青山学院大学の文系数学
青山学院大学の主な入試方式として、
学部別に問題が異なる、一般選抜(個別学部日程)
全学部問題が共通な、一般選抜(全学部日程)
があります。
2025年1月から始まる入試では、一般選抜(個別学部日程)は
Ⅰ:青学の独自試験 + 共通テスト
Ⅱ:青学の独自試験 + 共通テスト + 英語外部試験
Ⅲ:青学の独自試験 + 英語外部試験
Ⅳ:青学の独自試験 のみ
の4方式があります。
Ⅱの3つの試験を併用する方式は総合文化政策学部のみで使えるタイプです。
本記事は、全学部日程の文系数学の分析です。
文系数学は60分で100点満点。
範囲は数学ⅠAⅡBC(数列・ベクトル)です。
青山学院大学分析 → 理工学部 経済学部 文学部 教育人間科学部
青学統一日程分析 → 英語 理系数学 化学 政治経済 日本史
他のGMARCH分析 → 立教大学 明治大学 中央大学 法政大学 学習院大学
文系数学(青学独自問題)が必須の学部
社会情報学部(B方式)
文系数学(青学独自問題)が選択の学部
文学部
教育人間科学部
経済学部
経営学部
国際政治経済学部
総合文化政策学部
法学部
社会情報学部(A方式)
地球社会共生学部
コミュニティ人間科学部
一般選抜(個別学部日程)で青学独自の文系数学が必須もしくは選択の学部学科
経済学部
社会情報学部
全学部日程で数学が選べる文系学部・学科は多いですが、学部別日程では数学が選択肢に入る学部は少なくなっています。
共通テスト併用の方式で数学が選べる学部も多少あります。
経営学部で数学の独自試験がないのは意外といえます。
穴埋め式で答えやすい
文系数学は4つの大問があり、小問集合がありません。
また、解答がマークシートなので、計算ミスに気づきやすく、計算力に不安がある生徒と計算力に自信がある生徒に差が付きにくくなっています。
数学は論理的思考が重要であり、国語や英語の長文が得意だけど、計算ミスが多い生徒は、青学で数学を選ぶとよいでしょう。
難易度も青学レベルにしてはかなり簡単
青学は英語など難しい科目もありますが、全学部日程の数学は他の科目より明らかに簡単です。
もちろん一定の難易度はありますが、正しい対策で点数がとりやすい科目といえるでしょう。
数学だから難しい、
数学だから点が取れない
という勘違いをせずに、積極的に取り組むだけで有利になるでしょう。
高い数ⅡBC比率
4つの大問のうち、3つが数ⅡBCから出題されるのが定番。
もう1つが数Aの場合の数・確率から出題されやすくなっています。
100%とまではいいませんが、それに近いほど上記のパターンとなっており、対策がしやすくなっています。
文系数学は、青学だけでなくほかの学校を受験する生徒にとっても、ほぼすべての生徒にとって選択科目の1つです。
正しい勉強をすれば、安定して高得点を狙える、文系にとってねらい目の科目といえるでしょう。
経済・経営系なら数学は特におすすめ
青山学院大学には
経済学部
経営学部
国際政治経済学部
総合文化政策学部
と4つも経済・経営系の学部があります。
青学はもちろん、他の学部でも数学選択が有利になりやすい学部ですので、高校1~2年生から数学の勉強をはじめておくだけで、かなりお得になります。
数学は、実は点数があげやすい科目。
また、現代文や英語との相性もよく、文系科目と理系科目のどちらも教えられる先生が最適でしょう。
基礎を大事に
全ての大問で言えることですが、基礎がとにかく大切です。
というより、基礎が固まっていれば、数学対策の8割が終わりです。
特に数Bの数列、ベクトルは勉強しはじめる時期が遅く、基礎力不足のせいで点数がとれていない生徒が非常に多い。
これでは青学で点をとることができません。
お子さんのスケジュール管理をしながら、きちんと基礎を復習する時間をとってくれる先生がいれば、合格率がかなり高まるでしょう。
青学の統一日程には、難問対策はいりません。
確率は公式よりも読解力
場合の数・確率は、青学の数学でもっとも文系的。
しっかりと文章を理解することができれば、数学力はそこまで必要ではありません。
公式を覚える、使える、といったことに気を取られがちですが、「文章の意味を理解する」ことに重点を置いた確率を勉強していきましょう。
最後は微積
大問4は微分積分から出題されます。
そもそも数Ⅱの微積はパターン数が少なく、点が取りやすい分野です。
さらに、青学の微積は基礎~標準のパターンからしか出題されないので、4つの中でも点が取りやすい大問となっています。
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数Ⅰを復習しよう
出題範囲が限定されている青学の出題傾向を考えたときに、数Ⅰの重要性は高くなさそうに見えます。
実際には、数Ⅰの
数と式
2次関数
の2分野が重要です。
特に2次関数がわかっていないせいで微積で点が取れていない生徒が非常に多いです。
言い換えれば、数Ⅰの特に2次関数を復習してから微積を勉強すると、おもしろいほどに点数がとれます。
公式理解は2日で終わる
微積の公式は数が少なく、
私の授業であれば微分で1回、積分で1回。
2回の授業で基本的なことは理解できてしまう生徒がほとんどです。
(数Ⅰの復習がしっかりできている場合に限定します)
あとはパターン理解を演習で身に着けていくだけ。
必ず出題される分野ですが、もっとも短い時間で満点が狙えるでしょう。
参考書・問題集
メインの問題集としては、白チャートでも十分に合格が狙えます。
ただし、白チャートで90%以上は難しそうです。
他の大学や学部別の日程で数学を選択する可能性を残す場合は、黄色チャートくらいをおすすめします。
また、文系だけど数学で点を稼いで他の科目をフォローしたい生徒も同様です。
理解の数学は出来る範囲で
統一日程だけを考えれば、公式の暗記でも十分に通用します。
一方で、青学の統一日程だけを受験する生徒はまずいないですし、SMARTクラスの学部別試験で数学を選択する可能性があるのであれば、極力理解の数学が必要です。
また、大学入学後に統計学や会計学を勉強することを考えると、理解の数学の習慣がないと厳しいと言えます。
まとめ
- 意外と難しくない
- 基礎が重要
- 確率は国語力と英語力を上手く使う
保護者の方へ
うちの子は文系だから数学は選ばない。
という時代は、すでに昔のことといえるでしょう。
経済系や経営系学部に興味を持つ生徒が多い現在では、高校1年で数学をあきらめる生徒は少ないです。
特に青学レベルを狙う可能性があるのであれば、当然の決断といえます。
青学の数学は難易度が高くないので、現状として数学に自信がなくても合格点を狙うことは十分に可能です。
高校2年生から対策をスタートしても普通に間に合います。
数学の偏差値が55以下の生徒は、ほぼ確実に勉強方法を間違えています。
言い換えれば、正しい勉強ができれば数学が得意科目になる可能性がまだまだ秘められているといえるでしょう。
お子さん自身も気づくことが出来ていない数学の才能を見つけてあげることが保護者さんができるサポートであり、大学入学後や社会人になったあとに大いに役に立つでしょう。
もちろん、受験でも活躍してくれる科目です。
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