75%以上を安定して得点し、なおかつ岩手の2次試験にも対応するのであれば、暗記中心では不十分でしょう。
実際にはほかの科目とのバランスを考える必要があり、一定の読解力も求められるので、生徒の独断ではかなりリスクがあるといえるでしょう。
お子さんを少なくとも3か月は指導し、理解してくれているプロの先生であれば、どこまで理解して、どこを暗記でしのぐかの判断ができるでしょう。
有機化学も標準レベル
大問4が鎖式や環式といった有機化合物
大問5が重合や糖などの高分子化合物
が出題されやすい傾向です。
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有機化合物は最も流れが重要
有機化学ではざっくりいうと、物質を生成させるか、分離させるかの2パターンしかありません。
その流れをいかに理解しているか?がポイントとなり、理解できていれば自然と点数がとれます。
逆に言えば、点数がとれないということは、流れの理解が不十分である証拠です。
高分子化合物は暗記が遅れがち
最も最後に習う高分子化合物は、苦手な生徒が多いです。
理由は明白。
- 化学基礎がしっかり理解できている
- 有機化合物の理論が理解できている
- 高分子化合物の暗記がととのっている
上記の3段階が出来て初めて高得点が成立するからです。
特に有機化合物の理解がおろそかなまま、学校や塾のペースについていけずに、なんとなく終わらせた生徒が非常に多いです。
大問5で点数をとるためにも、いかに大問4の基礎部分をしっかり復習するかが重要です。
とくに浪人生では、難しい問題ばかりに目がいって、復習のバランスが悪い生徒をよくみます。
予備校や塾のスケジュールに振り回されずに、いま自分(お子さん)が何を勉強すべきかを考えて計画をたてましょう。
参考書・問題集
獣医学科を目指すのであれば全範囲の理解。
それ以外の学部学科であれば、理論化学と有機化学を中心に勉強しましょう。
理工学部では無機化学は重要分野なので、本当はしっかり勉強してほしいです。
化学基礎は素早くかつ高品質で
どの学部学科でも、化学基礎の復習をいかに早くスタートし、正しい勉強が出来るか?が最大のポイントとなります。
共通テストもあるので、岩手大も含む国立大を狙うのであれば、どんなに遅くとも高校2年の秋には化学基礎の復習を終えましょう。
理想は高校1年の間に化学基礎を完璧にすることです。
私の生徒でも、理系に進む生徒では早ければ中学3年。
遅くとも高校1年生の夏くらいには理科の興味を確認し、基礎分野を2つ選んで復習時間を設定しています。
これだけで共通テストの点数が大きく変わりますし、国立大の合格率もかなり高まります。
問題集
基礎~標準レベルを網羅し、共通テストと岩手大の2次試験のどちらでも通用する標準レベルがおすすめ。
1冊を何度も繰り返し解き、理解と暗記をしっかり融合させましょう。
共通テストは全範囲が一通り終わった時期が理想ですが、高校3年生の春~夏くらいがメインの時期。 実際には秋~冬にも絶えず復習し続ける必要があります。
標準的で典型問題が多いので、赤本はそこまで重要とは言えません。 過去問の点数に引っ張られないようにしましょう。
まとめ
- 化学基礎の復習をはやめる
- 理解の化学ができなければ高得点はとれない
- 標準レベルを高精度に
保護者の方へ
岩手大学の化学は、標準レベルが中心。
正しい勉強を真面目に継続できれば、数学同様に合格レベルの実力が確実に身につきます。
一方で、多くの生徒が化学の勉強方法を間違え、さらにペース配分も上手くいっていないという状態です。
保護者の方が、高校1年生からお子さんをしっかり見てくれるサポートをつけているかどうかで、合否が決まるといっても過言ではありません。
特に集団指導塾にいれて安心している保護者の皆様。
確認がおろそかになっていませんか?
コストは少しかかりますが、映像を見るだけの大手塾や集団指導塾では、生徒の勉強法や勉強進度のチェックが甘くなりやすいです。
確認すべきは定期テストや模試の点数ではなく、勉強法です。
塾にまかせっきりでは失敗の確率が高まることを理解しておいてください。
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